yamazato60 ~YAMAZATO Campus 60th Anniversary~

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南山大学の「ここ」を未来に届ける
『南山大学をはなす』

職員座談会 vol.1後編

施設課 江頭 洋甫さん(下段左)
学生課 門野 莉菜さん(上段左)
国際センター事務室 伊藤 友衣子さん(下段右)
教学企画課 三竹 薫平さん(上段右)

職員座談会 vol.1後編
「未来のタネは、芽吹いている」

『YAMAZATO60+』職員座談会vol.1<前編>では、4つの課室よりお集まりいただいた職員の皆さんに、「Beautiful Campus」と「Nanzan Mind」についてお話を伺いました。ここからは視点を未来へと向けていきたいと思います。

聞き手

コピーライター 村田真美
(株式会社mana)91B154

取材日

2025年5月1日

『YAMAZATO60+』の企画アイデア募集!

昨年に実施した『YAMAZATO60』プロジェクトでは、学園理事長、学長、副学長や学部長の先生方にご登場いただきました。そして今期スタートしたばかりの『YAMAZATO60+(プラス)』では、学生や職員の皆さんをはじめ、南山大学の屋台骨を支える方々をフィーチャーしていきます。そこで皆さんには、「こんな企画があったら面白そう」など自由な発想でアイデアを出してもらえたらと思うのですが、いかがでしょうか。

三竹

学生が主体的に関わって、学生時代の思い出に刻まれるような経験ができる企画があるといいな、と思います。具体的な企画案ではなく、要望なのですが。

なるほど、ありがとうございます。『YAMAZATO60+』とは別ですが、リニューアルした図書館のラーニングコモンズを学生主体で運営する、という計画があるそうです。前編では伊藤さんより、国際交流センターのステラやワールドプラザは学生主体で運営されている、というお話を伺いました。図書館のラーニングコモンズもそのように育っていくと素敵ですね。

江頭

私は、昨年のフォトコンテストのような、学生の興味や関心が視覚的に伝わってくる企画がいいと思っていたので、学生からアイデアを募ると良い案が出てくるのではないか、と期待しています。

門野

私は、学生たちのさまざまな表情を集めた動画コンテンツがあるといいなと思います。‘特別な誰か’のドキュメンタリーではなくて、上南戦での何気ないひとコマ、試合結果に悔しがる表情や、レギュラー出場できて喜ぶ姿など、学生たちの自然体の表情を映し出せるような、‘南山大学の集合体’のような映像をイメージしています。

そこに南山大学のコアが見えてきそうです。今年度は、現場取材として「学食特集」を予定していますが、部活など課外活動の取材もいいですね。

伊藤

私も、「学生たちを会議室に集めてじっくり話を聴く」というよりは、「学生たちの活動現場に話を聴きにいく」方が生き生きとした様子をキャッチできそうだな、と思います。

確かに。「準備してきた受け答えではなく、学生の個性やふとした瞬間を映しとれるように」ですね。皆さんのアイデア素晴らしいです。ありがとうございます!

大学創立100周年、20年後に想いを馳せる

では続いて、2046年に迎える南山大学創立100周年、約20年後に向けた話に移りましょうか。皆さんは南山がどんな大学であることを期待しますか?

江頭

これまでの話にも出てきましたが、「人間の尊厳のために」というコアな部分が語り継がれ、学生にも教職員にも引き継がれていく環境であり続けて欲しい、と期待します。施設課の立場でいくと、キャンパスの施設メンテナンスを計画的に進めることに加えて、例えばエネルギー系のことなど、常に社会情勢に見合った最新の技術を取り入れて、持続可能な取り組みをしていきたいです。

おそらくハードウェアとしての大学のコンディションを一番把握しているのが施設課でしょうから、施設課発信の提案に基づいた大学運営ができるような仕組みの構築も大切ですね。

江頭

キャンパスは生き物というか、経年劣化もありますので、現場を知る私たちが長期視点に立って提案していくことも大切ですね。上司と相談しながら進めていきたいと思います。

三竹

私は少し別の視点から。最近耳にした、学生の会話が心に残っています。卒業式の日に正門で学生たちを見送っていたら、袴姿の学生たちが「もうここに来ることはないね」と言いながら出ていったんです。もちろんこれから社会にでる、という決意を込めたポジティブな言葉だったのでしょうが、一方で「南山とはここで終わり、はい次っ!」というふうにも受け取れて、少し寂しく思ったんですね。ですから、卒業後も「南山でこういう活動したよね、懐かしいね」「ちょっとゼミの先生の顔を見に戻ろうか」「最近のキャンパスはどんな感じだろうね、遊びに行ってみようよ!」と学生たちが思ってくれるような大学であって欲しいと思うんです。基本、大学は勉強するところだから、学びの充実はもちろん大切なのですが、かけがえのない体験ができる場でもあって欲しい、と願います。

門野

私も、南山大学は学生にとって「いつでも戻ってきたい」と思える場所であって欲しいと思います。私がいる学生課では、実はこの3月に卒業したばかりの学生がさっそく先日遊びに来てくれて、「来週配属発表なんです」と私に報告してくれたりして。「ホームシックになるにはまだ早いんじゃない?」と話したりしていました。ほかにもイベント時に後輩や私たちに差し入れを持って遊びに来てくれる卒業生が結構いるので、そういう環境はすごくいいなと感じています。

卒業生との交流が続いているのは門野さんのお人柄なのでしょうね。皆さんのお話を伺っていて、「人」がキーワードだと思いました。「大学に会いたい人がいる」というのは、すごく嬉しいことだと思います。今日お集まりいただいた職員の皆さんにとっては20年後というのは遠い未来かもしれませんが、私たち世代が振り返る20年前って、結構‘つい最近’のような気がします。

次代を担う皆さんが、ここでキャンパスの未来に想いを馳せているこの時間こそが宝だと思いました。

伊藤

私は大学卒業以来、一度もキャンパスに戻っていないので、皆さんの話を聞いて南山は学生時代の日々を大切に思う人たちが集う大学なんだと改めて思いました。自身の学生時代を振り返ると、やはり多感な20歳前後の時期に経験したことは、社会に出てからの基礎になっています。だからいつの時代も学生にはこのかけがえのない時期を大切に、いろんな経験をして欲しいと思います。留学ができる環境であればぜひ挑戦して欲しいし、その環境を整えるのが私たち国際センター事務室の職員の役割だと思うので、国際色豊かなキャンパスをより充実させていきたいです。

皆さん今日はありがとうございました。昨年スタートした『YAMAZATO60』プロジェクトは、いい意味で皆さんの中に‘地殻変動’を起こしている印象です。

次回の職員座談会も、どうぞお楽しみに♪

次回、教員座談会Vol.1前編は
7月15日公開予定