南山大学キャンパスマスタープランの特徴
南山大学キャンパスはレーモンドが「自然を基本として」をコンセプトにマスタープランまで手掛けた近代建築の名作です。校舎は、メインストリートに対して直交して、重なるように配置されています。メインストリートを歩くと、ピロティをくぐる度に、校舎に囲まれた小さな広場の様な空間が連続する特徴があります。このようなヒューマンスケールの広場の連続は、人と人との距離が近く、学生の交流の量と種類を増やし、より親密な交流空間をつくることができます。メインストリートを歩いていると、他の大学よりも、人とすれ違う機会が多く感じると思います。
この校舎配置を更に特徴付けるのが校舎の間に育つ緑の存在です。先程の広場から緑を直接望むことができます。教室内からも緑を通した景色をみることができ、都心部のキャンパスでありながら、緑を近くに感じる場所が多く存在しています。






南山大学のキャンパスのマスタープランの分析

日本設計 武田新平