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キャンパス・校舎探訪建築家 アントニン・レーモンド

アントニン・レーモンド(Antonin Raymond, 1888-1976)

アントニン・レーモンド

ボヘミア地方グラドノ(現在のチェコ共和国)生まれ。1919年、近代建築三大巨匠のひとり、フランク・ロイド・ライトの助手として帝国ホテル建設のために来日。その後1973年に85歳で日本を去るまで、第二次世界大戦前までの18年間と戦後の26年間のあわせて44年間を日本に滞在し、自然と風土に根ざした実用的で美しい建物を作り出した建築家として知られている。また、日本独自のモダニズム建築を確立した建築家・前川國男や吉村順三から師と仰がれた。

妻のノエミ・レーモンドは家具などのデザイナーであり、 民藝運動の創始者・柳宗悦をはじめ当時のすぐれた芸術家、思想家と親交をもったレーモンド夫妻は、日本の暮らしの中に生きる美、日本独自の伝統的な空間と生活の価値を深く理解した。南山大学における床のパターンや家具の一部は主にノエミによる。

レーモンド代表作

東京女子大学礼拝堂、国際基督教大学図書館、群馬音楽センター、新発田カソリック教会、南山大学総合計画・神言神学院

レーモンド(左)とフランク・ロイド・ライト

レーモンド(左)と妻・ノエミ

レーモンドの構想

レーモンドが最初に山里の地を訪れ、 尾根に続く細い道を目にした時、南山大学校舎構想は決定した。

「その土地の様子をみただけで私は即座に縦にも横にもダイナミックに広がる建築のアイディアを頭にうかべた。きわめて魅力的なその風景と草木を、できる限りそのままにしておかなければならない。ほとんど過ちをおかさない自然の巧妙なやり方で。」

レーモンドは南山大学の建築を通して、自然との調和をはかり、また学問することの理想を形にした。

レーモンド (中央) と建築家たち

参考文献