キリスト教学科
3つのポリシー
人文学部キリスト教学科は、南山大学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」および人文学部キリスト教学科の教育の目的を踏まえて、次の3つの基本方針(ポリシー)を定めます。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
人文学部キリスト教学科は、南山大学が定める修業年限以上在学して所定の単位を修得し、次の力を身につけたと認められる者に対して、卒業の認定を行い、学士(人文学)の学位を授与します。
Ⅰ 知識・理解
- キリスト教および宗教に関する基本的知識
- キリスト教学に関する幅広い教養と専門的知識
- キリスト教を中心とする思想的、文化的、歴史的、実践的分野について理解する力
Ⅱ 技能
- 資料収集、文献解読、文書作成を行う基礎的なアカデミック・スキル
- 物事を論理的に考察し、説明する力
- 宗教的、思想的、文化的に異なる他者との対話を可能にするコミュニケーション能力
Ⅲ 態度・志向性
- 多様な価値観を尊重しながら他者と協調・協働して課題に取り組む姿勢
- 人間の尊厳を尊重し、社会に積極的に貢献する姿勢
Ⅳ 総合力
- 歴史上および現代社会の諸問題の底辺に流れる思想的、文化的、歴史的要素を発見する力
- 問題解決のための計画を作成し、計画に従って探究を進める力
- 探究を可能とする技能を身につけ、総合的に思考を展開する力
- 歴史上および現代社会の諸問題についての独自の見解を表現する力
共通教育科目
Ⅰ 知識・理解
人種、宗教、文化等、異なる背景を認識し、受容するための基礎となる教養
Ⅱ 技能
異なる背景を持つ人々との共生・協働を可能にするコミュニケーション能力
Ⅲ 態度・志向性
多様性を前提とした人間の尊厳を尊重する力
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
人文学部キリスト教学科は、ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得のために、以下の構成、教育内容、学修方法および評価方法に基づいて教育課程を編成、実施します。
Ⅰ 教育課程の構成
本学科では、社会や人間関係における普遍の課題である「人間の尊厳」と「希望の根拠」について、様々な側面から考察する力を養います。教育課程は、学部共通科目、学科科目、共通教育科目から構成されます。学部共通科目では、特定の学問領域の垣根を越えて、言語・文化・社会・歴史・人間の在り方にまつわる現代の様々な問題について、深く専門的に理解する力を涵養します。学科科目では、キリスト教の思想、歴史、文化、世界観、人間観について学ぶことで、宗教的、思想的、文化的に異なる他者との対話を可能にする力や、現代社会の諸問題の底辺に流れる歴史的要素を発見する力を育みます。共通教育科目によって幅広い知識と教養を修得し、専門的理解の基盤を培います。
Ⅱ 教育内容
1.学部共通科目および学科科目
《4年間を通じて》
- 「リベラルアーツ」の精神に基づく全人的教育を軸としたカリキュラムをとおして、人間をめぐる根本的な問題について考察します。キリスト教理解を軸に宗教・思想・文化・歴史に関わる専門分野を追究することで、人間に関する広く深い洞察力を修得します。
《1年次以降》
- ラテン語を学ぶことによって古典文献読解の基礎的技能を身につけ、聖書入門によってキリスト教の基盤を理解し、キリスト教研究の基礎を学びます。
- キリスト教学基礎演習において、課題探求能力、問題解決能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などを体験的に身につけます。
- 多様な分野の専門科目をとおして、言語・文化・社会・歴史・人間の在り方についての幅広い基礎知識を修得します。
- 学部共通科目をとおして、学問領域の垣根を越えた横断的・総合的な視座を養い、背景の異なる他者とともに成長しながら自身の現状をよりよくしていこうとする知的姿勢を身につけます。
《2年次以降》
- より専門的なキリスト教学基礎演習やその他の学科科目をとおして、キリスト教に関する知識と理解を深め、人間の尊厳を尊重して社会に貢献する姿勢を身につけます。
- 多様な宗教文化の交流や関係を扱う科目をとおして、異文化間の対話の精神を学びます。
《3年次以降》
- 自身が選んだ専攻分野のキリスト教学演習を中心に本格的な研究に取り組みます。
- 他の様々な関連分野の授業を自由に選択して履修することによって、キリスト教と他の諸宗教に対する理解を背景として、深く物事を考察する力と、広い視野をもって現代社会を分析する力を養成します。
《4年次》
- それまでの学修と、自身が取り組んだ研究プロジェクトの集大成として、研究報告論文(卒業論文)を執筆します。
2.共通教育科目
《4年間を通じて》
- キリスト教世界観に基づく教育という建学の理念の基軸となる本学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」の意味を様々な視点から考えることを目的とした科目(宗教科目、「人間の尊厳」科目等)において、人間と学問の在り方を考える力を養います。
- 文理融合を目的とした科目(基盤・学際科目、体育科目等)において、学際的な視野と総合的な判断能力を養います。
- 「聞く・話す・読む・書く」の4つの力を総合的に発展させることを目的とした科目(外国語科目)、および、コンピュータに関する基礎知識とそれを活用する技術を身につけることを目的とした科目(情報倫理科目)において、国際化・情報化時代を生きるための基本的なコミュニケーション能力を養います。
Ⅲ 学修方法
- グループディスカッションやプレゼンテーションを積極的に活用したアクティブ・ラーニングをとおして、「聞く・話す・読む・書く」の4つの力を磨きます。
- 修道院見学、キリスト教音楽鑑賞などによって、キリスト教文化や霊性について体験的に学びます。
- 少人数制の演習をとおして、学びを深め、専門性を高めます。
- 問題関心や進路に応じた個別的指導をとおして、自身が選んだテーマで研究プロジェクトを推進し、学修の集大成としての研究報告論文(卒業論文)を執筆します。
Ⅳ 評価方法
- ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得は、本学科における卒業要件達成状況、単位修得状況、GPA、外部客観テスト等の結果によって測定し、評価します。
- 各科目の学修成果は、講義概要に示された到達目標の達成度に応じて評価します。
- 4年間の総括的な学修成果としての研究報告論文(卒業論文)の評価は、複数教員で行います。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
人文学部キリスト教学科は、教育の目的、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに基づき、次のような人を受け入れます。
Ⅰ 知識・技能
キリスト教学科で学ぶために十分な、高等学校卒業レベル以上の基礎学力を身につけている。
Ⅱ 思考力・判断力・表現力
自身の考えを口頭または文章で的確に表現できる。
Ⅲ 主体的に学習に取り組む態度
- キリスト教の思想的、文化的、歴史的、実践的分野に関心を持っている。
- 将来、カトリック司祭や宗教科教員をはじめとしたキリスト教学科での学びを活かす職業に就こうという意欲を持っている。
◎:特に対応している 〇:対応している 空欄:前提としている
入試方式 | 評価方法 | アドミッション・ポリシー | |||
---|---|---|---|---|---|
Ⅰ知識・技能 | Ⅱ思考力・判断力・表現力 | Ⅲ主体的に学習に取り組む態度 | |||
一 般 選 抜 |
一般入試 全学統一入試 [個別学力試験型] [共通テスト併用型] 共通テスト利用入試 [前期3教科型] |
学力試験 | ◎ | 〇 | |
外国高等学校卒業者等入学試験 外国高等学校卒業者等入学試験 <編入学・転入学> |
学力試験 | ◎ | 〇 | ||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
社会人入学審査 社会人入学審査[編入学] |
小論文 | 〇 | ◎ | ||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
編入学・転入学試験 転部・転科試験 |
学力試験 | ◎ | 〇 | ||
小論文 | 〇 | ◎ | |||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
総 合 型 選 抜 |
総合型入試 [プレゼンテーション型] |
小論文 | 〇 | ◎ | |
プレゼンテーション+面接 | 〇 | ◎ | 〇 | ||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
学 校 推 薦 型 選 抜 |
推薦入学審査(指定校推薦) 推薦入学審査(学園内推薦) 推薦入学審査(特別協定校) |
小論文 | 〇 | ◎ | |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
特別入学審査 (カトリック系高等学校等対象) |
調査書 | ◎ | 〇 | 〇 | |
小論文 | 〇 | ◎ | |||
面接 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
学校推薦型選抜 (長期留学経験者対象) |
小論文 | 〇 | ◎ | ||
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
帰国生徒推薦入学審査 【指定在外教育施設】 |
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | |
外 国 人 を 対 象 と し た 入 試 |
外国人留学生入学審査 [本学受験型] 外国人留学生入学審査 [本学受験型]<編入学・転入学> |
学力試験 | ◎ | 〇 | |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ | ||
外国人留学生入学審査 [EJU 利用型] |
小論文 | 〇 | ◎ | ||
英語の資格・検定試験 | ◎ | 〇 | |||
日本留学試験 | ◎ | 〇 | |||
書類審査 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
外国人留学生別科留学生 推薦入学審査 |
面接 (書類審査を含む) |
〇 | 〇 | ◎ |
評価方法 | 評価のねらい |
---|---|
調査書 | 高等学校在学中における勉学や諸活動への取り組みを評価します。 |
学力試験 | 本学科において勉学するために必要な基礎学力と思考力・表現力・判断力を評価します。 |
小論文 | 文章による表現力や論理的思考力、判断力を評価します。また、その基となる知識の程度についても評価します。 |
面接 | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、口頭による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、志望する学問分野の知識の程度についても評価します。 |
面接(書類審査を含む) | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、口頭による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、志望する学問分野の知識の程度についても評価します。なお、面接評価は、書類審査の評価を含みます。 |
プレゼンテーション+面接 | プレゼンテーション、面接を通じて、論理的思考力や表現力、志望する学問分野の知識の程度を評価します。また、本学科において勉学する目的の明確さや適性についても評価します。 |
英語の資格・検定試験 | 英語の運用能力を評価します。 |
日本留学試験 | 日本語の運用能力を評価します。 |
書類審査 | 本学科において勉学する目的の明確さや適性について評価します。また、文章による表現力や論理的思考力、判断力を評価するとともに、本学科において勉学するために必要な基礎学力についても評価します。 |