名古屋キャンパス
定員/40名

定員/40名
教育理念と目標
法務研究科
法務専攻
専攻主任
松浦 以津子 教授
1. 法曹養成における「人間の尊厳のために」の理念の実践
変化の激しい21世紀の現代社会においては、社会のあらゆる場面において人間性の回復と人間を中心に置いた思考が求められています。このような現代社会の基本構造を支える存在としての、人間の尊厳に対する深い理解を備えた、豊かな人間性をもつ法曹の養成をめざします。
2. 法曹に不可欠の倫理観と基本的知識・能力の習得
「人間の尊厳のために」を基本とした法曹に必要な基礎的知識を獲得し、人権感覚を持つ社会に貢献できる法曹の養成を目指します。このため、南山大学法科大学院では、「法律基本科目群」および「実務基礎科目群」と並んで、「人間の尊厳科目群」を開設するとともに、「展開・先端科目群」においては《社会・人権領域》にも焦点を当てたカリキュラムを採用し、人間一人ひとりの人権を尊重するという基本的スタンスのもとに、調査能力、分析能力、問題発見・解決能力を身につけさせます。
3. 多様な教育方法の活用
ソクラティックメソッドやケースメソッドを用いた授業のほかに、実務法曹の養成という目的から多様な教育方法が必要になります。具体的には、ロールプレイングや模擬裁判などのシミュレーション、実務の現場に赴いて学ぶエクスターンシップ、情報ツールを活用したオンライン教育などです。
南山法科大学院では、「模擬裁判」や「法務エクスターンシップ」、「法情報調査」等の科目においてこのような教育を実践します。
4. 一方通行から双方向授業による少人数制教育
ロースクールの教育方法は、従来の大学法学部で主流となっていた大講義室での一方通行講義ではなく、少人数クラスを前提として、双方向的な授業を行います。
双方向授業のモデルとして有名なのが、ソクラティックメソッドと呼ばれる方法です。また判例を中心として学習を進めるケースメソッドも、双方向授業でよく用いられます。
南山法科大学院では、これまで法学部や大学院法務研究科で行われてきた講義・ゼミの長所を残しつつ、双方向の教育方法を積極的に取り入れています。
専攻の特色
社会的使命感を持つ法曹を養成するカリキュラム
4つの科目群「法律基本科目群」「実務基礎科目群」「人間の尊厳科目群」「展開・先端科目群」を設定しました。特に「展開・先端科目群」では、社会においてより弱い立場にある人々への配慮を忘れず、また、生活者、勤労者の視点を重視する《社会・人権領域》を設け、「家庭・少年問題と法」、「医療と法」、「住居と法」などの科目を配置しています。人間一人ひとりが固有の価値を持っているという観点からものを見る力を身につけた、社会的使命感を持つ法曹の養成をめざします。
高い学習効果を保証するカリキュラム
1. 人間の尊厳の尊重につながる教育
法と人間の尊厳を多角的に検討する「人間の尊厳科目群」のほか、「展開・先端科目群」では、子供・高齢者・患者などの社会においてより弱い立場にある人々への配慮を忘れず、また、生活者・勤労者の視点を重視する《社会・人権領域》を設置し、「家庭・少年問題と法」「医療と法」「消費者法」「住居と法」などの科目を配置しています。
2. 基本科目を中心としつつ、実務応用能力・実務感覚を養う教育
「法律基本科目群」において基礎的な力をじっくりと修得し、基礎的な実力を土台とした上で、「実務基礎科目群」はもちろん、「展開・先端科目群」においても《企業法務領域》も含めて実務家担当による科目を数多く配置して、法曹として備えるべき資質・能力を育成するとともに、実務的な感覚を学ぶことができるカリキュラムを組んでいます。
3. ITの利活用による自主的な学習支援「自己学習システム」
基本システムであるLearningSyllabusによって、法科大学院生は、Web上のシラバスから授業の目標や科目の概要を知ることができます。授業期間が始まりますと、法科大学院生は各回の授業内容や予習すべきことがらをチェックします。判例や文献が指示されたり シラバスシステム上の「資料」として貼り付けられていたりしますので、指示に従って予習します。予習として、たとえば判例や文献を要約しなさいという「課題」が出されますと、法科大学院生は、自宅でも院生研究室でもどこでも、提供された資料を活用して指示にしたがって予習することができ、また、レポートを提出することができます。「課題」にレポートを提出したのち、個別にWeb上で教員からレポートについて指導を受けることができます。また、他の院生が提出したレポートを閲覧して評価し投票することによって、良いレポートをお手本にして学ぶこともできます。
LearningSyllabusの「資料」には、講義に使用されたレジュメやPowerPointも保存されますし、「課題」に復習問題が出されることもありますので、法科大学院生は予習・復習を繰り返すことができます。また、教員と院生が自由に書き込むことができるコミュニケーションスペース「掲示板」を「Q&A」のコーナーとして、授業内容についての質問をして教員から示唆を得たり、「原告弁護団の打ち合わせ」のコーナーとして、院生間の議論・相談の場として利用したりしています。このシステムを独創的に活用することによって、法科大学院生の自主的でしかも多方向の学習が可能となっています。
Self-Checking Systemは、自習意欲を尊重し、知識確認を自分で行うためのシステムです。授業の復習のためだけではなく、さらに発展的で自主的な学習をサポートするために、択一システム「学ぶ君」を利用した五択問題や○×問題を用意しています。自習機能を利用して、苦手分野の克服練習も可能です。
さらに、第三のシステムであるSelf-Researching Systemによって、法科大学院生は、判例・文献データベースをどこからでもいつでも自在に利用することができます。
カリキュラム
必修科目
[法律基本科目群 公法系]
- 憲法(人権)
- 憲法(統治)
- 憲法(憲法訴訟)
- 行政法
- 憲法演習
- 行政法演習
[法律基本科目群 民事系]
- 民法(契約法)
- 民法(物権法)
- 民法(家族法)
- 民法(不法行為法)
- 民法(担保法)
- 商法(会社法)
- 商法(商取引法)
- 民事訴訟法I
- 民法演習I
- 商法演習
- 民事訴訟法II
- 民事法演習
- 民法演習II
- 民事訴訟法演習
- 民事法研究
[法律基本科目群 刑事系]
- 刑法I
- 刑事訴訟法I
- 刑法II
- 刑事訴訟法II
- 刑法演習
- 刑事訴訟法演習
[実務基礎科目群]
- 民事実務総合研究
- 民事実務演習
- 法曹倫理
- 刑事実務総合研究
- 刑事実務演習
選択科目
[法律基本科目群]
- 公法事例研究
- 民事法事例研究A
- 民事法事例研究B
- 刑法事例研究
- 刑事訴訟法事例研究
[人間の尊厳科目群]
- 法と人間の尊厳(歴史の視点)
- 法と人間の尊厳(政治の視点)
- 法と人間の尊厳(哲学の視点)
- 法と人間の尊厳(生命と法)
- 法と人間の尊厳(犯罪被害者と法)
- 法と人間の尊厳(外国人と法)
[実務基礎科目群]
- 法情報調査
- 法務エクスターンシップ
- 紛争解決(ロイヤリング)
- 模擬裁判
[展開・先端科目群 社会・人権領域]
- 労働法(個別紛争)
- 労働法(集団紛争)
- 社会保障と法
- 住居と法
- 消費者法
- 国際人道法
- 国際私法
- 家庭・少年問題と法
- 医療と法
- 外国法実務
- 環境法
- ジェンダーと法
- 地方自治法
[展開・先端科目群 企業法務領域]
- 企業法務(会社法務)
- 企業法務(雇用関係)
- 税法
- 倒産法務(破産)
- 倒産法務(民事再生)
- 民事執行・保全法
- 不動産法務
- 経済法
- 国際取引法
- 知的財産権法A
- 知的財産権法B
- 保険法
自由科目
[法律基本科目群]
- 行政法基礎
学位
- 法務博士(専門職)