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学長からのメッセージメイルマガジン「EPISTOLA」

No.43「藤女子大学との包括協定」

2023年10月18日

今月5日に、札幌にて、藤女子大学と南山大学との包括協定調印式がありました。藤女子大学の歴史は、1920年代にドイツから3名の修道女が女子教育に従事するために札幌に到着したことに遡ります。南山学園と同様に、その最初の試みは戦前の中等教育にありましたが、大学自体は1961年に設立され、英文学科と国文学科の2つの学科を擁する文学部が設置されました。現在、藤女子大学には文学部と人間生活学部の2つの学部と、大学院の人間生活学研究科(修士課程)があります。

かつて南山大学に在籍されたハンス ユーゲン・マルクス元学長が、2017年に藤女子大学の学長に就任されたことも、今回の包括協定締結のひとつの契機となりました。この縁もあって、今年2月、本学副学長が国際教育に関するプログラムの共同実施に係る協議のために、藤女子大学を訪問しました。その際に、マルクス学長はじめ藤女子大学の皆さまと包括協定締結に向けた話し合いをすることができました。

本学は「キリスト教世界観に基づく学校教育を行う」ことを建学の理念に掲げ、「Hominis Dignitati(人間の尊厳のために)」を教育モットーとし、多様性を受け入れる心を育みながら、国際性を身につける教育を実践しています。本学と同じく、キリスト教世界観や人間観を土台とした建学の理念を掲げる藤女子大学と包括協定を締結し、様々な場面で連携・協力していくことが、日本のカトリック教育の使命を果たすために重要な意味を持っています。両大学の特性を活かした教育研究の充実・発展や社会への貢献のために、現在、大学院生や留学生を含む学生の国内留学や単位互換などについて、具体的な検討が進んでいます。この実現により両大学の交流がさらに盛んになり、より強固な連携関係が構築していけると期待しています。

藤学園の永田理事長、マルクス学長をはじめ、藤女子大学の皆さまの温かい歓迎ともてなしを心より感謝しています。この包括協定の締結が両大学にとって実りあるものになるように祈っています。

南山大学長 ロバート・キサラ

発行人:南山大学長
発行 :南山大学学長室 (nanzan-mm-admin@ic.nanzan-u.ac.jp