理工学研究科 機械システム工学専攻(博士前期課程)3つのポリシー
ディプロマ・ポリシー
機械システム工学専攻博士前期課程では、「人間の尊厳のために」(Hominis Dignitati)という教育モットーを機械システム工学分野において実践し、以下の能力を身につけた者に修士(機械システム工学)の学位を授与します。
- 主専門領域である制御工学および機械工学の要素技術を、理学的基礎に基づいて理解し、機械システムのモデル化やコンピュータ制御、解析・設計を行う能力。
- 主専門領域である制御工学および機械工学の要素技術の特徴と制約を理解し、目的にあった適切な技術を選択する能力。
- 主専門領域である制御工学および機械工学の特定の課題に対して、課題の性質を理解し、副専門領域であるソフトウェア工学またはデータサイエンスの視点も踏まえて、課題の効率的かつ効果的な解決法を提案できる能力。
カリキュラム・ポリシー
機械システム工学専攻博士前期課程では、ディプロマ・ポリシーに掲げる能力を養成するために、研究科共通科目、および、基礎科目、専攻科目、研究指導科目、副専門領域科目からなる専門科目を配置し、以下の考えに基づく教育課程を編成しています。
- 研究科共通科目では、研究を遂行するための基礎的能力を涵養し、さらに研究倫理についても学びます。
- 基礎科目では、制御工学および機械工学の要素技術を理学的基礎(特に数学と物理学)に基づいて教育し、機械システムを状態空間表現や運動方程式を使ってモデル化する能力を涵養します。
- 専攻科目では、制御系設計の方法やシステム理論、ロボット工学やメカトロニクスを演習もまじえて教育し、機械システムのコンピュータ制御や解析・設計を行う能力を涵養します。
- 研究指導科目では、主専門領域である制御工学および機械工学の特定の課題に取り組みます。課題の性質と既存技術の制約を理解し、副専門領域の視点も踏まえて、モデル化やコンピュータ制御、解析・設計の方法を適切に選択し、組み合わせて、課題の解決法を探究できる能力を涵養します。
- 副専門領域科目では、他分野の基礎を学ぶことで他分野の特徴を理解し、制御工学および機械工学の技術の効率的かつ効果的な活用に向けて技術的視野を広げます。
- 学修成果の評価は、授業科目ごとに定める到達目標および評価基準に応じ、試験やレポートなどを通して達成度に基づき行います。
アドミッション・ポリシー
機械システム工学専攻博士前期課程では、本専攻のカリキュラム・ポリシーに沿って編成した教育課程を修めるために十分な学力を備え、本専攻の専門性に鑑み、その目的を達成することに強い意欲を持つ以下の人、入学後に本専攻のディプロマ・ポリシーに示す能力を身につけられる人を受け入れます。
- 数学、物理学、英語の学力を有する人
- 制御工学および機械工学の技術を理解し、適用できる人
- 制御工学および機械工学の応用や新しい技術に対する知的好奇心を持ち、特定の研究課題の解決法を探究する意欲を有する人
入試種別や評価方法については、理工学研究科博士前期課程のアドミッション・ポリシーに準じます。