履修について
学びの体系
法学一般コース
大学入学時点で、卒業後の進路が明確に定まっていない学生は少なくありません。そして、法学部に入学したから資格を取らなければならない、公務員にならなければならないというものでもありません。むしろ、法律学を学んだ学生は、広く社会の様々な領域で必要とされています。「広く浅く」様々な法領域を学ぶとともに、隣接する政治経済の領域も学ぶのが、法学一般コースです。このような学びは、中学・高校の教員を目指す人や警察官を目指す人にも合っています。
法律専修コース
法学部に入学する人の半分以上は、将来の進路として公務員をあげます。実際、卒業生の進路を見ると公務員が多いことが分かります。しかしながら、公務員と言っても、地方自治体の公務員と国家公務員は異なりますし、国家公務員にも様々なタイプがあり、卒業後のワークライフプランとマッチする公務員は、慎重に検討する必要があります。ただ、公務員として必要な法律知識は、基本法律科目(公法系・民事法系・刑事法系)と隣接分野(政治経済系)であることは一致しています。
また、法律隣接職と呼ばれる専門資格を有する職業(司法書士・税理士・弁理士・行政書士など「士業」と呼ばれるもの)も法律学の領域には存在します。これらの資格を取得することを目指す人も少なくありません。それらの資格試験は、専門性が異なることからくる違いがありますが、基本法律科目を中心として構成されています。
基本法律科目を中心とした学習を進めるのが、法律専修コースです。
司法特修コース
「法学部に入学するのは、法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)になりたいから」という人は、決して少なくありません。子どもの頃からの夢、ドラマの登場人物に憧れたなど、その理由は様々でしょう。ですが、日本の国家試験の中で難易度最高峰といわれるのは誇張ではありません。その合格のためには、六法+行政法の広く深い理解と、展開・先端領域の知識の習得が不可欠です。それゆえ、法曹三者を目指すためには、本人による法科大学院への進学とその後の司法試験合格を見据えた計画的な学習と、それを目指す学生に対する組織的サポートが不可欠であり、六法+行政法および展開・先端系を中心とした学修と学生に対するサポートを備えているのが司法特修コースです。
※このモデルは履修の目安であり、科目選択を拘束するものではありません。
履修科目
※学科科目の他に、共通教育科目を履修する必要があります。
公法系科目群
履修学年 |
科目名 |
1年次以降 |
|
2年次以降 |
|
3年次以降 |
|
民事法系科目群
履修学年 |
科目名 |
1年次以降 |
|
2年次以降 |
|
3年次以降 |
- 債権法総論
- 担保法
- 企業法総論
- 企業法各論
- 会社法(設立・株式)
- 応用会社法
- 民事訴訟法A
- 民事訴訟法B
- 民事訴訟法C
- 消費者法
- 有価証券法
- 保険法
- 民事執行法
|
刑事法系科目群
履修学年 |
科目名 |
1年次以降 |
|
2年次以降 |
|
3年次以降 |
|
展開・先端系科目群
履修学年 |
科目名 |
2年次以降 |
|
3年次以降 |
- 租税法A
- 租税法B
- 環境法
- 知的財産法A
- 知的財産法B
- 倒産法
- 経済法A
- 経済法B
- 国際法各論A
- 国際法各論B
|
基礎法学・隣接系科目群
履修学年 |
科目名 |
2年次以降 |
|
3年次以降 |
- 法社会学
- 日本法史
- 英米法
- ドイツ法
- フランス法
- ジェンダーと法
- 法と経済学
- 社会保障法
- 国際経済組織法
- 企業法務
- 国際取引法
|
政治経済系科目群
履修学年 |
科目名 |
2年次以降 |
- 政治学原論A
- 政治学原論B
- 政治思想史A
- 政治思想史B
|
3年次以降 |
|
演習系科目群
履修学年 |
科目名 |
1年次 |
|
2年次 |
|
3年次以降 |
- アドバンスト演習A
- アドバンスト演習B
- アドバンスト演習C
- アドバンスト演習D
- プログレッシブ演習A
- プログレッシブ演習B
- プログレッシブ演習C
- プログレッシブ演習D
- 外書購読AⅠ
- 外書購読AⅡ
- 外書購読AⅢ
- 外書購読AⅣ
- 外書購読BⅠ
- 外書購読BⅡ
- 外書購読BⅢ
- 外書購読BⅣ
- 外書購読CⅠ
- 外書購読CⅡ
- 外書購読CⅢ
- 外書購読CⅣ
|
キャリア系科目群
履修学年 |
科目名 |
1年次 |
|
2年次以降 |
- 就業実践演習(法学部)A
- 就業実践演習(法学部)B
|
国際系科目群
履修学年 |
科目名 |
2年次以降 |
- 海外法文化研究AⅠ
- 海外法文化研究AⅡ
- 海外法文化研究BⅠ
- 海外法文化研究BⅡ
- 海外法文化演習A
- 海外法文化演習B
- Introduction to Legai Studies
- Law in the World
- Japanese Law and the World
- International Law
- International Relations
|
司法特修コース系科目群
教職関連系科目群
カリキュラムの特徴
必修外国語である英語の授業は、1年次で週2コマの授業があります。さらに、英語を含む選択必修外国語の授業は1年次で週2コマあります。(1コマ100分)
1年次で、基本となる憲法・民法・刑法の総論を学び、2年次から各法律について詳しく学びます。全ての学年で少人数ゼミがあり、学生自身が社会の様々な問題点を提起し、学説・判例を調べて発表を行い、議論を重ねます。