学長からのメッセージメイルマガジン「EPISTOLA」
No.53「ASEACCU 2024」
2024年8月28日
8月20~23日に、オーストラリアカトリック大学北シドニーキャンパスでASEACCU 2024(東南・東アジアカトリック大学連盟2024年総会)が開催されました。ASEACCUとその総会に関しては、昨年もエピストラで書きましたが(No.40「ASEACCU(東南・東アジアカトリック大学連盟)」)、総会にあわせて今年も各大学の学生参加のプログラムが実施されました。
オーストラリアカトリック大学は、1991年に創立されたオーストラリアのカトリック大学です。その当時、20世紀初頭から既にあった全国の4つのカトリックカレッジが合併し一つの大学となりました。現在では、国内にある7つのキャンパスに加えて、イタリアのローマにもキャンパスを持っています。
南山大学は、毎年2名の学生をASEACCUの学生プログラムに派遣しています。今年の応募者は21名で、例年よりはるかに多かったです。応募資料に基づいてまず8名に絞って、一人ひとりと面接しました。21名全員はそれぞれの理由で応募しており、8名に絞ることも、最終的に2名に選考することも非常に難しかったと私自身は感じました。応募していただいた皆様のチャレンジ精神を称えたいと思います。

2023年度の様子
今年の総会および学生プログラムのテーマは、"What Makes a Catholic University Catholic?:Expressing and Integrating Identity and Mission"(「カトリック大学をカトリックたらしめるものは何か?-アイデンティティと使命を表現し統合する」)です。アジアにはカトリック教徒が多数派を占める国が2つ(フィリピンと東ティモール)しかないことを考えると、アイデンティティの問題はアジアのカトリック大学の大多数にとって重要な課題です。選考された2名はカトリックのアイデンティティ について勉強したうえで、先日学長室で私と意見を交わしました。彼らの真剣な取り組みに感動しました。ASEACCU 2024の事後の報告を楽しみにしています。
南山大学長 ロバート・キサラ
発行人:南山大学長
発行 :南山大学学長室 (nanzan-mm-admin@ic.nanzan-u.ac.jp)