心理人間学科
学ぶ内容
心理人間学科は、人を理解し、人と関わり、人を支援する態度と、専門的な知識・技能を備えた人材の育成を目指しています。そのために、心理学、人間関係論、教育学、社会学といった学問的見地から、人間関係、発達、学習、教育、認知、他者支援、社会問題などに関する専門的知識、それらと向き合う態度、さらに研究する力を涵養します。こういった専門的な知識や力の修得は、批判的思考力や論理的思考力、課題探求力、文章表現能力、プレゼンテーション能力といった基礎的能力に支えられています。これらの基礎的な力を身につける科目も準備されています。
学科の特色
本学科における学びの特色は、実体験を通して学ぶ、仲間と共に学ぶという点にあります。「人間関係プロセス論」、「人間関係トレーニング」、「人間関係フィールドワーク」などでは、ラボラトリー方式の体験学習を用いた学びが展開されます。また小学校などを訪問し、参与観察を行う授業もあります。自らの体験から知見を導き出すトレーニングを重ねることで、実社会で活用できる能力を身につけていきます。また「心理学実験演習」や「心理調査法」、「質的研究法」といった研究の方法を身につける授業でも、受講生仲間とともに演習を通して学んでいきます。いわゆるゼミ(「心理人間学演習」)でも、教員や仲間の力を得ながら、各自が自分の研究テーマを追究し、研究プロジェクト論文にまとめます。
想定される進路
人を理解し、人と関わり、また支援することのできる能力を身につけた人材は、現代社会の各所で不可欠です。そのため心理人間学科の卒業生は、様々な業種業界にすすみ、仕事に就いています。また、教員免許などの資格を取得し、その方面へ進むこともできます。教員、家庭裁判所調査官、国家公務員、養護施設職員といった心理・教育・福祉関係の分野、産業界や各種行政機関における人事管理・人材開発担当者などを進路として想定することができます。加えて、大学院進学も想定される進路のひとつです。国家資格である公認心理師の受験資格は、大学および大学院で必要な科目を履修しておくことが必要ですが、本学科では「大学で指定された科目」の履修が可能なので、学科で学び、さらに大学院へ進むことになります。この公認心理師の他、臨床心理士や研究者などを目指して、教育・心理・臨床心理関係の大学院へ進学するという進路もあります。
海外実習
学科長
人文学部/心理人間学科長 西脇良 教授(専攻分野:宗教心理学、発達心理学[宗教性発達])
西脇良 教授
長期研究「戦前の実証的宗教心理学研究史」
短期研究「関寛之の宗教心理学」
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人文学部心理人間学科