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経済学部

現代の経済社会が抱える課題解決へ。理論に基づいてデータを読み解き、判断する力を養います。

近年の物価高騰、少子高齢化、外国人労働者の受け入れ ──。私たちは、日々、様々な問題に直面しています。経済学は、こうした問題の発生メカニズムや影響を明らかにし、問題解決のための対策を提示する手段となります。経済学部では、このような専門知識に関する基礎理論を学び、更に日本経済・国際経済の諸問題をデータに基づいて分析する能力、歴史・思想・社会など広い視野から経済を捉える能力を養成します。参加型学習や個別指導を組み入れた授業、更にはグローバル化した経済に対応するため英語運用能力の向上もはかりながら、解決策を導き出す力を備えた人材育成を行っています。

経済学科詳細

理念・目的

本学部は、「キリスト教世界観に基づく学校教育」という建学理念と、その理念に基づいた「人間の尊厳のために」という教育モットーにしたがって、1960年4月に設立されました。経済学部がめざす教育目標は、経済学の基礎的・専門的な知識と幅広い教養を身につけることにより、社会のさまざまな分野で活躍できる人材を育成することです。特に、国境を越えて展開する経済活動がますます重要になっていますから、「分析力・応用力」とともに、「国際性」を備えた人材の育成が重要であります。

3つのポリシー

経済学部は、南山大学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」および経済学部の教育の目的を踏まえて、次の3つの基本方針(ポリシー)を定めます。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

経済学部は、南山大学が定める修業年限以上在学して所定の単位を修得し、次の力を身につけたと認められる者に対して、卒業の認定を行い、学士(経済学)の学位を授与します。

Ⅰ 知識・理解

  1. 社会経済問題を分析するための基礎的な力
  2. 理論分析、実証分析、歴史分析等、経済学の分析手法を活用し、様々な社会経済問題を理解する力

Ⅱ 技能

  1. 資料調査、文献読解、文書作成を行う基礎的なアカデミック・スキル
  2. 自身の考えを、客観的に裏付けられた情報や自己の分析により得られた科学的根拠に基づいて論理的に説明できる表現力
  3. 他者との相互理解を促進するためのコミュニケーション能力

Ⅲ 態度・志向性

  1. 社会経済分野について、結論に向かって多様な価値観を有する他者と議論し、協調・協同しながら課題に取り組む力
  2. 「人間の尊厳のために」の教育モットーのもとで、社会経済分野に関して自ら課題を発見し、解決に向けて主体的に取り組む力

Ⅳ 総合力

  1. 現実の社会経済問題を、経済学を中心に据えつつ柔軟で幅広い視点から分析・検討できる独自の思考力
  2. 自ら発見した社会経済問題について、自身の見解を専門知識に裏付けられた適切な言葉で表現する力

共通教育科目

Ⅰ 知識・理解

人種、宗教、文化等、異なる背景を認識し、受容するための基礎となる教養

Ⅱ 技能

異なる背景を持つ人々との共生・協働を可能にするコミュニケーション能力

Ⅲ 態度・志向性

多様性を前提とした人間の尊厳を尊重する力

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

経済学部は、ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得のために、以下の構成、教育内容、学修方法および評価方法に基づいて教育課程を編成、実施します。

Ⅰ 教育課程の構成

本学部の教育課程は、経済の専門的知識、応用能力および社会や組織で求められる力を身につけるために必要な学科科目と、それらの基盤となる幅広い知識と教養を身につけるために必要な共通教育科目から構成されます。

Ⅱ 教育内容

1.学科科目

《4年間を通じて》

  • 複雑な経済現象を解き明かす学問である経済学は、その注目する対象や目的の違いから、大きく「理論経済」、「経済政策」、「経済史・経済思想」の3つに分かれます。さらに現代社会では、それら3つの領域とともに、各々についての「国際」的なアプローチも不可欠であるため、本学部では専門科目を、これを加えた4つの領域の各々に対応させた「4領域」に区分します。そして、これら「4領域の専門科目」を中心としたカリキュラムをとおして、経済の専門知識、応用能力、および社会や組織で求められる力を体系的に身につけます。
  • 経済の基礎や経済分析の手法を修得する基礎科目、経済の専門的知識やスキルを身につける、「経済分析の方法」に関わる科目、「政策」の在り方を考える科目、「国際」的な視点で経済を見る科目、「歴史と思想」といった長期的観点から現在の経済社会を考える科目の4領域からなる専攻分野科目、国際社会に対応するための実践的な力を身につける経済外国語科目や社会人基礎力科目、経済学を超えた幅広い専門的知識を身につける関連分野科目、そして学生それぞれが選択した分野に係る課題の探究を深める演習科目を体系的に学ぶことにより、社会で幅広く活躍する力を身につけます。

《1年次》

  • 基礎科目や専攻分野科目の入門科目において、経済学の基礎理論、経済学の理解に必要な数学的知識、統計的資料の基本的取扱いを身につけます。
  • 演習科目において、討論、プレゼンテーション、レポート作成に必要なアカデミック・スキルを身につけます。

《2年次》

  • 専攻分野科目において、経済学を中心とした社会科学のより専門的な学びを深めます。

《3年次》

  • 引き続き、専攻分野科目において、経済学を中心とした社会科学のより専門的な学びを深めます。
  • 社会人基礎力科目や関連分野科目において、社会や組織で求められる力を養います。
  • 専門演習において、自身が選択した分野に係る課題についてゼミナールのメンバーと分析・検討を進めます。

《4年次》

  • 専門演習において、自身が設定した研究テーマに基づいて分析・検討を進め、卒業論文を執筆することで自身の見解を表現します。
2.共通教育科目

《4年間を通じて》

  • キリスト教世界観に基づく教育という建学の理念の基軸となる本学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」の意味を様々な視点から考えることを目的とした科目(宗教科目、「人間の尊厳」科目等)において、人間と学問の在り方を考える力を養います。
  • 文理融合を目的とした科目(基盤・学際科目、体育科目等)において、学際的な視野と総合的な判断能力を養います。
  • 「聞く・話す・読む・書く」の4 つの力を総合的に発展させることを目的とした科目(外国語科目)、および、コンピュータに関する基礎知識とそれを活用する技術を身につけることを目的とした科目(情報倫理科目)において、国際化・情報化時代を生きるための基本的なコミュニケーション能力を養います。

Ⅲ 学修方法

  • カリキュラム全体を通じて、グループディスカッションやプレゼンテーションを積極的に活用したアクティブ・ラーニングを実践することで、論理的思考力やコミュニケーション能力を培います。
  • 少人数制の演習をとおして、学びを深め、専門性を高めます。
  • 問題関心や進路に応じた個別的指導をとおして、自身が選んだテーマで研究プロジェクトを推進し、学修の集大成としての卒業論文を執筆します。

Ⅳ 評価方法

  • ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得は、本学科における卒業要件達成状況、単位修得状況、GPA、外部客観テスト等の結果によって測定し、評価します。
  • 各科目の学修成果は、講義概要に示された到達目標の達成度に応じて評価します。
  • 4年間の総括的な学修成果としての卒業論文の評価は、指導教員がルーブリック等に基づいて行います。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

経済学部は、教育の目的、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに基づき、次のような人を受け入れます。

Ⅰ 知識・技能

経済学部で学ぶために十分な、高等学校卒業レベル以上の基礎学力(特に、外国語、国語、数学、歴史に関する知識・技能)を身につけている。

Ⅱ 思考力・判断力・表現力

自身の考えを口頭または文章で的確に表現できる。

Ⅲ 主体的に学習に取り組む態度

社会・経済に強い関心を有し、経済学部で学ぶ知的総合力を活かして社会に貢献する意欲を持っている。

学部長

経済学部長 林尚志 教授(専攻分野:開発経済学)

林尚志 教授

長期研究「アジアの経済発展と海外直接投資」

概要(Abstract)アジア諸国の経済発展に対し、日本をはじめとする域内外各国からの海外直接投資活動が従来どのような形で関わり合ってきたのか、また今後その役割がどのように変化すると予想されるのかを分析する。さらにこれらの点をふまえ、アジア諸国が今後一層の高度化ならびに持続的な成長を遂げる上で有意な政策的含意を考察する。

短期研究「日系メーカーアジア子会社における生産・技術移転および人材育成」

概要(Abstract)本テーマに関し、以下の諸点に注目して分析を行う。すなわち、(1)本社とアジア子会社との間でどのような分業形態がとられているのか、(2)この形態の背後にある諸要因とは何か、(3)諸要因の変化に応じ、子会社の活動内容は高度化しているのか、(4)一層の高度化を遂げる上でどのような課題が生じ、日系メーカーおよび受入国政府はどう克服を試みているのか、の4点である。

長所

経済学部では、知識偏重に陥ることなく、人間性を重視する経済学の教育をとして、自ら考え、判断できる人々を育てようとしています。そのため1・3・4年次において経済演習(ゼミナール)を必修とし、学生は担当教授の指導の下で、小人数クラスで行われるゼミナールの実践を通して、研究遂行・発表・討論・レポート作成の技法を学ぶとともに、自らの課題を求め、資料や文献を探索し、自発的に研究に取り組むこととしています。また、経済学部のカリキュラムでは、基礎理論や数学・データ分析などが1年次の必修科目となっているため、学生は1年次において経済学を学ぶ上で必要な「基礎」を集中的に修得することができます。2年次以降においては、基礎を生かして専門科目を主体的に選択することができるように配慮され、学生の興味と知識水準に応じて自主的な勉学を進めることができるように工夫されています。

学部作成Webページ

経済学部

お問い合わせ

履修関連

Phone:052-832-4341Fax:052-835-1444E-mail:economic@ic.nanzan-u.ac.jp

入試関連(入試課)

Phone:052-832-3013Fax:052-832-3592E-mail:nyushi-koho@nanzan-u.ac.jp