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短期大学部英語科(2020年閉学)

学長挨拶

南短卒業生の「きずな」を新たに――南山大学短期大学部閉学部にあたって

皆さま、南山大学短期大学部学長の鳥巣です。短大部は、2017年度に募集を停止し、2019年度末で全ての在学生が巣立ち、閉じることになりました。これまで「南短」に寄せられた、皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。

「南短」という呼び名は、短大部が「南山大学短期大学部」に改組される以前、「南山短期大学」の頃に使用されていた呼称です。南山大学の一学部となってからは、もっぱら短大部と呼ばれていますが、私個人的には、「南短」という呼び名に愛着があります。

振り返れば、南山教会と南山高校女子部のあいだにキャンパスがあった南山短期大学は、1968年に、英語の実践的な運用能力に焦点を当てた教育を行うことを目的として、「英語科」の単科で設置されました。初代学長はフーベルト・フラッテン神父でした。オーラル・イングリッシュ、オーラル・コミュニケーション、オーラル・インタープリテーション等の科目名称が、英語科の教育とともに思い出されます。そして、英語科設置から5年後の1973年4月に、「人間関係科」が開設されました。人間関係科のアプローチも一層実践的であり、体験学習の方法をとっていました。こちらはフィールドワーク、ボランティアワーク等がその教育とともに思い出されます。

こうして2学科体制で南短は運営されるようになり、「英語の運用能力」あるいは「リーダーシップと自己表現力」等をそなえた数多くの卒業生を送り出すことにより、長きにわたって、広く社会に貢献してきました。

その後、次第に短期大学を取り巻く社会的状況が厳しくなる中、南短が所属する南山学園の法人合併やそれに伴う南山大学内の学部改組を機に、まず2000年4月に、「人間関係科」が「南山大学人文学部心理人間学科」へと改組されました。その後、開学当初の単科に戻って教育研究活動を継続していた「英語科」は、2011年4月に、「南山大学短期大学部」へと改組されました。

ところで、2017年春に大学および短期大学部学長に就任してから、私は各地で開かれる同窓会の支部会へ出席しました。かつて「南翔会」と呼ばれていた南短の同窓会は、2012年以降、大学の同窓会に統合されており、各地の支部会に出席させていただくと、大学卒業生とともに、南短卒業生にもお目にかかることができるようになりました。両同窓会の皆さんには、スムーズな統合をしてくださったことに、心より感謝します。

短期大学部はこの3月末をもっていよいよ閉部となりますが、最後まで在学生を見守ってくださった教職員は、大学内の各教育現場で引き続き教育研究を継続されます。この意味で、南短の教育の伝統は、これからも、南山大学の英語教育や宗教教育へと受け継がれていきます。そして、かつて短期大学正面入り口のモザイク画に刻まれていた「Spes et Gaudium」の二文字が意味する「希望と喜び」は、これから先、南短卒業生の皆さんのさまざまな活動をとおして、皆さんが育み続ける「きずな」の中に、これまでにも増して、大切で具体的な意味を与えていくのだろうと、期待しています。

いつでも、大学キャンパスへいらしてください。11月上旬のホームカミングデーには毎年多くの卒業生が顔を見せてくれます。また、地下鉄鶴舞線いりなか駅から徒歩数分の南山アーカイブズでは、南山学園の設置する各学校の歴史を確認することができますが、皆さんの学生時代の思い出の史資料を寄贈してくだされば、南短の思い出の展示会も開くことができるでしょう。

卒業生の皆さまには、今後とも、大学の教育研究また同窓会活動に、ご支援をお願い申し上げます。

2020年 3月

南山大学短期大学部 学長
鳥巣 義文