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経営学部

経営に関わる課題を発見し、解決に導く論理的思考力を養う。

刻々と変化する膨大な経営情報が、企業の競争力を左右する重要な鍵となる現代。本学科では、そのような高度情報化社会におけるビジネスシーンに対応する「情報の読み書き能力」を身につけることを重視しています。データ解析・会計処理と経営モデルを用いた情報処理技術を学びながら様々な社会現象を分析することで、経営に関わる問題を発見し、解決策を考えます。学びの柱となるのは、4コア・3スキル制のカリキュラムです。経営活動の基本要素である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4領域を偏りなく学び、基礎をしっかりと固めた上に、「ビジネス英語」「簿記」「情報・解析」のスキルを積み上げます。また、経営を多面的に捉える力と、グローバルビジネスの現場に対応し得る確かな実務能力や、豊かなコミュニケーション能力を養成し、社会人として大切な「人間力」もみがき、社会で幅広く活躍する素養を身につけます。

経営学科詳細

理念・目的

南山大学経営学部は、1963年設立の経済学部経営学科を母体として、1968年に創設された。本学部では、現在に至るまで4コアと呼んでいる経営学領域を中心にカリキュラムを組んでいる。 このカリキュラムの狙いは、次の二つである。すなわち、第一に、現代経営学における最新の専門的知識を学生の身につけさせることであり、第二に、歴史的かつ社会的に広い視野から対象を認識し、判断できる学生を育てることであった。 1982年には、第2回目のカリキュラム改訂を行なった。ここでは、時代の要請に応じて科目の整理を行ない、組織論、財務論、マーケティング論、会計学の4つのコア科目はそのままに据え置き、経営史、労使関係論、企業論およびオペレーションズ・リサーチを企業を全体的に把握するものとして位置づけた。
その後、企業を取り巻く環境が大きく変化したことに合わせて、経営学部のカリキュラムも発展させた。経営活動は、従来のヒト・モノ・カネに加えて情報がその意義を強めていることにあわせて、1986年には、経営学科に加えて情報管理学科を新設した(2000年に数理情報学部として分離独立)。
情報化と並んで重要なものとして国際性をあげることができる。経営学部は、国際社会に通用する人材の育成という目標を掲げ、経営学科に国際財務論、国際会計論、多国籍企業論、国際経営事情といった授業科目を開講し、1988年からは国際経営プログラムを発足させた。1995年には、経営学科に経営コースと国際コースを設置した(2000年総合政策学部の新設と共に発展的に解消)。
その後、2000年から実施している4コア3スキル制のカリキュラムにおいても、これまでの伝統を踏まえて、ビジネス社会で国際的に通用する人材を養成することを目標においている。
2006年度からは、少人数専門教育を推し進めるために、1年次に演習(基礎演習Ⅰ、Ⅱ)を開講し、1年次から4年次まで途切れることなく演習形式の講義が開催されるようカリキュラムが改正される。また、3スキル制を発展的に解消し、4コア制を継承しつつ、現在のビジネスパーソンにとって重要な鍵となるビジネス英語を英語強化プログラムとして強化し、より充実を図った。コア科目をもとに「ビジネス英語」、「英語ビジネス・ディスカッション」、「英語ビジネス論文作成法」と英語に焦点をあてて選択科目を積み上げることも可能である。これらの英語科目はネイティブの教員が担当する。また、簿記検定試験合格者の単位認定制度や「アドバンスト会計」の設置など会計プロフェッションへのモチベーションを高めるための科目も設定した(以上の科目には現在の名称と異なっているものもある)。
そして、クォーター制への移行にともない2017年度に現在のカリキュラムを整備した。

3つのポリシー

経営学部は、南山大学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」および経営学部の教育の目的を踏まえて、次の3つの基本方針(ポリシー)を定めます。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

経営学部は、南山大学が定める修業年限以上在学して所定の単位を修得し、次の力を身につけたと認められる者に対して、卒業の認定を行い、学士(経営学)の学位を授与します。

Ⅰ 知識・理解

  1. 組織論、財務論、マーケティング論、会計学に関する基本的知識
  2. 経営学に関する幅広い教養と専門的知識
  3. 社会において組織体がどのように構成され、どのような機能を果たしているのかを理解する力

Ⅱ 技能

  1. 情報を分析し、活用する技能
  2. 広い視野から社会現象を捉える発想や思考の枠組みを活用する力
  3. 経営課題について議論できるビジネス・コミュニケーション能力

Ⅲ 態度・志向性

  1. 自身の判断において地球規模と地域の双方の視点に立って社会的責任を全うする力
  2. 企業経営における倫理観
  3. 経営にかかわる問題点を発見する力

Ⅳ 総合力

  1. 組織運営のための効率的な経営方策を考える力
  2. 経営分野に関して、学修で身につけた能力を活用し、課題に向けて独自の思考でもって対処する力
  3. 的確な経営判断を下す力

共通教育科目

Ⅰ 知識・理解

人種、宗教、文化等、異なる背景を認識し、受容するための基礎となる教養

Ⅱ 技能

異なる背景を持つ人々との共生・協働を可能にするコミュニケーション能力

Ⅲ 態度・志向性

多様性を前提とした人間の尊厳を尊重する力

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

経営学部は、ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得のために、以下の構成、教育内容、学修方法および評価方法に基づいて教育課程を編成、実施します。

Ⅰ 教育課程の構成

本学部の教育課程は、経営学およびその関連領域における専門的な知識とビジネススキルを身につけるために必要な科目を配置した学科科目と、それらの基盤となる幅広い知識と教養を身につけるために必要な共通教育科目から構成されます。

Ⅱ 教育内容

1.学科科目

《4年間を通じて》

  • 現代社会における経営活動は、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」という4つのコアとなる基本的な要素から捉えることができます。更に、国際化・高度情報化が進む現代のビジネス社会では、「ビジネス英語」「簿記」「情報・解析」という3つのスキルを身につけることが求められています。そのため、本学部では、4コア・3スキルを学びの柱とした科目をとおして、国内外を問わず、様々なビジネスシーンに対応し得る多様な専門知識と実践的なスキルを身につけ、問題の本質を捉え解決に導く力を培います。
  • 複雑化しているビジネスの諸問題について解決策を経営的観点から検討する力を身につける演習科目、経営学の内容とその考え方を学ぶための基礎となる基本科目、経営活動のコアとなる基本要素に関わる専門領域について学びを深めるコア科目、グローバルビジネスの現場に必要な実務能力やコミュニケーション能力を身につけるためのスキル科目、企業経営の第一線で活躍しているビジネスパーソンから最先端のビジネス現場について学ぶための総合経営科目のすべての中から、自身の将来の進路に応じて必要となる科目を履修し、各進路に必要な力を体系的に過不足なく身につけます。

《1年次》

  • 演習科目において、ビジネス・コミュニケーション能力を培うとともに、討論、プレゼンテーション、レポート作成などに必要なアカデミックスキルを身につけます。
  • 基本科目において、経営学の基礎的な理論や方法論を学ぶとともに、経営的な視点や考え方を身につけます。
  • スキル科目において、1年次から2年次にかけて、数学や統計、情報処理などを学び、情報を分析し、経営実務で活用するスキルを身につけます。

《2年次以降》

  • 2年次以降から履修できるコア科目において、自身が選択した分野について、応用的かつ発展的知識を学びます。
  • 演習科目でのゼミ選択の前段階であるプレゼミにおいて、学生自身が興味のある学科科目を履修し、3年次以降に開始する演習に向けて学びを深めます。
  • スキル科目において、主に「簿記」、「情報・解析」関連の科目群から様々な学科科目を履修し、ビジネスシーンで必要となる実践的な知識やスキルを身につけます。
  • 総合経営科目において、現代産業論などの実務経験豊かな専門家による講義などを受講し、最先端の専門知識を学びます。
  • 関連科目において、民法や商法などの経営にかかわる法律を学び、幅広い教養と知識を身につけます。

《3年次》

  • 演習科目において、少人数の演習で個々の興味関心のある専門領域を確立して研究を行うことにより、自ら問題点を発見し情報収集・分析する力を身につけます。
  • コア科目において、経営活動の4つのコアに関わるさらに専門的な科目を履修し、学びを深めます。
  • スキル科目において、主に「ビジネス英語」関連の科目群から学科科目を履修し、語学としての英語ではなく、英語を使って経営学の最新理論やビジネス事情を学びます。

《4年次》

  • 演習科目において、主体的に研究に取り組む力を培い、卒業論文を執筆します。
2.共通教育科目

《4年間を通じて》

  • キリスト教世界観に基づく教育という建学の理念の基軸となる本学の教育モットー「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」の意味を様々な視点から考えることを目的とした科目(宗教科目、「人間の尊厳」科目等)において、人間と学問の在り方を考える力を養います。
  • 文理融合を目的とした科目(基盤・学際科目、体育科目等)において、学際的な視野と総合的な判断能力を養います。
  • 「聞く・話す・読む・書く」の4つの力を総合的に発展させることを目的とした科目(外国語科目)、および、コンピュータに関する基礎知識とそれを活用する技術を身につけることを目的とした科目(情報倫理科目)において、国際化・情報化時代を生きるための基本的なコミュニケーション能力を養います。

Ⅲ 学修方法

  • グループディスカッションやプレゼンテーションを積極的に活用したアクティブ・ラーニングをとおして、「聞く・話す・読む・書く」の4つの力を磨きます。
  • 少人数制の演習をとおして、学びを深め、専門性を高めます。
  • 問題関心や進路に応じた個別的指導をとおして、自身が選んだテーマで研究プロジェクトを推進し、学修の集大成としての卒業論文を執筆します。

Ⅳ 評価方法

  • ディプロマ・ポリシーに掲げる力の修得は、本学科における卒業要件達成状況、単位修得状況、GPA、外部客観テスト等の結果によって測定し、評価します。
  • 各科目の学修成果は、講義概要に示された到達目標の達成度に応じて評価します。
  • 4年間の総括的な学修成果としての卒業論文の評価は、指導教員が行います。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

経営学部は、教育の目的、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに基づき、次のような人を受け入れます。

Ⅰ 知識・技能

経営学部で学ぶために十分な、高等学校卒業レベル以上の基礎学力を身につけている。

Ⅱ 思考力・判断力・表現力

自身の考えを口頭または文章で的確に表現できる。

Ⅲ 主体的に学習に取り組む態度

  1. 経営学領域の実践的な学習・研究・諸活動の積み重ねを通じて、日本の将来を開くビジネス・パーソンを目指す意欲を持っている。
  2. 産業界で活躍するために国家資格の取得をはじめとした必要な高度専門技能の修得を通じて、ビジネス界で即戦力として活躍する意欲を持っている。

学部長

経営学部長 石垣智徳 教授(専攻分野:マーケティング)

石垣智徳 教授

長期研究「次世代マーケティング支援システムの構築 」

マーケティング戦略立案・支援のための動的推定システムの開発

短期研究「消費者ベースのマーケティング戦略」

消費者から得られる情報を利用し、マーケティング戦略立案の指標となるような概念の創出、推定に関する研究

長所

本学部のカリキュラムは、全国的にも珍しい4コア制をとっている。これは、アメリカのビジネス・スクールを参考にした経営学のアプローチであり、理論ばかりでなく実践をも重視したカリキュラムである。このことは、実務家による講義も多く開講していることにも現れている。現代産業論(先輩実務家と語る)は、南山大学の卒業生で企業経営の第一線で経営者として活躍している先輩たちが講義を行なっている。現代産業論(総合商社論、現代銀行論、電子・電機産業論、自動車産業論、起業論、ツーリズム概論、現代証券業論)は、各業界の代表的な企業のビジネス・パーソンが講義を担当している。また、税務会計論は、日本公認会計士協会東海会所属の公認会計士グループが担当している。このように、実務に立脚した講義を通して、第一線で活躍している実務家と触れ合えることは、経営学部の大きな特徴になっている。 その他、経営環境論やグローバル・ビジネス論など現代の企業が直面している問題領域も積極的に取り上げている。

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経営学部

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