機械電子制御工学科
理学と情報技術を基盤として最先端のテクノロジーを学ぶ。
学ぶ内容
私たちの暮らしや仕事をより安全、快適、便利にしてくれた日本が誇るモノづくり。今までにない価値を生み出すための技術革新は絶え間なく続き、現代では「モノの加工」はもとより、ハードウェアを思いのままに制御するソフトウェアの知識、つまり「情報の加工」も大きなウェイトを占めるようになりつつあります。そこで本学科では、理工学部としての体系的な学びの中で、モノづくりの土台となる「理学の基礎」と、それを人や社会に応用するための「工学知識」、製品を的確に、効率的に作動させる「情報技術」を総合的に吸収。自動車、家電、航空宇宙、環境などの幅広い分野で豊かな未来を創造する知識と技術を磨きます。
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学科の特色
1~2年次は、学部共通科目で技術開発やモノづくりに必要な数学、物理、プログラミングの基礎を構築。また豊富な実験を通してデータの解析法やレポートの作成法を習得します。そして3年次は「制御理論」「通信ネットワーク」などの専門科目で知識とスキルを深めるのと並行して、研究室では興味あるテーマの研究活動がスタートします。最新の施設設備を活用し、実際に手を動かしながら研究を進めていく中で、モノづくりの現場で求められる企画、設計、製造、運用にいたる一連のプロセスを総合的に身につけると共に、新しい技術を生み出す醍醐味を存分に体感。4年次には研究成果を論文にまとめ、卒業研究としてプレゼンテーションし、発信力も養います。
想定される進路
今、世界のモノづくりは大きな転換期を迎えています。モノづくりとは、「モノ」を考え「つくる」こと。グローバル化が加速する社会の中で、組み立てや加工など「つくる」部門は、コストの安い海外にどんどん流れていきます。つまり、これからの日本のモノづくりで重視すべきは、今までにない「モノ」を考え、創造する力。それはあらゆる企業が取り組むテーマです。モノづくり大国・日本の中でも特に製造業が盛んな中部地区には、自動車、機械、航空宇宙など、多様な分野で技術者の活躍の場が無限に広がっています。本学科では企業や研究機関と密に連携し、最先端の開発に充分対応できるよう教育プログラムを準備。一人ひとりの専門性が活きる質の高い将来へと導きます。
海外実習
学科長
理工学部/機械電子制御工学科長 陳幹 教授(専攻分野:制御理論)
陳幹 教授
長期研究「システムの冗長な表現を利用した制御系の解析と設計」
制御系の解析設計において制御対象の振る舞いを近似表現する数学モデルは重要である。
この数学モデルに本来必要でない冗長な変数を導入することでよりよい制御ができるよう研究を行っている。
短期研究「車両、機械系システムへの制御応用」
車両の自動走行を念頭においた小型移動車両の追従制御の研究や、乗り心地や操縦安定性の向上を目的として列車や自動車などに搭載されるアクティブサスペンションの制振制御の研究を行っている。
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