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学長からのメッセージメイルマガジン「EPISTOLA」

No.36「希望とともにバトンタッチ」

2020年3月18日

新型コロナウイルスの影響を受け、今年は残念ながら卒業式が実施できませんが、3月は、多くの学部生・大学院生が卒業・修了を迎えます。学長としては、本学を巣立つ皆さんが次のステージで活躍されることを祈るのが常ですが、今年度末、私自身定年を迎えますので、月末に本学を退職することになります。これも、ある意味で卒業ということなのかもしれません。

学長職に就いて、毎年更新する学長方針の冒頭で、本学の構成員の皆さんに「自覚」「成長」「円熟」という3つの言葉を心に留めて、自らのなすべき業務や教育研究あるいは勉学に臨んでいただきたいと申し上げてきました。果たして、私自身がどれほど本気で自覚し、どれくらい成長できたのか、また、構成員の皆さんと共に働きながら全体の円熟を目指せていたのか。振り返れば、多々反省点が見えてきそうです。しかし、私たち皆にとって大切なことは、これまでの経緯を一度しっかりと確認した後に、再び進むべき先を展望して、歩みを続けることです。

新年度には、本学創立75周年へ向けたさまざまな企画が動き始めます。将来を展望する本学としては、これは100周年へ向けた一里塚と言ってもよいかもしれません。大学執行部の体制は、一方で、これまでに軌道に乗っている事柄はさらに発展させ、他方で、新たな構想を導入するために、新しい学長また副学長を迎えることになります。ここで、私の後任となる新学長の横顔をほんの少しだけ、ご紹介しましょう。

それは、ロバート・キサラ(Robert Kisala)教授です。アメリカ合衆国ご出身の神言会会員で、ご専門は宗教学・宗教社会学です。キサラ教授は、しばらくイタリア・ローマにある神言会総本部で要職を担当されていたので、その間、世界の約70カ国・地域で活動する神言会コミュニティーをたくさん訪問され、各地の現状をご覧になっています。私は、キサラ教授のこのようなキャリアからくるご見識が、南山大学のさらなるグローバル化を推進する原動力になると大いに期待しています。

それでは、南山大学のさらなる充実と発展を祈りつつ、筆をおきます。

南山大学長 鳥巣 義文

発行人:南山大学長
発行 :南山大学学長室 (nanzan-mm-admin@ic.nanzan-u.ac.jp