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「NANZAN FESTIVAL 2025」

学生主体で創り上げる3日間—
大学祭運営委員会委員長インタビュー

大学祭運営委員会 委員長インタビュー

11月1日(土)~3日(月・祝)にかけて行われる今年の大学祭。今年と昨年の大学祭運営委員会委員長に運営委員会で取り組んでいる仕事内容や、南山大学の大学祭ならではの魅力などを聞いてみました。

取材日:2025年10月7日

(左から)
松波有哉さん(2025年度大学祭運営委員長/法学部法律学科3年)
中澤秀太さん(2024年度大学祭運営委員長/外国語学部英米学科4年)

きっかけは“コロナ禍の悔しさ”—
大学祭運営委員会に入った理由

まず初めに、お2人が大学祭運営委員会に入った理由を教えてください。

松波

今年の委員長の松波です。僕は高校時代、コロナ禍による制限で、部活動が何もできませんでした。大学では何かしたいと思っていたところ、入学してすぐのフレッシュマン祭で大学祭運営委員会を見つけて、説明会に行きました。その時の先輩の雰囲気がすごく良くて、自分が大学生活を送る上でマッチしているなと思ったのが一番の理由です。

中澤

昨年の委員長の中澤です。僕は高校1年生の終わりぐらいからコロナが始まって、その後、修学旅行もなくなりました。当時、生徒会長をしていたのですが、たくさん準備してきた文化祭の企画がコロナの影響で全部実施できなくなったり、直前での変更を余儀なくされたりと、なかなか自分の思うようにできなかったという、歯がゆい気持ちがありました。なので、大学に入る時点で、大学祭運営委員会に入ろう!と決めていました。

大学祭運営委員会ではどのような役割分担で仕事をしていますか?

中澤

大学祭運営委員会には、広報部、渉外部、特別企画部、一般企画部、総務部、と5つの部署があります。それぞれの仕事は以下のような内容です。

  • 広報部:Webページの作成、SNSでの情報発信、パンフレットの作成など
  • 渉外部:企業等からいただく協賛広告の営業活動
  • 特別企画部:体育館やメインステージなどの特別ステージの企画運営
  • 一般企画部:メインストリート企画(模擬店)や教室棟企画(展示教室)などの企画運営
  • 総務部:財務管理や事務など

組織としては、各部署の部長5名に加えて、委員長、副委員長がいて、この7人が執行機関という形で、全体の運営の基本方針を決めています。

すごい。きちんとした組織体制になっているのですね。

松波

さらに、各ステージ企画や、開会式のような大学祭運営委員会が司会をする企画には、それぞれ、1・2年生のみが所属する「内企(ないき)」と呼ばれるチームが運営をサポートしています。1・2年生は、各部への所属のほかに、この内企にも所属していて、2年生がチーフと呼ばれるリーダーになります。3年生になると、各部への所属のみになります。大学祭当日までの運営は基本的には1~3年生が行い、大学祭当日は4年生もお手伝いに来てくれます。

色んな部署やチームがあって、大学祭の運営を支えているのですね。

では、大学祭運営委員会にはどれくらいの人数が所属しているのでしょうか。

松波

今年は全員で94名です。

なかなかの大所帯ですね!まとめるのも大変そうです。

松波

直接まとめる、という経験は正直あまりなくて…。基本的に皆さん各部の部長の指示に従う、という形になっています。各部の間の調整役にもなっていますが、意外と正面衝突みたいなことはなく…うまく折り合いをつけています。

中澤

あとは、地域の皆さんや協賛企業、同窓会の方々にも大変お世話になっています。昨年は、総務課の方が実施している地域との懇談会にお邪魔させていただいて、大学祭について直接説明をしました。地域の方々にも協力をいただいた上での大学祭だと思っています。他には、学生課や施設課など、職員の皆さんのお力も借りています。

仲間と共に走り抜ける—
委員長のやりがいとチームの絆

たくさんの人に支えられてこその大学祭ですね。
今までお2人はどのような仕事を担当してきましたか?また、委員長になった経緯も教えてください。

松波

僕は元々、特別企画部に所属していて、毎年、5~6つ企画を担当してきました。そのうちの1つが「後夜祭」で、2年生の時にパートリーダーをしました。その時の委員長(中澤さん)や教員の方々にすごく良くしてもらって、かっこいいなと思ったのが委員長になりたいと思った大きな理由です。

中澤

そう思ってもらえたならありがたいです。初めて聞くから照れますね(笑)
僕は広報部に所属していたので、ホームページやSNSでの情報発信、パンフレットの作成を担当してきました。2年生の時には責任者をしました。委員長になろうと思った理由は、高校の時に文化祭がなくなったことも大きいのですが、1~2年生での経験を通して、3年生になったら実現したいという思いが強くなったので、そのために委員長になろうと決意しました。

普段の委員会の仕事のなかで、特に楽しいことはどんなところですか?

松波

みんなで一緒に活動することが楽しいですね。個人での仕事もありますが、やはり委員会の仲間で活動する、というのが楽しいです。あとで写真を見返すと、楽しかったな、いい思い出だったな、って。

中澤

とくに、大学祭の直前になると、活動の頻度も増えるので、どんどん仲良くなります。そして、最後の後夜祭では、大学生運営委員会の全員が集まるのですが、その時ばかりは運営側としての立ち場だけでなく、お疲れ様という時間にもなるのです。その時は、もう、なんというか…一気に仲が深まるというか…

達成感がすごそうですね!

中澤

そうなんです。やはりみんな辛かったり、しんどい思いもしてきているので。

泣いちゃうスタッフもいるのでは?

中澤

はい。僕はもう3年連続泣いてきました(笑)そういう大変な分、距離が近くなって親密度は高まりますね。

では、そのしんどい思いについても教えてください。

中澤

そうですね。委員長という仕事柄、大学祭の代表として外の組織の人と関わる機会が多くて、とても緊張します(笑)あとは、問題が発生した時の対応というか、当日前日含めて、何かあったら、まずは申し訳ございませんって頭を下げに行くことも多いです。突発的な対応が一番大変なところです。でも、そういうことも含めて委員長の仕事だと思っています。

大学祭の準備も佳境だと思いますが、今は、忙しいですか?

松波

はい、今が1番忙しいんじゃないかな(笑)委員長の仕事の一つで、駐車場の割り当てや、消防署への提出資料の作成があって、これが結構大変で…。学生課から提出資料の一覧表をもらっているので、それに沿って資料を頑張って作っています。
あとは、各部がそれぞれ大まかに作業をやってきた中で、これから細かな最終調整をしていきます。各部のみんなとは頻繁に連絡を取り合って、タイムスケジュールもパンパンになっています。

見どころ満載!
2025年度大学祭の注目企画

準備も大詰めのようですね。今年の大学祭では、どのような企画が予定されていますか?

松波

今年は、参加いただく団体が多く、例年より企画数が多くなっています。落研の寄席や、人間国宝の方をお呼びして開催する企画もあります。今年のアーティストライブは、コレサワさんという有名なアーティストをお呼びしています。これは、Nanzan AIDが企画してくれたのですが、今年の目玉になると思っています。あとはアカデミック企画というゼミが主催する企画は年々増えていて、ぜひ注目してほしいです。
僕たち大学祭運営委員会が主催する企画も盛大で、景品なども豪華にしているので、ご期待ください!

学生の自主性が生む南山祭の魅力—
委員長メッセージ

では、実現可能性は問わないので、今後実施してみたい企画はありますか?

松波

先ほど2人で話したのですが、見事に意見が一致しました。実は、9月に万博に行ったんですね。その時に見たプロジェクションマッピングや、ドローンショーがすごく良くて。これをグリーンエリアの後夜祭とかでできたら綺麗だな、と思いながら見ていました。実現するには難しいかもしれないですが(笑)

中澤

あとは、企画の数を増やせたらもっと盛り上がるのかなと。特に模擬店の企画は、キャパがあるので絞らないといけないし、人員や管理の問題もあるので難しいかもしれないのですが、できたら盛り上がると思うんです!

他の大学の学祭にも行かれたりするのですか?

中澤

はい。近くの大学の学祭にも都合が合えば、見に行ったりしています。大学によって、教室企画が多かったり、模擬店への規制が厳しかったり…。それぞれ規模感や組織運営の在り方が違ったりと、勉強になります。

組織運営のところまで見えてくるんですね。

では、そんな中澤さんや松波さんが考える「南山大学」の大学祭ならではの魅力は何でしょうか?

松波

僕たち学生の自主性に任せられている点だと思います。大学側からはある程度権限を与えられているというか、学生に任せられているので、僕たち委員会から各団体に示す制約も少ないです。多様性が尊重されて、幅広い企画が実現できて、学生のパワーが感じられる大学祭なのではないかと思います。

中澤

あとは、開催が3日間というのも大きいと思います。3連休に合わせた3日間なので、思いっきり楽しんでほしいです!

今年の大学祭の盛況を祈って、最後に、一言アピールをお願いします!

松波

今年の大学祭には、数多くの団体が参加します。魅力的な企画をたくさんご用意していますので、ぜひご来場いただけたらと思います!よろしくお願いします。

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