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学長からのメッセージメイルマガジン「EPISTOLA」

No.74「第5回南山大学「人間の尊厳賞」」

2026年5月20日

第5回南山大学「人間の尊厳賞」受賞者は松浦 ビスカルド 篤子氏となりました。松浦氏は、社会活動センター『シナピス』事務局に勤務し、30年以上にわたり、様々な背景をもつ人びとに向き合うという基本軸のもと、幅広い活動を展開してきました。具体的には、日本に保護を求める難民移住者の相談を受け、解決の道を探る活動や啓発活動の実施、交流の場の創出および維持などです。誰もが人権を保障される社会を目指し、国籍や在留資格の有無を問わず一人ひとりに関わり続ける同氏の活動は、「人間の尊厳」が国家や国籍を超えて尊重されるべきものであることを人々に再認識させ、本学の目指す「人間の尊厳のために」という理念の具現化を共に推進していくものであるといえます。

松浦氏は南山大学文学部神学科の出身であり、同学科の最初の女性卒業生と聞いております。「国籍を問わず人権が保障される社会」を目指し、難民移住者の人びとを中心に困難を抱え訪ねてくる人々に寄り添いながら、弁護士や支援者と連携して裁判や行政への働きかけを行っています。また、そのような法的支援に加え、衣食住の提供など生活面での支援にも力を注いでいます。特に現在、自国主義の感情の高まりおよび外国人流入に対する反発の高まりがみられる中、松浦氏の活動は、すべての人が平等に持っている尊厳の大切な体現となっています。

南山大学「人間の尊厳賞」は、大学創立75周年記念事業のフィナーレとして創設されました。その意義は、まず大学として、建学の理念に立ち返り、果たすべき使命を再確認することにあります。そして、毎年、人間の尊厳のために格別な貢献をしている個人または組織を表彰し、大学にお招きしてご講演いただくことにしています。このことが、大学の関係者をはじめ、広く社会においても、「人間の尊厳」を意味するものがより具体化され、その実現のために一人ひとりができる独自の貢献について考える機会になれば、本学の建学の理念の実現への大きな一歩になると期待できます。特に人間の尊厳が大きく踏みにじられている現在、この賞は格別な意義を持っていると思います。

5月23日(土)14時より、第5回南山大学「人間の尊厳賞」の表彰式および記念講演会が南山大学フラッテンホールで開催されます。その後表彰式と講演会は南山大学公式YouTubeチャンネルでも見られます。是非、ご覧いただければ幸いです。

第5回南山大学「人間の尊厳賞」

南山大学長 ロバート・キサラ

発行人:南山大学長
発行 :南山大学学長室 (nanzan-mm-admin@ic.nanzan-u.ac.jp