人間文化研究科教育ファシリテーション専攻(修士課程)
教育理念と目標
専攻主任 楠本和彦 教授
教育ファシリテーションとは、学校をはじめとする多様な教育現場において、学ぶ者がその主体性を発揮できるように、様々なスキルを用いて支援することです。本専攻は、教育プログラムや学習環境の整備から、クラスや小集団単位での学習の促進まで、それぞれのレベルでの活動について、集団のもっている力を引き出せるファシリテーターとしての資質養成を目指します。なお、『人間関係の学び方 -人間性豊かな関係を育む「ラボラトリー方式の体験学習」の理論と実践-』(2024,ナカニシヤ出版)と 『ファシリテーター・トレーニング -自己実現を促す教育ファシリテーションへのアプローチ-』(2010,ナカニシヤ出版)と『人間関係トレーニング -私を育てる教育への人間学的アプローチ-』(2005,ナカニシヤ出版)は、本専攻の概略を知るうえで適書ですので、ご一読ください。
専攻の特色
教育ファシリテーション専攻は、多様な教育現場で実践を行っている社会人学生、もしくは将来的にそのような場で活躍することを希望する学生とともに、事例研究や体験学習など教育現場で活用できる教育技術の研究を行います。授業は、夜間および週末開講体制をとり、また人間・人間関係に関わる基礎的研究から応用実践まで幅広いニーズに応えます。なかでも、ラボラトリー方式の体験学習を用いた人間関係トレーニングに関する科目群は、全国的にも希有な存在です。なお、履修科目の用件を満たせば「学校心理士」の受験資格を得ることができます。
カリキュラム
研究基礎科目
人間性教育に根ざした教育方法の修得を目指す
- 教育ファシリテーション論
- 教育ファシリテーション評価研究
体験学習領域科目
さまざまな教育領域における体験学習プログラムの立案・実行能力を育成する
- 体験学習ファシリテーション基礎研究
- 体験ファシリテーション応用研究
- グループ・アプローチ研究
- ファシリテーション研究A
- ファシリテーション研究B
- 組織開発研究
学校教育領域科目
教育活動を組織し、援助できる能力を育成する
- 教育心理学研究
- 発達心理学研究
- 臨床心理学研究
- 学校心理学研究
- 障害児教育実践研究
- 教育臨床研究
関連科目
体験学習領域科目、学校教育領域科目のいずれとも関連が深く、学習者の関心に応じて習得する科目
- 教育社会学研究
- カリキュラム研究
- キャリア・ガイダンス研究
- 学校カウンセリング実践研究
- 心理アセスメント実践研究
研究指導科目
- 研究指導ⅠA~ⅠD
- 研究指導ⅡA~ⅡD
学位論文審査基準
学位
- 修士(教育ファシリテーション)
本専攻がファシリテートする学生の力
- 学習者を多面的に理解する能力
- 学びのための環境づくりの能力
- 学習者への効果的な介入(働きかけ)力
教育訓練給付制度(2024年4月~2027年3月)
- 厚生労働大臣指定教育訓練講座
本専攻では一定の条件を満たす雇用保険の一般被保険者(在職者)または一般の保険者であった方(離職者)が教育訓練講座を修了した場合ハローワークより教育訓練給付金が支給されます。 詳しくは南山大学教務課または最寄りのハローワークへお問い合わせ下さい。
専攻作成Webページ
教育ファシリテーション専攻