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学長からのメッセージメイルマガジン「EPISTOLA」

No.40「ASEACCU(東南・東アジアカトリック大学連盟)」

2023年07月19日

2019年のASEACCU 基調講演の様子

今年の8月、ASEACCU(The Association of Southeast and East Asian Catholic Colleges and Universities/東南・東アジアカトリック大学連盟)の総会が、フィリピンのバギオにあるセントルイス大学(St. Louis University)で4年ぶりに開催される予定です。ASEACCUは1991年に創立され、南山大学は、フィリピン、タイ、台湾のカトリック大学とともに、創立時の4大学のメンバーとなりました。現在、オーストラリア・カンボジア・インドネシア・フィリピン・タイ・台湾・韓国・中華人民共和国マカオ特別行政区・日本の86校が加盟しています。

総会にあわせて、加盟校の学生会議が計画されています。各加盟校の学生代表が一週間の会議に参加し、英語にてプレゼンテーション、グループ・ディスカッションを行います。アジアの若い世代が直面するこれからの課題について、カトリックの視点から理解を深めることが期待されています。今年の学生会議のテーマは“Global Goals in the Care of our Common Home: A Catholic Response”と定められました。

本学は毎回2名の学生代表を送りますが、今年は6名が応募しました。6月末に、6名のなかから代表を選考するために、私を含む大学執行部が一人ひとりと面談しました。6名は、もちろん、それぞれの理由で応募し、学生会議を通しての目標もそれぞれでした。一人ひとりに会って、一人ひとりの話を聴いて、一人ひとりが目指している目標が分かってきたので、6名全員を送りたいというのが私の正直の気持ちでした。

4年前の2019年に開催された学生会議に参加した代表者の報告は、南山大学のウェブサイトで見られます。

https://www.nanzan-u.ac.jp/English/news/2019/191025_aseaccu.html

前回の総会・学生会議は韓国で開催されました。その当時、日本と韓国の関係が悪化していたという理由もあり、学生会議のテーマは「東アジア地域における和解」だったそうです。学生会議での忌憚のないディスカッションの結果、本学の一人の代表は次のような感想を書きました。「各国には異なる意見や正義観があるため、どちらが正しいかどちらが間違っているかを決めることはできません。しかし、私たちは、正直な意見を交換することを恐れなければ、公正で適切な判断を下すことができると信じています。」

4年ぶりに開催されるこの学生会議のために選考された本学の2名の代表が、有意義な経験を得ることを祈りつつ、応募した6名全員に感謝を表します。6名全員の志を誇りに思っています。

南山大学長 ロバート・キサラ

発行人:南山大学長
発行 :南山大学学長室 (nanzan-mm-admin@ic.nanzan-u.ac.jp