日本文化学科
3つのポリシー
人文学部日本文化学科は、南山大学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」および人文学部日本文化学科の教育の目的を踏まえて、次の3つの基本方針(ポリシー)を定めます。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
人文学部日本文化学科は、南山大学が定める修業年限以上在学して所定の単位を修得し、次の力を身につけたと認められる者に対して、卒業の認定を行い、学士(人文学)の学位を授与します。
Ⅰ 知識・理解
- 日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育に関する基本的知識
- 日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育についての幅広い教養と専門的知識
- 現代の日本をめぐる諸問題について学術的な視点から洞察・理解する力
Ⅱ 技能
- 専門領域の文献や情報を精査する力
- 学術的根拠に基づいて論理的に分析・説明する力
- 異なる背景を持つ他者との対話を促進するための言語、文化、歴史に対する理解を基盤にしたコミュニケーション能力
Ⅲ 態度・志向性
- 多様な文化の一つとして日本文化を理解し、世界における日本文化の位置付けを考察する力
- 人間の尊厳を尊重し、調査対象と向き合う姿勢
Ⅳ 総合力
- 自らの観察と学びから課題を発見する力
- 問題解決のための計画を作成し、計画に従って探究を遂行する力
- 問題解決に向けて、身につけた知識、能力を総合的に用い、独自の思考を展開する力
- 自ら見出した諸課題に対し、専門知識に基づき考察し、独自の見解を表現する力
共通教育科目
Ⅰ 知識・理解
人種、宗教、文化等、異なる背景を認識し、受容するための基礎となる教養
Ⅱ 技能
異なる背景を持つ人々との共生・協働を可能にするコミュニケーション能力
Ⅲ 態度・志向性
多様性を前提とした人間の尊厳を尊重する力
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
人文学部日本文化学科は、ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得のために、以下の構成、教育内容、学修方法および評価方法に基づいて教育課程を編成、実施します。
Ⅰ 教育課程の構成
本学科では、日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育に関わる多様な学びをとおして、日本を見つめ、理解を深める力を養います。教育課程は、学部共通科目、学科科目、共通教育科目から構成されます。学部共通科目では、特定の学問領域の垣根を越えて、言語・文化・社会・歴史・人間の在り方にまつわる現代の様々な問題について、深く専門的に理解する力を涵養します。学科科目では、日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育に関わる専門知識を深め、多様な文化の一つとしての日本文化を理解、考察する力を養います。共通教育科目によって幅広い知識と教養を修得し、専門的理解の基盤を培います。
Ⅱ 教育内容
1.学部共通科目および学科科目
《4年間を通じて》
- 「リベラルアーツ」の精神に基づく全人的教育を軸としたカリキュラムをとおして、人間をめぐる根本的な問題について考察します。日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育について追究することで、人間に関する広く深い洞察力を修得します。
《1年次以降》
- 日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育の各領域の入門的な科目において、日本文化学科での学修に必要な基礎的能力を身につけます。
- 日本文化学基礎演習において、アカデミック・スキルを含む主体的な学びを実践するための基本を身につけます。
- 多様な分野の専門科目をとおして、言語・文化・社会・歴史・人間の在り方について幅広い基礎知識を修得します。
- 学部共通科目をとおして、学問領域の垣根を越えた横断的・総合的な視座を養い、背景の異なる他者とともに成長しながら自身の現状をよりよくしていこうとする知的姿勢を身につけます。
《2年次以降》
- 日本文化学基礎演習において、日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育の各領域における専門的な研究の概要を知り、多様な文化の1つとして日本文化を理解し、位置づける力を養成します。
- 日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育の各領域にわたる多種多様な科目をとおして、それぞれの専門的な知識や研究方法を修得します。
- 文献資料の講読を行う科目において、能動的学修を実践し、主体的な学びを体得します。
- 日本を世界との関わりのなかで考える科目において、国際的な視点を獲得します。
《3年次以降》
- 日本文化学演習では調査・発表・議論を行うことで、文献や情報を精査しながら独自の見解を生み出す力を養います。学生同士のコミュニケーションをとおして、自主的に課題に取り組む姿勢を育みます。
《4年次》
- 日本文化学科での主体的な学びの集大成として、研究プロジェクトを推進し、研究報告論文(卒業論文)を執筆します。
2.共通教育科目
《4年間を通じて》
- キリスト教世界観に基づく教育という建学の理念の基軸となる本学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」の意味を様々な視点から考えることを目的とした科目(宗教科目、「人間の尊厳」科目等)において、人間と学問の在り方を考える力を養います。
- 文理融合を目的とした科目(基盤・学際科目、体育科目等)において、学際的な視野と総合的な判断能力を養います。
- 「聞く・話す・読む・書く」の4つの力を総合的に発展させることを目的とした科目(外国語科目)、および、コンピュータに関する基礎知識とそれを活用する技術を身につけることを目的とした科目(情報倫理科目)において、国際化・情報化時代を生きるための基本的なコミュニケーション能力を養います。
Ⅲ 学修方法
- グループディスカッションやプレゼンテーションを積極的に活用したアクティブ・ラーニングをとおして、「聞く・話す・読む・書く」の4つの力を磨きます。
- 少人数制の演習をとおして、学びを深め、専門性を高めます。
- 問題関心や進路に応じた個別的指導をとおして、自身が選んだテーマで研究プロジェクトを推進し、学修の集大成としての研究報告論文(卒業論文)を執筆します。
Ⅳ 評価方法
- ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得は、本学科における卒業要件達成状況、単位修得状況、GPA、外部客観テスト等の結果によって測定し、評価します。
- 各科目の学修成果は、講義概要に示された到達目標の達成度に応じて評価します。
- 4年間の総括的な学修成果としての卒業論文の評価は、複数教員で行います。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
人文学部日本文化学科は、教育の目的、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに基づき、 次のような人を受け入れます。
Ⅰ 知識・技能
日本文化学科で学ぶために十分な、高等学校卒業レベル以上の基礎学力を身につけている。
Ⅱ 思考力・判断力・表現力
自身の考えを口頭または文章で的確に表現できる。
Ⅲ 主体的に学習に取り組む態度
- 日本の文化・文学・言語に関する興味を持ち、その知識を深める意欲を持っている。
- ことばと人間のあり方について、様々な側面から学ぶ意欲を持っている。
- 世界における日本の文化・文学・言語の位置や特徴を学び、異文化間の交流に関わりたいという意欲を持っている。
◎:特に対応している 〇:対応している 空欄:前提としている
入試方式 | 評価方法 | アドミッション・ポリシー | |||
---|---|---|---|---|---|
Ⅰ知識・技能 | Ⅱ思考力・判断力・表現力 | Ⅲ主体的に学習に取り組む態度 | |||
一 般 選 抜 |
一般入試 全学統一入試 [個別学力試験型] [共通テスト併用型] 共通テスト利用入試 [前期3教科型][前期5教科型] 共通テスト利用入試 [後期] |
学力試験 | ◎ | 〇 | |
外国高等学校卒業者等入学試験 外国高等学校卒業者等入学試験 <編入学・転入学> |
学力試験 | ◎ | 〇 | ||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
編入学・転入学試験 転部・転科試験 |
学力試験 | ◎ | 〇 | ||
小論文 | 〇 | ◎ | |||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
総 合 型 選 抜 |
総合型入試 [講義体験型] |
小論文 | 〇 | ◎ | |
口頭試問 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
学 校 推 薦 型 選 抜 |
推薦入学審査(指定校推薦) 推薦入学審査(学園内推薦) 推薦入学審査(特別協定校) |
小論文 | 〇 | ◎ | |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
特別入学審査 (カトリック系高等学校等対象) |
調査書 | ◎ | 〇 | 〇 | |
小論文 | 〇 | ◎ | |||
面接 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
学校推薦型選抜 (長期留学経験者対象) |
小論文 | 〇 | ◎ | ||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
帰国生徒推薦入学審査 【指定在外教育施設】 |
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | |
外 国 人 を 対 象 と し た 入 試 |
外国人留学生入学審査 [本学受験型] 外国人留学生入学審査 [本学受験型]<編入学・転入学> |
学力試験 | ◎ | 〇 | |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
外国人留学生入学審査 [EJU 利用型] |
小論文 | 〇 | ◎ | ||
英語の資格・検定試験 | ◎ | 〇 | |||
日本留学試験 | ◎ | 〇 | |||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
外国人留学生別科留学生 推薦入学審査 |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | |
外国人留学生推薦入学審査【指定校】 | 面接 | 〇 | 〇 | ◎ | |
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ |
評価方法 | 評価のねらい |
---|---|
調査書 | 高等学校在学中における勉学や諸活動への取り組みを評価します。 |
学力試験 | 本学科において勉学するために必要な基礎学力と思考力・表現力・判断力を評価します。 |
小論文 | 文章による表現力や論理的思考力、判断力を評価します。また、その基となる知識の程度についても評価します。 |
面接 | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、口頭による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、志望する学問分野の知識の程度についても評価します。 |
面接(書類審査を含む) | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、口頭による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、志望する学問分野の知識の程度についても評価します。なお、面接評価は、書類審査の評価を含みます。 |
口頭試問 | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、口頭による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、志望する学問分野の知識の程度についても評価します。 |
英語の資格・検定試験 | 英語の運用能力を評価します。 |
日本留学試験 | 日本語の運用能力を評価します。 |
書類審査 | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、文章による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、本学科において勉学するために必要な基礎学力についても評価します。 |