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南山大学グランドデザイン改革方針

改革テーマを実現するために、いくつかの改革方針を挙げています。例えば、今後国際化のさらなる進展という機会に対して、東海地区での語学・国際性でのブランド力といった本学の強みを最大限に活かすべく、他者・異文化理解を軸としたビジョンを具現化した国際教育をさらに発展・強化していく必要があります。そのためには海外の大学等の諸機関との連携を緊密にすることが肝要です。また、人格教育と、キリスト教哲学、職業倫理、生命倫理等を含む宗教教育の充実もビジョンの実現のために必要となります。奨学金制度の充実、メンター制度(※1)、就職支援、居場所づくり等学生サービスに関してもさらに強化していく余地があると考えています。また、全国的には18歳人口の減少という脅威と東海地区以外では認知度が低いという弱みを考慮し、入試改革によるユニバーサル受け入れ体制の確立、東海地区における高校生への募集体制のさらなる充実と並行して、国内他地域の高校生への募集体制の再検討が必要でしょう。

今後の20年間においては国際化、少子高齢化、生涯二転職四学習(※2)等様々な領域で社会の大きな変化が予測されます。その社会の変化に伴って、教育もまた変化していかざるをえない状況が訪れるでしょう。本学は今までも「絶えざる自己改革」を行ってきました。今後もビジョンに基づき、さらなる自己改革を実施していくことが重要となります。また、本学が21世紀にも日本・世界において高い評価を得ることができるためには、社会に向けて積極的に寄与していくことが必要です。

※1 メンター制度。日頃のコミュニケーションを通して、先輩の立場から自らの経験を踏まえて後輩の相談に応じ、個人レベルでのサポートを可能にする制度。

※2 生涯二転職四学習。国の経済財政諮問会議の「日本21世紀ビジョン」の中で提唱されている概念。一生涯で2回転職、就職前転職間の2回、引退後の計4回の機会に学習すること。国民が年齢に関係なく意欲と能力に応じ、多種多様な就業形態や学習機会を選択できる社会を築いていくことの重要性を唱えている。

改革計画

ワーキンググループでは、中長期計画を、ビジョン、目標を踏まえ、現状分析でのデータ等に基づき、募集、教育、研究、社会貢献、学生サービス、人材輩出、人・組織、キャンパス、財務の各側面から検討しました。さらに、今後20年を3期にわけ、第1期(短期・中期計画の実行、土台づくり期)、第2期(展開・発展期)、第3期(完成期)ごとの改革計画を提案しています。今年度よりこれらの施策等を吟味、検討していく所存です。20年後にはビジョンに基づく教育・研究・社会貢献の完成期を迎え、日本全国、世界において、ビジョンが実現された特色のある大学として認知され、選ばれ、日本全国、世界に人材を輩出する大学となることを目指します。