レーモンド・リノベーション・プロジェクト計画概要

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G30

Raymond Architecture

  • ステージから見た教室全体
    ステージから見た教室全体
  • 教室前方のステージ
    教室前方のステージ
  • G30ロビー
    G30ロビー
  • 同じく扇形のG棟(写真右)と対をなすG30(写真左)
    同じく扇形のG棟(写真右)と対をなすG30(写真左)

G30は、600名収容の大講堂として、音響効果と視線を教壇に集めるために扇形に設計され、1964年に完成した。丘陵を利用して掘削を最小限に抑えた階段教室の勾配は、自然の傾斜がそのまま生かされている。ロビーのメインストリート側は全面ガラスが採用され、屋外とのつながりを感じることができる。また、室内も窓を広くし、自然光だけで講義をすることが可能である。講義だけでなく、数々の行事で大講堂としての役目を果たしてきた。

下矢印画像

Raymond Renovation Project

G30教室内
G30教室内
  • G30ロビー
    G30ロビー
  • G30の改修計画では、多くの卒業生の記憶に残るG30の雰囲気を可能な限り保存することを優先した。将来に渡り安心して使用できるように、自主的な耐震診断に基づき耐震補強を行いつつ、特徴的なヴォールト天井と船底型の木天井の組み合わせを再構築した。教室内の机・椅子や視聴覚設備は新調し、断熱性や遮音性の向上、換気設備の導入など、快適な空間を創出している。扇形のロビーは、より大きな扉や窓に改修し、同時にレーモンド氏の壁画を鮮やかに映し出す。また、トイレの全面改修、バリアフリー動線として自動ドアを新設した。

G棟・F棟・H棟

Raymond Architecture

  • F棟からH棟へつながるコリドー
    F棟からH棟へつながるコリドー
  • G棟エントランスロビーにあるレーモンドのデザインによるフレスコ壁画
    G棟エントランスロビーにあるレーモンドのデザインによるフレスコ壁画
  • F棟 F22教室
    F棟 F22教室
  • G棟・F棟・H棟は、G30と対になっている中央棟であるG棟、北のF棟、南のH棟がコリドーで結ばれている低層の教室棟で、大人数の授業から少人数の演習まで、様々なクラスサイズに対応してきた。G棟エントランスロビーや大教室の出入口を中心に、レーモンドのフレスコ壁画が描かれ、それと向き合うように、夫人であるノエミがデザインした木製ベンチが並べられている。壁画には、ユリ(清純)、フクロウ(英知)、ハト(平和)、ハチ(勤勉)等が描かれている。G棟廊下は、トップライトから光が差し込み、日中は消灯していても明るい空間が保たれている。

下矢印画像

Raymond Renovation Project

  • F棟からH棟へつながるコリドー
    F棟からH棟へつながるコリドー
  • H棟2階廊下
    H棟2階廊下
  • H棟 H25教室
    H棟 H25教室
  • G棟・F棟・H棟の改修計画では、多くの学生が学んできた歴史ある空間を生かしながら、衛生面を向上し、活気ある空間をつくることを優先した。レーモンド建築の特徴であるコンクリートの柱と梁がつくる力強い空間を保存しつつ、木壁の色調整を行い、サイン、タイルカーペットにアクセント・カラーを使用して全体のデザインの引き締めを行った。教室内の机・椅子や視聴覚設備は新調し、断熱性や遮音性の向上、換気設備の導入など、快適な空間を創出している。多くの学生が行き交うコリドーは、対面するG30のロビー、メインストリートとの一体感を強化し、様々な活動と連携でき、今まで以上に学生の活気にあふれる場所となるように、大きな開口部を設けたことで、学生たちの活動とレーモンドのフレスコ壁画を鮮やかに映し出している。

概要

  • グラウンド人工芝整備
    グラウンド人工芝整備
    南山大学が長きにわたり検討してきたグラウンド人工芝整備が、ついに実現した。2019年3月に完成記念セレモニーを行い、4月より授業、課外活動、各種競技の公式戦等での使用を開始している。整備にあたり、安全性の確保を第一に、充填剤として弾性のあるリサイクルゴムチップを採用。クッション性を高め、運動によるけがの防止に努めている。遮熱型のロングパイル人工芝は、夏場の過酷な環境を和らげることができる。また、授業と課外活動の両面での有効利用および美観の確保を優先事項としており、陸上練習用トラック2レーンを外周に沿って整備し、フィールドを最大限利用できる仕様とした。鮮やかなグリーンの人工芝に描かれたコミュニケーション・ロゴと、スクールカラーのブルーを採用した陸上練習用トラックが特徴的である。
  • セミナー室・ロッカー室整備
    セミナー室・ロッカー室整備
    今回のプロジェクトでは、キャンパスの既存施設を改修し、各学部に1学年分の学生を収容できるセミナー室を整備した。セミナー室は、主にゼミごとに部屋を割り振り、学生1人ひとりにデスクと荷物保管用のロッカーを割り当てている。授業時間以外での自主学習やグループ学習、プレゼンテーションの準備といった学生の主体的な学びの場、教員による学生指導や演習の場として活用されている。また、各学部の3学年分の学生には、ノートPCや教材、課外活動の用具等の保管場所として個人専用のロッカーを提供し、教室移動による負担を軽減している。
南山大学リニューアルマップ
  • 教 育 環 境 整 備

    1. セミナー室の整備に合わせた改修
    学生の居場所となる「セミナー室」を確保すると同時に「ロッカー室」を整備し、既存教室を改修。
    2. 学習サポート施設の整備に合わせた改修
    主体的な学びを支える「ラーニング・コモンズ」整備や「クラブハウス」の改修。
    3. 既存施設の保全・機能向上
    既存施設の意匠性を維持するために外装を改修し、設備・備品を更新。
  • 学 生 生 活 環 境 整 備

    1. キャンパス内動線の整備
    動線ネットワークの整備・拡充を行い、安全性、利便性と学内交流の活性化を促進、また舗装整備による修景向上。
    2. セキュリティの強化
    各ゲートの機能見直しと改修、敷地境界フェンスの更新によるセキュリティ強化・修景向上、電気錠対応による施設運用の簡易化、構内照明の整備。
    3. ユニバーサル化
    サイン更新、G棟にエレベーターを増設し、キャンパス内をユニバーサル化。
    4. アメニティスペースの充実
    屋外の活動の場を再整備し、外部空間の快適性および、修景向上。
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