心理人間学科
3つのポリシー
人文学部心理人間学科は、南山大学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」および人文学部心理人間学科の教育の目的を踏まえて、次の3つの基本方針(ポリシー)を定めます。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
人文学部心理人間学科は、南山大学が定める修業年限以上在学して所定の単位を修得し、次の力を身につけたと認められる者に対して、卒業の認定を行い、学士(人文学)の学位を授与します。
Ⅰ 知識・理解
- 心理学、教育学、人間関係論に関する基本的知識
- 心理学、教育学、人間関係論に関する幅広い教養といずれかの領域における専門的知識
- 学術的な観点から、自分自身や他者、人間関係、社会を多面的に理解する力
Ⅱ 技能
- 文献読解、データ収集と分析、文書作成を行う基礎的なアカデミック・スキル
- 心理学、教育学、人間関係論に基づいて論理的に説明する力
- 他者との対話やグループでの対話を促進するコミュニケーション能力
Ⅲ 態度・志向性
- 多様な価値観を持つ他者と協働する態度
- 専門的知識を有する者に求められる責任を自覚し、人間の尊厳を尊重する態度
Ⅳ 総合力
- 人間関係や社会における課題を発見し、分析する力
- 人間関係や社会における課題を解決するために計画し、働きかける力
- 人間関係や社会における課題について、根拠に基づいて自分の思考を展開し、適切に表現する力
共通教育科目
Ⅰ 知識・理解
人種、宗教、文化等、異なる背景を認識し、受容するための基礎となる教養
Ⅱ 技能
異なる背景を持つ人々との共生・協働を可能にするコミュニケーション能力
Ⅲ 態度・志向性
多様性を前提とした人間の尊厳を尊重する力
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
人文学部心理人間学科は、ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得のために、以下の構成、教育内容、学修方法および評価方法に基づいて教育課程を編成、実施します。
Ⅰ 教育課程の構成
本学科では、「人を理解し、人と関わり、人を支援する態度と専門的な知識・技能」を養います。教育課程は、学部共通科目、学科科目、共通教育科目から構成されます。学部共通科目では、特定の学問領域の垣根を越えて、言語・文化・社会・歴史・人間の在り方にまつわる現代の様々な問題について、深く専門的に理解する力を涵養します。学科科目では、心理学、教育学、人間関係論に関する知識を修得し、人間関係や社会における諸問題を発見、分析する力を養います。共通教育科目によって幅広い知識と教養を修得し、専門的理解の基盤を培います。
Ⅱ 教育内容
1.学部共通科目および学科科目
《4年間を通じて》
- 「リベラルアーツ」の精神に基づく全人的教育を軸としたカリキュラムをとおして、人間をめぐる根本的な問題について考察します。心理学、人間関係論、教育学、社会学といった学問的見地から、人間関係、発達、学習、教育、認知、他者支援、社会問題などについて追究することで、人間に関する広く深い洞察力を修得します。
《1年次以降》
- 心理学などの知識をもとに、実習や演習といった科目において、異なる価値観を持つ他者と協働し、能動的に学ぶ姿勢を修得します。
- 心理学概論、教育学概論、人間関係概論をとおして、心理、教育、人間関係に関する基礎的な知識を修得します。くわえて、人間関係概論では、コミュニケーション力の基礎を養います。
- 心理人間学基礎演習において、大学での学修に必要な基礎的能力を養います。以後の学修に不可欠な文献読解力やデータ分析力の土台作りをしながら、学科学習共同体の一員としての態度を育みます。
- 多様な分野の専門科目をとおして、言語・文化・社会・歴史・人間の在り方について幅広い基礎知識を修得します。
- 学部共通科目をとおして、学問領域の垣根を越えた横断的・総合的な視座を養い、背景の異なる他者とともに成長しながら自身の現状をよりよくしていこうとする知的姿勢を身につけます。
《2年次以降》
- 心理人間学基礎演習において、以後の学修に不可欠な文書作成力や論理的説明力を養います。
- 自身の履修計画に基づいて学科選択科目を履修し、専門的な知識と方法論を体系的に学びます。
《3年次以降》
- 心理人間学演習(ゼミ)や各学問分野の発展科目において、専門的な知識を深めます。更に人間の尊厳を尊重する態度を発展させるとともに、総合的な理解力、判断力を養います。
《4年次》
- それまでの学修の集大成として、自身で課題を設定し、研究に取り組み、更にそれを研究報告論文(卒業論文)として執筆します。
2.共通教育科目
《4年間を通じて》
- キリスト教世界観に基づく教育という建学の理念の基軸となる本学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」の意味を様々な視点から考えることを目的とした科目(宗教科目、「人間の尊厳」科目等)において、人間と学問の在り方を考える力を養います。
- 文理融合を目的とした科目(基盤・学際科目、体育科目等)において、学際的な視野と総合的な判断能力を養います。
- 「聞く・話す・読む・書く」の4つの力を総合的に発展させることを目的とした科目(外国語科目)、および、コンピュータに関する基礎知識とそれを活用する技術を身につけることを目的とした科目(情報倫理科目)において、国際化・情報化時代を生きるための基本的なコミュニケーション能力を養います。
Ⅲ 学修方法
- グループディスカッションやプレゼンテーションを積極的に活用したアクティブ・ラーニングをとおして、「聞く・話す・読む・書く」の4つの力を磨きます。
- ラボラトリー方式の体験学習の場を用意することで、理論の理解と体験・実践をとおした学修の統合を促します。
- 少人数制の演習をとおして、学びを深め、専門性を高めます。
- 問題関心や進路に応じた個別的指導をとおして、自身が選んだテーマで研究プロジェクトを推進し、学修の集大成としての研究報告論文(卒業論文)を執筆します。
Ⅳ 評価方法
- ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得は、本学科における卒業要件達成状況、単位修得状況、GPA、外部客観テスト等の結果によって測定し、評価します。
- 各科目の学修成果は、講義概要に示された到達目標の達成度に応じて評価します。
- 4年間の総括的な学修成果としての研究報告論文(卒業論文)の評価は、複数教員で行います。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
人文学部心理人間学科は、教育の目的、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに基づき、次のような人を受け入れます。
Ⅰ 知識・技能
心理人間学科で学ぶために十分な、高等学校卒業レベル以上の基礎学力を身につけている。
Ⅱ 思考力・判断力・表現力
自身の考えを口頭または文章で的確に表現できる。
Ⅲ 主体的に学習に取り組む態度
- 自分自身や他者、人間関係およびそれを取り巻く社会に対する理解を深める理論を学び、実践をとおして対人関係能力を高める意欲を持っている。
- 人間の心理や成長過程について探究し、他者の成長を支援する意欲を持っている。
- 広く社会における教育のあり方について探究する意欲を持っている。
◎:特に対応している 〇:対応している 空欄:前提としている
入試方式 | 評価方法 | アドミッション・ポリシー | |||
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Ⅰ知識・技能 | Ⅱ思考力・判断力・表現力 | Ⅲ主体的に学習に取り組む態度 | |||
一 般 選 抜 |
一般入試 全学統一入試 [個別学力試験型] [共通テスト併用型] 共通テスト利用入試 [前期3教科型][前期5教科型] 共通テスト利用入試 [後期] |
学力試験 | ◎ | 〇 | |
外国高等学校卒業者等入学試験 外国高等学校卒業者等入学試験 <編入学・転入学> |
学力試験 | ◎ | 〇 | ||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
編入学・転入学試験 転部・転科試験 |
学力試験 | ◎ | 〇 | ||
小論文 | 〇 | ◎ | |||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
総 合 型 選 抜 |
総合型入試 [グループワーク型] |
小論文 | 〇 | ◎ | |
グループワーク+面接 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
学 校 推 薦 型 選 抜 |
推薦入学審査(指定校推薦) 推薦入学審査(学園内推薦) 推薦入学審査(特別協定校) |
小論文 | 〇 | ◎ | |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
特別入学審査 (カトリック系高等学校等対象) |
調査書 | ◎ | 〇 | 〇 | |
小論文 | 〇 | ◎ | |||
面接 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
学校推薦型選抜 (長期留学経験者対象) |
小論文 | 〇 | ◎ | ||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
帰国生徒推薦入学審査 【指定在外教育施設】 |
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | |
外 国 人 を 対 象 と し た 入 試 |
外国人留学生入学審査 [本学受験型] 外国人留学生入学審査 [本学受験型]<編入学・転入学> |
学力試験 | ◎ | 〇 | |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
外国人留学生入学審査 [EJU 利用型] |
英語の資格・検定試験 | ◎ | 〇 | ||
日本留学試験 | ◎ | 〇 | |||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
外国人留学生別科留学生 推薦入学審査 |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | |
外国人留学生推薦入学審査【指定校】 | 面接 | 〇 | 〇 | ◎ | |
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ |
評価方法 | 評価のねらい |
---|---|
調査書 | 高等学校在学中における勉学や諸活動への取り組みを評価します。 |
学力試験 | 本学科において勉学するために必要な基礎学力と思考力・表現力・判断力を評価します。 |
小論文 | 文章による表現力や論理的思考力、判断力を評価します。また、その基となる知識の程度についても評価します。 |
面接 | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、口頭による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、志望する学問分野の知識の程度についても評価します。 |
面接(書類審査を含む) | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、口頭による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、志望する学問分野の知識の程度についても評価します。なお、面接評価は、書類審査の評価を含みます。 |
グループワーク+面接 | 課題達成に向けてグループで協働する力、リーダーシップ、自分の考えを表現する力を評価します。また、志望する学問分野の知識の程度、本学科において勉学する目的の明確さや適性についても評価します。 |
英語の資格・検定試験 | 英語の運用能力を評価します。 |
日本留学試験 | 日本語の運用能力を評価します。 |
書類審査 | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、文章による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、本学科において勉学するために必要な基礎学力についても評価します。 |