社会科学研究科経営学専攻(博士前期課程)
専攻の概略
専攻主任 窪田佑一 教授
生産拠点の海外移転、経済活動のグローバル化とそれを可能にする情報通信ネットワークの急速な進歩などにより、企業を取り巻く環境は日々変化しています。一過性の流行にとらわれず、企業が直面する経営環境ならびに企業が行うさまざまな行動を理論的および実践的に適切に理解するための能力を高めるためには、企業および企業のステークホルダーの視点に立ち、企業環境および企業行動の観点から分析し・検討することが必要です。
本専攻では、グローバル化・情報化にともなって複雑になってきた企業活動において、経営に関する高い見識と高度な専門知識・技術を持つ人材の育成、とりわけ、経営学に関する専門領域において学究的探求能力を身につけた、国際社会・地域社会の発展に寄与する経営学の研究者を育成することを主たる目的とします。
カリキュラム
本専攻では、経営学全般を広く修めて国際社会・地域社会の発展に寄与する人材を育成するため、研究科必修共通科目、研究科選択共通科目ならびに専攻科目、研究指導科目を設定しています。
経営学の主要分野であり、かつ他専攻学生にとっても学修ニーズの高い領域である「会計学」「経営労務論」は研究科選択共通科目として配置します。
専攻科目としては、経営学の主要分野に関する科目、企業経営を取り巻く企業の内部および外部環境ならびに企業行動の観点からより高度な専門的知識・技術を修得するための科目、学際領域的な科目を配置します。
このように、研究科必修共通科目、研究科選択共通科目、専攻科目、研究指導科目を適切に配置し、それらを有機的に結合することで、基礎的知識および専門的知識ならびにこれらの応用と実践をバランスよく学修できることが経営学専攻のカリキュラムの特色です。
基礎的な専門科目
- 経営組織論A・B
- ファイナンス論A・B
- マーケティング論A・B
- 財務会計論 など
高度な専門的知識・技術を修得するための科目
- 産業・組織心理学
- Corporate Finance A・B
- 投資論
- マーケティング・リサーチ
- 流通システム論
- 会計監査論
- 管理会計論
- 原価管理論
- 国際会計論
- 連結会計論
- 経営史 など
学際領域的な科目
- 企業と法の経済学
- オペレーションズ・リサーチ
- Business English
- 経営数学
- 統計学 など
学位論文審査基準
期待される進路
- 会計士、税理士、コンサルタント等企業実務の監査や再建計画等を提案するような職業
- 一般企業の国際・海外部門、NGO、NPO等
- 専門知識と分析力を生かせる大学や総合研究所などの研究者