人間文化研究科キリスト教思想専攻（博士前期課程）
教育理念と目標
専攻主任 松根伸治 教授
本専攻では、人間の本質を理解する鍵の一つをキリスト教思想に求めつつ、その根幹をなす神学、哲学、宗教学という密接に関連した３つの学問領域を柱として研究します。特に、本学の教育理念に基づく「人間の尊厳のために」というモットーが、キリスト教的人間観に拠るものであることを踏まえ、現代社会が模索している人間観とその尊厳の根拠を探求します。これらの研究と教育によって、本専攻では、教員、聖職者および研究者となりうる人材を養成することを目指します。
専攻の特色
- 神学領域では、キリスト教の正典である聖書を研究する聖書神学とその教義を研究する組織神学、さらに神学の立場から他宗教を研究する諸宗教の神学があります。
- 哲学領域では、古代、中世、近代/現代哲学を研究する諸科目とキリスト教を思想・文化的側面から研究する諸科目があります。
- 宗教学領域では、キリスト教を含む宗教が人間にとって本質的価値を有するという立場から、宗教とその歴史を多角的に研究する諸科目があります。
これら三領域の総合的研究による人間の本質の探究を通して、現代社会が模索している人間観とその尊厳の根拠を提示します。
カリキュラム
専門外国語科目
- 古典語学（ラテン語） A・B
- 古典語学（ギリシャ語） A・B
- 古典語学（ヘブライ語）A・B
- 現代語講読 A・B
神学領域科目
- 聖書神学概論
- 組織神学概論
- 諸宗教の神学概論
- 旧約聖書研究
- 新約聖書研究
- 組織神学研究
- 諸宗教の神学研究
- 倫理神学研究
- 実践神学研究
哲学領域科目
- 教父思想研究
- キリスト教精神史研究
- キリスト教文化研究
- 古代哲学研究
- 中世哲学研究
- 近世・現代哲学研究
宗教学領域科目
- 宗教史研究
- 宗教学研究
- 宗教社会学研究
- 宗教心理学研究
- 比較宗教学研究
- 宗教哲学研究
研究指導科目
- 研究指導ⅠA～ⅡD
学位論文審査基準
学位
- 修士（キリスト教思想）
期待される進路
- 教育者（高等学校・中学校教員等）、研究者（博士後期課程進学者）
- 社会福祉的活動団体（官・公・民）
- 聖職者、修道者、信徒奉仕者等