南山大学

 

学長方針

Ⅰ.基本方針

今年度は、私の学長職任期3年目になります。今年も日々の業務において、私たちに与えられている賜物を「自覚」し、構成員一人ひとりの自己改革と刷新をとおしてともに「成長」し、本学全体の「円熟」に向けた歩みを継続したいと思います。

今年は、元号が新たに「令和」となります。昭和から平成への変わり目となった30年前と今日を比べてみると、インターネットや人工知能に技術革新の目覚しい進展の跡を確認できます。科学技術が加速度的に進化するグローバル社会にあって、私たちはこれまでよりも多様で複雑な次元で、人間や社会のあり方について問い直さざるを得なくなると予想されます。

どんなに優れた科学技術であっても、それをどのような目的で使うかは、私たち人間の意思や倫理的判断にかかっています。2015年に、国連が2030年までに達成すべきとして「持続可能な開発のための目標(SDGs)」を定めたのも、その背景に、昨今のテクノロジーの急速な進歩の中で、私たち人間の尊厳をどのように守るのかという課題への自覚があるからだと思います。まさに、本学が掲げている「人間の尊厳のために」という教育モットーが、人類の将来を見据えた様々な取り組みのなかで、改めて注目されています。

私はこのモットーを学生たちに説明する時に、イエス・キリストが律法学者に告げた「隣人を自分のように愛しなさい」(『マルコによる福音書』12章31節)という言葉を併せて紹介します。その理由は、人間の尊厳とは、自分の価値の自覚に始まり、他者が同様に持つ価値の尊重へと展開し、いずれもが侵すべからざるものであると理解する中で見出されるものだからです。また、人間の尊厳の「ために」という促しを内包するところが、本学のモットーの特長です。そこでは、人間の平等な価値を理解するにとどまらず、その価値の実現が希求されています。これはキリストの「愛しなさい」という勧めに重なります。

それでは、「人間の尊厳のために」というモットーを私たちの教育・研究活動の中核に据えて、今年度も、全構成員の「協働」をよろしくお願いします。

Ⅱ.将来構想

1.キャンパス整備

現在、「南山大学名古屋キャンパス施設整備計画(Ⅲ・Ⅳ期)(2017〜2021年度)」に基づいた整備工事を実施しており、それを「レーモンド・リノベーション・プロジェクト」と名づけて展開中です。学生と教職員の教育研究環境をより充実させるためのこの整備計画は、2021年度に完成予定ですが、教室棟の整備は今年度で完了します。すでに昨年度までに、グラウンドの人工芝整備、学生用のロッカーの整備が完了し、一部はまだ整備途中ですが、ラーニング・コモンズや学生セミナー室の使用も始まりました。この施設設備計画に併せて、無線LAN環境の整備も進めています。これらの設備を有効活用し、充実した教育研究活動を進めていってください。

また、本学は、望まない受動喫煙をなくすことを目的として昨年成立した改正健康増進法に則り、今年7月よりキャンパス内を全面禁煙とします。全構成員のご協力をお願いするとともに、各自が一層の健康維持に努めてください。

2.組織再編

本学は、「One Campus Many Skills」のメッセージのもと、2017年にキャンパス統合を完了させ、2007年に策定した「南山大学グランドデザイン」で目標にした文理融合型の研究・教育拠点へ向けて体制が整いました。法学研究者や高度専門職業人の養成を目指す法学研究科も新設されました。これからは、構成員同士が知恵と技術を持ち寄り協働する「Many Skills」のメッセージを具体的に実現することが課題となります。本学の教育・研究のより一層の充実のため、「絶えざる自己改革」の精神に基づく組織再編が、引き続き求められます。

学部レベルでは、キャンパス統合が完了した成果を踏まえて、現代の科学技術・情報化時代に対応できる教育を展開するために、理工学部における学科の再編について具体的に検討を進めてください。

研究科レベルでは、各研究科における研究指導教員の評価基準が明文化され、各研究科長も協議会に参加することで、ますます各研究科の役割や目標を明確にすることが求められています。各研究科は、自分たちの将来のあり方について議論を深めてください。

3.南山大学グランドデザインの点検

本学では2007年3月に南山大学グランドデザイン(南山大学における「20年後の将来像」)を策定しましたが、10年以上が経過し、当初は想定できていなかった様々な変化が生じています。また、文部科学省は2018年11月に「2040年に向けた高等教育のグランドデザインについて(答申)」を公表し、高等教育改革の実現すべき方向性として「学修者本位の教育への転換」「多様性と柔軟性の確保」「学びの質保証の再構築」「あらゆる世代が学ぶ知の基盤」などが示されました。2007年当時と現在における外部環境の変化、内部環境の充実、および文科省の中長期的方針を踏まえて、南山大学の今後の方向性を明確にすべく、学長室に点検チームを設け、点検および見直しを行っています。今年度、その結果を公表しますので、各学部、研究科、研究所、センター、事務組織の将来ビジョンの再検討を進めてください。

4.学外連携の強化

「人間の尊厳のために」を教育モットーとする南山大学が、国内外の大学・研究機関や産業界、地方公共団体等の各種機関との連携・協働の結び目となり、教育・研究の拠点としての役割を果たすことが可能になるような取り組みを強化してください。

2018年12月、南山大学と上智大学は、カトリック精神に基づく教育・研究の充実と社会貢献という共通理念の実現をさらに推進するため、より一層の教育・研究の質向上、グローバル化の推進等を目的とする包括協定を結びました。この協定に基づき、教職員や学生の相互交流や国内留学、単位互換などの実現に向けて検討を始めてください。また、法務研究科、理工学研究科では、名古屋大学大学院との単位互換や相互乗り入れを行っており、今年度は人間文化研究科でも単位互換が始まります。豊田工業大学とも研究・教育の多くの面で連携事業が続けられています。

また、2018年9月、南山大学は、文部科学省の「大学の世界展開力強化事業−COIL型教育を活用した米国等との大学間交流形成支援」に採択されました。これにより、オンラインツールを用いて、双方向にアメリカ等の大学と交流することを推進します。また、日本カトリック大学連盟(加盟校国内18校)の会長校に加え、2019年からアジア・キリスト教大学協会(ACUCA加盟校8つの国と地域62校(うち国内13校))の日本代表理事に就任しました。国内外のカトリック系教育機関をはじめ、国際レベルで協定校等との連携を引き続き強化してください。

事務組織においても、大学基準協会への職員派遣、Erasmus+などによる海外の大学との事務職員交流など、他組織との連携が始まりました。大学として積極的に職員派遣を継続し、そこで得られた成果を共有し、日々の業務に活用してください。

新会長を迎えた同窓会との連携もますます強化してください。同窓会や卒業生との連携によって、在学生のキャリア教育の充実や海外ネットワークの拡大に繋げられないか、検討を始めてください。

5.戦略的な広報

18歳人口の減少や、情報ツールの多様化などといった現状に直面する中、受験生や保護者に訴求できる戦略的な情報発信体制を整備することが必要です。広報に関わる教職員や担当課室(学長室、入試課、国際センター事務室)が一堂に会して、南山大学の情報をどう発信していくか、定期的に共有・議論する場を設けてください。また、大学全体としての国際性というブランドをさらに高めるとともに、新入生・卒業生アンケート結果を活かして、各学部・研究科の特色、魅力を明確にし、全構成員が積極的にアピールすることを常に心がけてください。

Ⅲ.国際化推進

1.国際的な大学間連携のさらなる推進

協定を締結した海外の大学は、2018年度に16大学と新規に協定を締結し、2018年度末時点で協定校が30の国・地域で102大学となりました。「南山大学国際化ビジョン」では、グランドデザイン完成年度である2027年度までに約130大学との協定締結を目指しています。今後も積極的に交流協定校の開拓とその交流強化に努めてください。2017年度までに、各学部では海外体験型の短期留学プログラムが数多く開始されましたが、参加者の声を聞きながら、プログラムのさらなる充実を図ってください。

また、2018年度「大学の世界展開力強化事業〜COIL 型教育を活用した米国等との大学間交流形成支援〜」に採択された南山大学(Nanzan University)の取り組み「日米をつなぐNU4-COIL2 〜地域に根ざしたテイラーメイド型教育プログラム〜」を本格的に実施します。本事業では、米国との連携(Nanzan-United States)から、国内拠点としての連携(Nippon-United States)を経て、アジアや欧州などとの国外連携(Nippon-Universal)へと展開していきます。各学部・研究科においては、海外の大学との間でCOIL(Collaborative Online International Learning)型授業を積極的に開講し、多文化共生力、学際的国際力、問題発見・解決力を備えた人材(Career Oriented Interactive Leadership)を社会に送り出してください。

2.交換留学生の学部・研究科受け入れ制度の構築と展開

現在、本学は別科を中心に、日本語を学習する多くの交換留学生を受け入れています。日本語能力レベルの高い交換留学生が履修可能な授業を増やせないか検討してください。今後は、協定に基づく交換留学制度を拡充し、日本語で各専門分野を学習する交換留学生を学部で受け入れる制度について検討してください。また、大学院レベルでは、交換留学生が特定の指導教員の研究指導を受ける枠組みが作れないか、議論を始めてください。

また、国境のない学びの場をさらに充実させるため、留学生確保が重要となってきます。各学部・研究科においては、学位取得を目指す正規留学生を増やすために、新たな取り組みの検討を始めてください。

3.南山大学の国際性に関する戦略的広報の展開

本学は国際性を大きな魅力としてアピールしてきました。その魅力をさらに高める広報戦略や手法について検討してください。例えば、「大学の世界展開力強化事業」の成果を、より広報に結びつける可能性がないか検討してください。留学生を対象とした入試相談会への参加や日本語学校への情報提供により、留学生を獲得する可能性について探ってください。また、インターナショナルウィークを通じた国際交流や文化交流をますます積極的に推進するとともに、入試広報とも連携し、それらの活動を対外的に発信してください。こうした広報を展開するうえで、2018年度に開所式を行った中国(上海・北京)事務所等の活用や留学フェアの機会に現地の高校を訪問することも検討してください。また、そのためにも、さらなる海外拠点の増設の可能性について検討を始めてください。

4.新規事業および事業継続化の検討

本学は多くの国際化事業を展開してきました。その成果を踏まえた枠組みを有効に活用する可能性について検討してください。今年度、最終年度を迎えるLAP(Sophia-Nanzan Latin America Program)については、そこで作り上げたプラットホーム、とりわけ日本語プログラムの継続化の可能性を探ってください。また、今年は、フォワイエ南山を国際学生宿舎として本格的に使用を開始します。さらに多くの留学生や海外からの来訪者を受け入れるため、このような国際学生宿舎を継続的に発展させてください。

Ⅳ.教育・研究

1.クォーター制の効果的運用

大学教育の充実と質保証、学位の国際的通用性の向上が求められるなかで、本学では2017年度からクォーター制を導入しました。

クォーター制のメリットとしては、履修計画の柔軟な組み立てが可能となり、短期間で集中的に学ぶことにより学修効果が向上することにあります。また、第2クォーターを利用することで、サマーコース参加等の短期留学、サービス・ラーニングなど自主的な学修の選択肢が拡がります。

今年度は、各学部・研究科それぞれの状況下で、各教員が研究時間を確保し、進展させることができるよう、実現可能なアイディアを出し合い、その検討を開始してください。例えば、第2クォーターで研究・調査活動の時間を確保するために、授業を集中講義にするといった弾力的な運用の制度化を検討できるかもしれません。

クォーター制の検証作業として、今年は中間報告を発表します。クォーター制を実際に導入してみて、一番の問題点は、あまりにもタイトになった年間スケジュールであると考えます。現行の8週・15回講義×90分を基本単位とする時間割について、その改善可能性の検討を開始してください。

2.国際科目群

本学では、「国境のない学びの場」と「海外留学に行く前の擬似留学」としての国際科目群の開講を積極的に推進し、国際科目群24単位を履修することで学生にNanzan International Certificateを授与してきました。今年度は、これらの制度の一層の強化と実質化を目指してください。国際科目群を何のために開講し、Nanzan International Certificateを授与することにどういう意義をもたせているのか、各開講主体が改めて確認し、また学生にもその意義を伝えるよう心がけてください。あわせて、国際科目群の開講について、それを全体的に管理・運営する仕組みについても検討を開始してください。

3.教育の質保証システムの構築と運用

本学は、2020年度に大学基準協会の認証評価を受審します。2018年度には、「南山大学内部質保証推進委員会規程」を制定し、各種関連規程を改正しました。2019年度には、これらの規程に基づき、「教育の質保証」実現のために、教学マネジメントを確立し、全学的な自己点検・評価活動、内部質保証活動を推進していきます。PDCAサイクルを適切に循環する体制を構築し、認証評価報告書の作成に全学的に対応していきます。大学教育の質に関する情報(入試統計、シラバス、教員一人当たりの学生数等)や学内各組織の「自己点検・評価報告書」等については既に公表していますが、学生の学修成果や大学全体の教育成果の可視化については、さらに認証評価の受審に向けてどのような情報を公開すべきかについて検討していきます。各学部・研究科においても、3つのポリシーに照らした体系的なカリキュラムの構築ができているか、絶えず検証を行なってください。さらに、各学部・研究科はFD活動に積極的に取り組んでください。

4.教育・研究の拠点としての南山大学

南山大学は、1つのキャンパスに8学部・6研究科を擁する大学に発展しました。引き続き、人文科学・社会科学・自然科学の各分野が有機的に結び合うような、学際的な教育・研究の活性化を目指します。各学部・研究科とともに、各研究所・センター、博物館等の諸機関は、とりわけ国内外の「教育・研究の連携拠点」としての役割をさらに推し進めてください。例えば、昨年度の取り組みのうち、「持続可能な社会」をテーマとし、倫理・哲学と科学の対話が試みられた豊田工業大学との連携講演会や、交換展示やシンポジウムが取り組まれた人類学博物館による明治大学博物館との連携事業、さらに継続して行なわれている図書館によるカトリック文庫講座の開催などは、その代表的な実践例です。

5.学生支援

学生課による「南山チャレンジプロジェクト」は、学生が主体的に、学内の活性化や大学での学びを活かした取組、地域との交流、国際交流などの課外活動に対して支援を行うものです。採択されたプロジェクトはどれも有益な活動を行っており、大学として、こうした課外活動をさらに支援していきます。

学生同士の相互支援や交流を活性化させます。学生交流センター、ジャパンプラザ、ワールドプラザ、多文化交流ラウンジ(Stella)、ラーニング・コモンズ、セミナー室における学生同士の交流に対する支援を強化します。

学生の課外活動を多面的に支援するために、人工芝グラウンドを整備し、クラブハウスを改修しました。また、本学は、2019年3月に設立された大学スポーツ協会(UNIVAS)に加盟しました。これを機に、さらに体育会をはじめ学生のスポーツ活動をバックアップしていきます。

学生への経済的支援としては、友の会や後援会、同窓会の協力を得ながら、大学独自の給付型奨学金制度を設けており、支援を要する学生へ適切に情報が届くよう、一層周知をお願いします。

保健センターでは、メンタルヘルス講座を開催するなど、修学支援の取り組みを行なってきました。引続き、各課・各組織における学生支援を充実してください。

6.よりよい研究を目指して

科研費をはじめとする外部研究資金は、よりよい研究を行なうために必要不可欠な基盤です。今年度も引き続き積極的な獲得を目指してください。

研究成果物を公表するにあたり、南山学会では学術叢書の発行助成を行なっていますが、昨年度は例年の倍にあたる13件の申請書が提出され、採択件数の上限を大きく上回るものでした。これは、本学の研究活動の充実ぶりを示しています。「教育・研究の拠点」となるために、各個人単位だけでなく、学内諸組織が協力して行う研究もさらに進め、その研究成果を社会に積極的に提供してください。

研究にあたっては、大学が定めた研究倫理を遵守し、研究者として正しい姿勢で研究を行なうようお願いします

7.教育・研究を支える財政基盤の強化

本学の教育・研究がさらに発展していくためには、それらを支える財政基盤の強化が必須です。このことについては、学納金改定も含めた検討を引き続きお願いします。

また、歴史あるレーモンド建築を次の世代に継承し、学生生活環境や学習環境を充実させていくために、2018年7月に、「レーモンド・リノベーション・プロジェクト募金」を立ち上げ、募集期間を2018年7月1日から2022年3月31日、目標額を3億円とする募集概要を策定しました。2019年度からは、多くの方々から、この事業の趣旨に賛同いただけるよう募金活動を強化していきます。

Ⅴ.入試

2019年度の一般入試、全学統一入試(個別学力試験型・センター併用型)における志願者数は、昨年度の19,758名に比べて465名増の20,223名でした。しかし、センター利用入試(前期3教科型・5教科型・後期)をあわせた主要3入試の合計では、昨年度の25,316名に比べて536名減の24,780名でした。

文科省は2017年7月に「高大接続改革の実施方針等の策定について」を公表し、2021年度入学者選抜から、学力の3要素((1)知識・技能、(2)思考力・判断力・表現力、(3)主体性・多様性・協働性)を多面的・総合的に評価する入試への改善を、各大学に求めています。国際教養学部・外国語学部の総合型選抜入試およびカトリック系高校等を対象にした特別入試につづき、各学部におけるこうした総合型選抜入試の実施に向けた検討を期待します。センター試験に代わる「大学入学共通テスト」の活用や、英語に関する4技能を評価できる外部試験のさらなる活用のあり方も含め、準備を進めてください。また、2018年2月に高等学校学習指導要領の改訂案が公示され、高大接続改革の中において「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の実現を主体とした改訂実施が2022年度より予定されています。新しい指導要領を見据えた中長期的視野を念頭に、本学の入試のあり方について、今後検討していく必要があります。

大学院は、教育と研究の連携という点で、本学の社会的価値を高めるための重要な責務を担っています。学部の早期卒業制度、および早期卒業学生の研究科における受け入れ等、学部と研究科の連携強化を検討してください。

留学生の学部、研究科でのさらなる受け入れを検討してください。昨年度には、外部試験である日本留学試験(EJU)を活用した留学生の渡日前入試が導入されましたが、引き続き外国語のみで単位取得が可能な大学院プログラムなど、多様な入学者を受け入れる制度設計を考えてください。

2019年度より入学手続きがweb化されます。これを機に、一層の業務の効率化や適切な学生情報の共有、関連部署の連携などを図ってください。

入試志願者数の推移は概ね好調であると言えますが、ここ2年はやや減少傾向にあります。IRによる入試結果の分析と、その分析結果の活用法について検討してください。

Ⅵ.キャリア支援

2018年度も、大卒求人倍率は前年度と同様の高水準で、就職状況は引き続き改善傾向にありました。この状況を踏まえて、就職を望む人も、それを支える人も、ともに努力し、今年度も内定率100%を目指してください。

就職も含めその後続く長い人生において、望みのキャリアパスを学生自らが明確化し、積み上げていくことが大切です。就職活動自由化の動きなど、就職活動が流動化しているなかで、在学時のキャリア支援から、卒業までのキャリア形成を扱う組織体制の強化のため、キャリアサポート委員会と就職委員会が一体化されます。新しい体制のもと、キャリア支援体制の一層の充実を図ってください。例えば2018年度から、キャリア支援室の利用講習会が新しい試みとして開催されています。

卒業生も含めた産業界との連携の強化に努めてください。例えば、第2クォーターの積極的な活用の一つにインターンシップがありますが、企業などに積極的にクォーター制の仕組みを周知し、インターンシップが実現できるような枠組みの構築に取り組んでください。すでに、経営学部では、卒業生を講師に招き、授業を実施しています。それにより、学生たちは様々な業種の話を聞き、産業界の理解を深めています。このような取り組みを後押しするものとして、同窓会や友の会と在学生の関係を強化する仕組みなどが考えられるでしょう。

キャリア形成において、海外との連携についても考えてみてください。2019年度から、イオンとの産学連携として海外インターンシップが始まります。

また、留学生に対するキャリア支援、とりわけインターンシップも、ぜひ検討してください。現状では、「愛岐留学生就職支援コンソーシアム」への参加などがありますが、さらなる充実を目指してください。

Ⅶ.おわりに

2021年9月に、本学は前身である南山外国語専門学校の創立から75周年を迎えます。我々は、この節目をどのように迎えるのか、また、この節目に未来に向けて何をすべきなのか検討する必要があります。今年度はその具体化を計るため、大学執行部の下にプロジェクトチームを立ち上げ、検討を行います。みなさんもこれを期に南山大学の将来像について考えていただき、大学全体で「協働」しながら、「自覚・成長・円熟」への道のりをともに進んで行きましょう。