レーモンドのデザインによるフレスコ壁画は、メインストリートを挟んで、G30エントランスとG棟コリドーに描かれています。広場を囲むように大教室群の待合空間に壁画が描かれているのは、アートと建築が融合した南山大学特有の空間です。
G30エントランス壁画(改修後)

本プロジェクトでは、レーモンドの壁画を守るべき文化財として位置付け、一部に損傷が見られたものの、創建時から長い年月を経た現在までの姿をそのまま残すことにしました。
壁や建具はフレスコ壁画を引き立てるように無彩色とし、設備なども可能な限り隠蔽しています。
G30ロビー壁画(改修後)

壁画には、幾何学的なデザインの中にいくつかのキャラクターが描かれています。フクロウは英知、ユリは清純、ハチは勤勉、ハトは平和を表しています。G30には、キリストの象徴としてサカナが描かれています。
G27壁画(改修後)

中央廊下壁画(改修後)

G28壁画(改修後)


どこにキャラクターが隠れているか、探してみてください。

日本設計 武田新平