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学長からのメッセージメイルマガジン「EPISTOLA」

No.72「2025年度の卒業生へ」

2026年3月18日

最近、アメリカのノートルダム大学で35年間学長を務めたセオドア・ヘスバーグ氏の自伝“God, country, Notre Dame”を読みました。自伝の最後に、彼は大学生たちに次のようなメッセージを送っています。「私が時折耳にする現代の最大の異端の一つは、現代社会では一人では何も変えられないという考えです。私は全くそれを信じません。(中略)歴史は、当時の常識に反して、自分が変化を起こすことができると悟り、実際に行動を起こした英雄たちで満ち溢れています。」

5年前の大学創立75周年に合わせて、南山大学「人間の尊厳賞」を創設しました。創設の趣旨は、大学の使命である「人間の尊厳のために」という理念の実現に特別な貢献をされている方々を毎年認識し、私たちの教育のモットーが具体的に体現され、広く社会の前に披露されることにあります。2025年の第4回南山大学「人間の尊厳賞」の受賞者である「国際カリタス」は、160を超える国で災害や戦争、貧困、迫害などによって困難な立場にある人々を援助しています。「国際カリタス」の総裁は、本学の卒業生である菊地功大司教ですが、授賞式の講演で、ウルトラマンとドラえもんを比喩にして、「国際カリタス」の目的と使命について話しました。ウルトラマンは、怪獣が暴れると3分で倒して帰りますが、ドラえもんはのび太君たちとずっと一緒にいて、一緒に悩んで、解決策を見出し、常に一緒に暮らしています。国際カリタスは、この「直接的な手助け」と「長期的な手助け」の両方を行うことにより、派手なこと、注目されることはなくても、互いに助け合い、より良い世界を作ることを目指しています。皆さんも、派手なことでなくても、新しい現状やより良い世界を作ることができると私は確信しています。

大学を卒業して社会に出る皆さん、大学で学んだことや大学で身に付けたさまざまな能力を活かし、新しい世界、新しい現状の構築に自分独自の貢献をしてください。大学で皆さんが挙げた成果を祝し、これからの活躍を大いに期待しています。卒業おめでとうございます!

南山大学長 ロバート・キサラ

発行人:南山大学長
発行 :南山大学学長室 (nanzan-mm-admin@ic.nanzan-u.ac.jp