Nanzan School Corporation南山学園ハラスメント防止への取り組み

その他のハラスメント

社会や人々の意識の変化により、次々と「〇〇ハラスメント」という言葉が生まれています。

たとえば、通信に関する技術の発展は、ソーシャル・ハラスメントやデジタル・ハラスメントという言葉を生み出しています。SNS上で誹謗中傷したり仲間はずれにするなどの嫌がらせや、仕事上の関係者から私的なSNSに友達申請するなどがこれにあたります。パソコンなど、デジタル機器の操作が苦手な人に対して、操作はできて当然という前提で関わることはデジタル・ハラスメントとされることもあります。

また、飲み会の席で飲酒を強要するといった行為はアルコール・ハラスメントにあたります。その場の雰囲気で飲まざるを得ない状況に追い込まれ、急性アルコール中毒により死亡する重大な事件・事故につながることもあります。

最初に起こったハラスメントについて救済を求めたこと自体に対して起こるネガティブな反応を意味するセカンド・ハラスメントもあります。セカンド・ハラスメントは、ハラスメントのない環境づくりの根幹を揺るがす深刻な事態です。

社会的に固定した性別役割意識を押し付ける、いわゆるジェンダー・ハラスメントや、好きになる人の性別(性的指向:Sexual Orientation)や自分がどの性別かという認識(性自認:Gender Identity)に関連して、差別的な言動や嘲笑、いじめや暴力などの精神的・身体的な嫌がらせをするSOGIハラスメントも問題となります。

また、障がいやマイノリティーであることへの差別的な言動は、障がいがないあるいはマジョリティーであるという優位な立場からのパワー・ハラスメントと考えられます。

こうしたハラスメントが起こらないようにするためには、 お互いの違いや価値観の多様性を認め、互いの人格を尊重し合うことが必要不可欠です。