G30の天井は鉄筋コンクリートのヴォールト屋根スラブから直接アンカーで吊られており、平成25年の建築基準法改正による規制強化から、本プロジェクトでは、天井脱落対策を行う必要がありました。
ヴォールト天井のコンクリートの厚さは100mm程度しかなかったため、既存の大梁から鉄骨架構を上部に持ち上げ、舟底型の準構造化天井に改修して安全性を確保しました。
天井は東西に扇型になっているので同じ断面は無く、工事に際して三次元点群測量という新しい技術を取り入れました。事前に行った点群測量によって実測したデータをCAD化して、天井鉄骨下地の製作図に反映しました。
施工段階でも工程面と品質面で、下地鉄骨の施工をとても円滑に行うことができました。


G30の舟底型の天井
改修前

施工中

ヴォールト天井(施工中)


改修後

大林組 八鍬孝志