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総合政策学部25周年記念交流会
開催報告

総合政策学部25周年記念交流会

大学祭期間中の2025年11月2日(日)に名古屋キャンパスにて、「総合政策学部の過去・現在から未来につなぐ交流会」を開催しました。ご参加いただいた皆様、お手伝いいただいた皆様、誠にありがとうございました!
25周年記念イベントWG教員一同

  • 石川 良文
  • CROKER, Robert
  • 金綱 基志
  • 前田 洋枝
  • O'CONNELL, Sean
  • 狭間 諒多朗
  • 澁谷 英樹
  • 太田 和彦(文責)

当日のプログラム、総合政策学部の歩みはこちらをご覧ください。

総合政策学部 25周年記念事業特設ページ

【開催報告1】
総合政策学部25周年
過去・現在から未来へつなぐ一日

南山大学総合政策学部は、2000年4月の開設以来、“現場に出て学ぶ姿勢”を大切にしながら、瀬戸キャンパスと名古屋キャンパスという2つの拠点で協働を積み重ねてきました。総合政策学部の設立25周年にあわせ、大学祭期間中のホームカミングデーに記念イベント「過去・現在から未来につなぐ交流会」を開催しました。

卒業生・在学生・教職員が一堂に会し、総合政策学部のこれまでとこれからを省みて、話し合う、活気ある一日となりました。

Q棟1階のエレベーターホールでは、総合政策学部の各ゼミの研究や活動を紹介するポスターが揃いました。現役生、卒業生だけでなく、受験生や一般の方も交え、「いいね」シールの投票で会場は賑わっていました。想定以上のご来場者に、急遽、シールが追加される場面もありました。

Q棟2階では総合政策学部生を含む本学学生有志が不要衣類回収を実施し、ご来場者より多くの衣類を寄付いただきました。小さなお子さま連れには、Q棟3階の複数教室で託児サービスを用意し、安心して各イベントに参加できる体制を整えました。記念品のオリジナルグッズも好評でした。

Instagram:南山大学 衣類回収プロジェクト

午後2時、Q101教室で座談会とワークショップを開催しました。教室には100名ほどの参加者の方々が集まり、久村恵子学部長、大八木英夫学科長からほっこりとしたご挨拶をいただきました。
第1部の座談会では、教員OB・松戸武彦先生と現役教員・藤本潔先生、金孝淑さん(第1期)、八田圭世子さん(第9期)、吉田凱さん(第16期)のクロストークで、瀬戸キャンパスから始まる25年間を振り返りました。

続くワークショップでは、参加者が付箋に思い出や提案を書き出し、「年表シート」と「提案シート」に貼り出して全体で共有しました(内容にご関心がある方は、記事末にどうぞ)。最後にWG教員がまとめ、全員で記念撮影を行いました。

夕方にはキャンパスツアーを経て、C棟1階のSWEETS MAGIC Lab.で懇親会が開催されました。25年分の記憶を重ね、次の25年へ結ぶ節目の一日となりました。

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【開催報告2】
分析編

ワークショップでは、参加者全員が付箋で「年表」と「提案」を作成しました。年表づくりは単なる回想ではなく、世代ごとの経験差を可視化し、キャンパスの移転(※総合政策学部は2017年に瀬戸キャンパスから名古屋キャンパスに移転)、コロナ禍などで分かれてしまった同窓生のネットワークの結び直しを企図していました。年表シートで描かれた“これまで”と、提案シートで描かれた“これから”を少しご紹介します。

年表

157枚の付箋では、入学、キャンパスライフ、ゼミ、卒論、就活のさまざまな記憶が綴られていました。年代別には、①2000年代の「新しい取り組みに挑む創成期」、②2010年代の「地域連携や海外経験の拡がり」、③2020年代の「コロナ禍のオンライン講義からの段階的な回復」という3つの波が見えました。いずれもいろいろな人と出会い、現場に出る経験が思い出されており、学内外の行き来が学びの核だったことがうかがえました(瀬戸キャンパスの野性味あふれるさまざまなエピソードも)。

提案

93枚の付箋に書かれた提案は多岐にわたりましたが、大きく次の4つのテーマに収斂しました。

  1. 緩やかにつながり続ける:学年横断のコミュニティ運営や、行事後にも交流できる場所を作る(オープンチャットなど)。
  2. 学内外で試しながら学ぶ:地域・行政・企業と一緒のプロジェクトベースの学習(PBL)と、その成果の学内外への発信(ゼミ誌や展示など)。
  3. 国内外で越境する:インターンの拡充や、短期・中期の国外体験プログラムをこれからも。留学生と交流し、英語・第二言語を使える場づくり(ワールドプラザ など)。
  4. 緩やかにつながり続ける:託児サービスや衣類回収の継続など、誰もが参加しやすい取り組みをこれからも発案・実施。

たくさんのご意見をありがとうございました。こちらは学部内でのFD委員会でもご紹介し、参考にさせていただく予定です。

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【開催報告3】
サポート学生さんのコメント

松尾菜央(総合政策学部4年、久村ゼミ)

総合政策学部25周年イベントは、参加してくださった卒業生の方々や、イベントを企画してくださった教職員の方々、また、学生スタッフなど多くの方々のご協力のもと、とても温かな時間になったと思います。恩師や友人と久しぶりに再会し、思い出話に花を咲かせる卒業生の皆さんの姿から、何年経っても変わらない総合政策学部の絆を感じました。時代の流れとともに学生の性格は変化し、それによって総合政策学部の特色も変化することがあるかと思いますが、この絆は未来にも必ず受け継いでいかなければならないものだと強く感じました。

杉浦彩月(総合政策学部4年、石川ゼミ)

総合政策学部25周年イベントに参加して、学部の歴史の長さと、その中で築かれてきた思いや挑戦を感じることができました。印象に残ったのは、当時の瀬戸キャンパスでのエピソードです。大学に泊まり込んで活動していたという話には強い憧れを感じました。今よりもずっと自然に囲まれた環境で、仲間とともに学びを深めていた様子が目に浮かぶようでした。

設立当初は、学部として「何をしているのか」を周囲に示すことに必死だったと伺い、総合政策学部の礎を築いてくださった方々の努力に感謝の気持ちが湧きました。そして、「ここで学んだことは社会に出てから必ずどこかで役に立つ」という言葉が特に印象に残りました。私もこの言葉を胸に、学ぶ姿勢をいつまでも忘れずにいたいと思います。

髙田英里菜(総合政策学部4年、久村ゼミ)

とても楽しく、学びを深めることができる時間となりました。普段、先生方とは授業を通して関わることが多く、お話をする機会もほとんどありません。そのため、先生方との関わりが多くある今回のイベントは総合政策学部について改めて考え直すこともできるような時間となりました。ポスターセッションでは、ゼミの活動内容を詳しく見ることができ、今まで具体的に何を行っているのか知らないゼミもあったのでポスターを通して知ることができて大変興味深かったです。

また、かつて総合政策学部に通っていた先輩から当時の授業内容や瀬戸キャンパスに関する話を聞くことができたのが、一番印象に残っています。いらっしゃる先生方が今とは異なる事から、講義内容が今と異なる授業も多くあったことを知りました。異なる点が多くある一方で変わっていない授業もあり、NAPの制度が最初からあったことを知った時はとても驚きました。私たちの時代はコロナによる授業の休みがありましたが、先輩方の時はSARSウイルスによって海外渡航できない状況もあったみたいで、時代は違っても困難な状況下にあったことが同じだと感じました。年齢も大きく異なる先輩方と関わる機会となりましたが、親近感を抱くことが何度もありました。しかし、学校が瀬戸にあることと名古屋にあることでは大きく異なり、通学路の違いやスクールバスの話は私にとって新鮮で面白かったです。

今回のイベントを通して、今まで総合政策学部がどのような変化をして今に続いてきたのか考えることができました。残りの総合政策学部で学べる時間をもっと大切にしていきたいと思いました。

村瀬眞子(総合政策学部4年、久村ゼミ)

これまで総合政策の先生方や卒業生の方々と直接語り合う機会がなかったため、今回の会は非常に新鮮であった。過去を大切にし、未来へつなげる姿勢を重んじる総合政策学部だからこそ、過去を学び今後に生かすという点でも非常に意義のある場であったと感じる。

瀬戸キャンパスを知る先輩方と、名古屋キャンパスしか知らない私たちが、それぞれの時代の総政を語り合い、思い出を共有する姿が印象的だった。会場では、瀬戸キャンパスの写真を眺めながら懐かしそうに語る卒業生の姿が多く見られた。私のグループの卒業生の方々は皆様、瀬戸キャンパス出身の先輩方であり、当時の総政特有の一体感や親密さにうらやましさを覚えた。現在は全学部が名古屋キャンパスに集まったことで他学部との交流が生まれる一方、総政内部での横や縦のつながりは希薄になりがちな印象を受けた。先輩方同士も学生時代の接点を思い出しながら会話を弾ませており、25年の歩みの中で再びつながりを生み出す場の意義を強く感じた。

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