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『南山大学をあるく』

山里の地からSTATION Aiに足を運ぶ
NANZAN Ignition Pitch 夏の陣

日時:2025年8月5日(火)13:00〜17:00
場所:STATION Ai 3階階段スペース

報告

2025年8月5日(火)、STATION Aiで、南山大学の学生たちによるピッチ形式のイベントが行われました。そこでは、ユニークな発表とディスカッションがなされ、学生たちにとっても我々にとっても刺激的な1日となりました。

これまで、STATION Aiがオープンしてから、どのようにこの場を活用していけばよいのか、ずっと模索してきました。やはり、学生たちにこのアントレプレナーシップあふれる場を感じてもらうことが大事じゃないかと計画したのが、この「NANZAN Ignition Pitch」です。その名のとおり、学生たちの気持ちに、少しでも火がつかないかなというイベントです。

その発表内容は、学生たちが取り組んできたこと、研究してきたこと、どうしても伝えたいことを発表してくれればよいのです。個人でもグループでもよいのです。そう声掛けをして、社会連携事業試行班のメンバーを中心に、参加者を集めました。

その内容は、プログラムにあるとおり、多様なテーマとなりました。学生たちは他の学部の研究や活動の内容をはじめて見たようで、授業では見せない熱心さで質疑応答していました。口頭でのコメント時間が限られていたので、Padletというアプリで、報告者ごとにコメントができる仕組みを採用したこともあり、多くのコメントが飛び交いました。学内も企業の方も、理系も文系も、学部生も院生も、教員も職員も、フラットな関係で交流ができたのではないでしょうか。参加してくれたみなさんに感謝です。

社会連携のトライアルとしてスタートしたこのイベント。見てくれた企業の方もどう巻き込んでいくかなど課題もありました。今後も、チャレンジをしていきたいと思います。冬の陣は2026年2月2日です。エントリーお待ちしています。

そして、何よりも職員の方がたのパワーを感じました。運営能力の高さは、やはり抜群でした。ありがとうございました。

(経営学部 教授 川北眞紀子)

参加した学生の声

経営学部3年 牧 稜真

今回、「NANZAN Ignition Pitch 夏の陣」に参加し、これまで取り組んできたプロジェクトの集大成を発表しました。学生・教授に加え企業の方々も参加する中での発表は、緊張感とともに大きな学びの場となりました。

私たちは、多くの人が健康に前向きになれるよう、食の面からそのきっかけを届けたいという想いのもと、約半年間にわたり健康食品メニューの開発に取り組んできました。見た目や味、栄養バランスに配慮しながら試作と改良を重ねてきました。発表に向けては、そうした背景や想いをどう伝えるかに悩み、構成や言葉選びにもこだわりました。結果として、多くの方々から前向きなフィードバックをいただき、自分たちの想いが確かに届いたという手応えを得られました。また、想いを言葉にして届ける難しさとともに、だからこそ伝わったときの嬉しさや達成感も味わうことができました。

他学部のゼミの発表も非常に刺激的で、普段知る機会の少ない他分野の取り組みに触れることで、視野が大きく広がりました。同じように社会課題に向き合い、熱い思いで活動する学生たちと出会えたことも、このイベントの醍醐味だと感じました。

伝えることの難しさも楽しさも知った今回の発表は、自分たちにとって確実に大きな一歩になりました。これからも「やってみたい」を形にしながら、自分たちらしく前向きに挑戦を続けていきたいです。

経営学部3年 近藤 未遥

これまで私は他学部の研究にあまり関心がありませんでしたが、今回、初めて他学部や大学院生の方々の研究発表を拝見し、その考えが大きく変わりました。どの発表も非常に興味深く、研究に向き合う姿勢や視点のユニークさに強く引き込まれました。

特に印象的だったのは、理工学部の発表です。文系である私にとって、問題解決に数式や実験データを用いて論理的に考察する手法はとても新鮮でした。また、研究の着眼点が身近な出来事や自らの経験に基づいていることに驚き、自分では思いつかないような視点から物事を深掘りしていることに感心しました。

また、社会科学研究科総合政策学専攻の方による、フィリピンの地域課題を取り上げた研究も印象に残っています。現地の人々の声に耳を傾け、課題に真摯に向き合いながら、現実的な政策提言をしている姿勢に感動しました。研究は単なる学問的探究ではなく、社会を良くする力があるのだと実感しました。

このように、自分自身の発表だけでなく、他分野の研究にも触れ、多くの学びと刺激を得られたことに心から感謝しています。今回得た気づきや視点を、今後の学びにも活かしていきたいと思います。貴重な機会をありがとうございました。

プログラム内容

目安時間 発表タイトル 所属
13:00 オープニング
移動需要を考慮したバス路線再編問題〜浜松市を例として〜 理工学部 佐々木研究室
個別指導塾における夏期講習の時間割作成 理工学部 佐々木研究室
ライブ会場における規制退場シミュレーション 理工学部 佐々木研究室
Meet, Make, Taste tour 国際教養学部
シリアスゲームを活⽤した気候変動教育プロジェクト 社会科学研究科
総合政策学専攻
農業分野の関係人口創出プロジェクト 社会科学研究科
総合政策学専攻
教員不足によるBarangay人材の活用プロジェクト 社会科学研究科
総合政策学専攻
14:35 休憩
14:45 瀬戸市中心市街地のプロモーションプロジェクト 総合政策学部 石川研究室
3大学5研究室連携による菱野団地再生プロジェクト 総合政策学部 石川研究室
駄菓子屋文化を海外に 経営学部 川北研究室
農業×若者 未来を耕せ若者たちよ 経営学部 川北研究室
六次産業のプロモーション 経営学部 川北研究室
明日の元気を、牛タンから。
~高タンパク・高栄養価食品の開発〜
経営学部 川北研究室
17:00 終了
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