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キャンパス・校舎探訪キャンパス・校舎の歴史・沿革

瀬戸キャンパス(2017年3月閉鎖)

1995年、南山学園と名古屋聖霊学園は合併し、海上の森のふもとの瀬戸キャンパスに、新たに総合政策学部・数理情報学部(現理工学部)、総合政策研究科・数理情報研究科の二学部二大学院を新設した。

日本で初めての学校法人合併の際、当時の名古屋聖霊学園理事長であったシスター・トマ・アンナ・テレンは各方面からの合併反対運動に対し、真摯に一人一人に法人合併の意義を語り、理解を求めたという。トマ・テレンはこういった。「21世紀は、あらためて人間教育の本質が根底から問われる時代である。神言の光と聖霊の慈しみのもとに、建学の理念を再確認し、新南山学園が21世紀に相応しい”人間の尊厳のために”を基盤とする先進的な教育の場を瀬戸聖霊キャンパスに実現することを期待したい。」

瀬戸キャンパス建設においては、随所に自然環境との共生が重要視された。なぜなら大学側から建設会社に対し、「緑を中心に据えたキャンパスの創造」というキーワードが提示され、そのキーワードのもと明確な施設ゾーニング、自然に囲まれたキャンパス計画、高低差を利用したキャンパス計画の三点で建設工事が進められたからである。

2000年3月、南山大学瀬戸キャンパス落成式が挙行され、これにより名実ともに南山大学は文理融合の総合大学となった。

2005年には環境万博とも呼ばれた21世紀初の万国博覧会(日本国際博覧会「愛・地球博」)が開催され、「自然の叡智」をテーマに121カ国が参加した。瀬戸キャンパスから程近い瀬戸・海上の森が開催予定候補地となったが、自然環境が重要視され、主会場は長久手となった。海上の森のふもとにキャンパスを有するということもあり、愛・地球博ボランティアセンター会長を当時のハンス ユーゲン・マルクス学長が務めるこことなった。

建設当時、大学が重要視した「自然との調和」は具現化され、今も瀬戸キャンパスを囲む林地では、リスがどんぐりを食べ、ヒヨドリが生まれ、ウグイスや野鳥が飛び交い、センブリやリンドウが群生している。

2017年4月、キャンパス統合により、瀬戸キャンパスは名古屋キャンパスへ移転しました。

2000年からスタートした南山大学 瀬戸キャンパス

緑豊かなキャンパスからは、四季折々の瀬戸の街並みが一望できる

参考文献

  • 『南山大学五十年史』(2001)
  • 『HOMINIS DIGNITATI 南山学園創立75周年誌』(2007)
  • 『南山学園概要』(2009)

建物年表

1998-2000 瀬戸キャンパスA棟(事務・教室棟)、B棟(研究・教室棟)、C棟(マルチメディア棟)、G・H棟(研究・教室棟)、D棟(図書館棟)、E棟(学生会館)、クラブハウス建設
1999-2000 瀬戸交流会館建設
2002 瀬戸第二交流会館竣工
2003-2004 G・H棟(研究・教室棟)建設
2006 多目的グラウンド
2007 ビオトープ
2017 キャンパス統合により、名古屋キャンパスへ移転