人間文化研究科言語科学専攻(博士前期課程)
教育理念と目標
専攻主任 籾山洋介 教授
本専攻博士前期課程は、人間性の本質に迫る手だてとしての言語学、グローバル化に貢献する国内外の人材の育成に不可欠な外国語としての日本語教育および英語教育を三本の柱として新しい大学院教育を目指すべく2004年度に設置されました。言語学領域では、文法理論や言語・方言比較研究論を研究することによって一般言語理論の構築に貢献する人材を養成します。日本語教育領域および英語教育領域では、それぞれの語学教育に特化した日本語教育研究、英語教育研究等の科目とともに、言語運用能力論(日本語・英語)、第二言語習得研究、コミュニケーション教育研究などの科目を開講し、国内外で語学教員として活躍する人材を育成します。
専攻の特色
言語を取り巻く多様な領域を横断的に研究できるのが、本専攻の特色です。また、高度専門職業人養成という社会のニーズに応えるため、本学留学生別科における日本語教育実習、言語運用能力およびコミュニケーション能力を涵養する科目群、副領域制度(たとえば、言語学を主領域とする学生が一定の履修条件を満たせば、日本語教育や英語教育を副領域とする副領域履修証明書の発行が受けられる)を提供しています。さらに、日本語と母語との比較研究や修了後母国等において日本語教育に携わることを志す留学生を積極的に受け入れます。
カリキュラム
専攻基礎科目
- 言語運用能力論(日本語)
- 言語運用能力論(英語)
- 言語学概論A・B
- 日本語教育概論Ⅰ~Ⅳ
専攻専門科目
- 統語論概論
- 意味論概論
- 音韻論概論
- 心理言語学概論
- 言語理論研究A・B
- 日本語文法論A・B
- 英語文法論A・B
- コミュニケーション論
- 異文化コミュニケーション論
- 第二言語習得概論
- 言語教育工学
- 日本語教育研究A・B
- 英語教育研究A・B
- コミュニケーション教育研究A・B
- 言語習得論研究A・B
研究指導科目
- 研究指導Ⅰ~Ⅵ
- 言語科学課題演習A・B
学位論文審査基準
学位
- 修士(言語科学)
期待される進路
言語学、日本語教育、英語教育といった専門分野の研究者(たとえば、大学教員)、国内外の中等教育機関や高等教育機関で教育に携わる日本語教師や英語教師など。