Celebrating the 50th Anniversary of the Center For Japanese Studies

外国人留学生別科修了者数

12

(2023年12月31日現在)

南山大学は、1946年に、国際の舞台で活躍できる日本の若者を養成するために設立された南山外国語専門学校として始まり、1949年に南山大学となりました。大学創立25周年を機に、国際性をさらに高めるために南山大学外国人留学生別科が創設されました。2024年、別科は創設50周年を迎えます。1974年に24名の学生というささやかなスタートから、現在では毎学期およそ150名の学生を定期的に受け入れ、言語学習に重点を置いたIntensive Japanese Programとともに、文化研究に重点を置いたModern Japan Programの両方を提供しています。南山キャンパスに隣接するヤンセン国際寮は2022年に開設され、留学生が日本人学生と共同生活を送り、異文化交流を図るプログラムに参加し、創設以来別科の特徴であるホームステイの機会の提供に加え、新たな住居の選択肢を提供しています。サマープログラムも毎年開催されており、さらに2023年にはアニメを通じて現代日本文化を知ることができるNanzan Anime Study Tourが設立されました。50年の歴史を誇る外国人留学生別科は、世界中の学生に質の高いプログラムを提供し続けています。

南山大学 学長

KISALA, Robert

ロバート・キサラ学長自身も外国人留学生別科(CJS)の同窓生で、1978年~1980年、1985年~1987年に在籍していました。当時の思い出とCJSのこれからについて語っています。

My Study at the CJSCJSでの学び

私が外国人留学生別科を初めて経験したのは、別科創設からわずか4年後の1978年でした。当時、私は南山中学校女子部で英会話を教えるために、2年間の予定で来日していましたが、別科は私のようなフルタイムで働いている人のために、パートタイムの語学プログラムを提供してくれました。2年後、私は神学を学ぶために米国に戻り、1985年に叙階されてから再び来日しました。その後、別科のフルタイムの学生になりました。私がいなかった数年間で、別科はさまざまな文化的背景を持つ学生の数という点で大幅に成長しました。オランダ、スペイン、台湾、マレーシア、ベトナム、アメリカからの学生と一緒に勉強しました。別科の集中語学プログラムは私にとってとても役に立ち、その後の東京での大学院研究と南山大学での継続的な勤務のための強固な基盤を与えてくれました。教師たちはプロフェッショナルとともにフレンドリーで、クラスとして何人かの教師の家に招待されたことを懐かしく覚えています。別科の事務局のスタッフも、私たちがくつろげるように、そして異文化の中での日常生活で直面する文化の違いを乗り越えられるよう、尽力してくれました。

Memories with My Host Familyホストファミリーとの思い出

外国人留学生別科で勉強している間に私が得た最も重要な経験の一つは、ホストファミリーと一緒に住む機会でした。私のホストファミリーは、名古屋に近い郊外に住んでおり、シカゴの自分の家を思い出させる質素な家を持っていました。彼らには3人の息子がいましたが、私は年齢の近い2人の兄弟と一緒に育ったので、自分の家族のことも思い出しました。私がホームステイ先に滞在していたとき、長男はすでに東京の大学で勉強していて、次男は大学受験を控えていました。日常的な日本語を練習し、日本文化を内側から学ぶ素晴らしい機会でした。ホームステイを終えた後も連絡を取り合っています。正月にはよく彼らの家に招待され、数年前にイタリアに転勤になったときはお別れの夕食に招かれ、日本に帰国したときは真っ先に歓迎してくれました。2年前には孫娘の結婚式の司会をさせていただく機会もいただき、昨年は曾孫の誕生を一緒に祝いました。これについて言及するのが適切かどうかはわかりませんが、ホームステイ先で私が受け取ったたくさんの贈り物の一つは日本酒の鑑賞でした。ホストファミリーとの楽しい思い出はたくさんありますが、特にホストファザーと一緒にお酒を酌み交わす機会が何度もあったのがとても楽しかったです。彼らはここ日本にいる私の本当の家族です。

Dreams for the FutureCJSのこれから

外国人留学生別科創設50周年は、未来を夢見る機会でもあります。別科の今後について、私が強調したい夢が四つあります。一つ目は、別科が提供する現在のプログラムの質の高さを維持しつつ、Nanzan Anime Study Tourのような新しく革新的なプログラムを開発し続けることです。二つ目は、別科の卒業生の世界的なネットワークを大学の卒業生の一員として発展させ続け、学生同士や大学との連絡や交流をより良く維持できるようにすることです。三つ目に、別科の卒業生が日本での就職を希望する場合、その就職を促進するためにもっとできることをしたいと思っています。最後に、質の高い語学プログラムを開発してきた50年の経験を活かし、全国の日本語教師の育成に大きく貢献できることを夢見ています。文部科学省は日本で学ぶ留学生の数を拡大するという目標を設定しており、より十分な訓練を受けた専門的な語学教師の必要性が高まっています。南山大学のDNAである国際性を考えれば、この分野で他に類を見ない深い貢献ができると考えています。

CJS Historical Timeline

50年のあゆみ

  • 1974

    外国人留学生別科(日本研究センター)創設
    ホームステイプログラム始まる

  • 1974

    最初の交換協定を米国ネブラスカ大学リンカーン校と締結

  • 1982

    国際部国際課設置

  • 1983

    米国以外で初の交換協定を豪州グリフィス大学と締結

  • 1985

    日本研究センター創設10周年記念日本語教育国際シンポジウム「転換期における日本語教育 ー その教授法と教材」開催

  • 1993

    国際交流室設置

  • 1994

    国際学生宿舎 八雲交流会館開設

  • 1997

    国際学生宿舎 山里交流会館開設

  • 1999

    国際教育センター設置

  • 1999

    国際学生宿舎 名古屋交流会館開設

  • 2000

    CJSオフィスがL棟から第2研究棟に移る

  • 2011

    ジャパンプラザ開設

  • 2011

    CJSオフィスが第2研究棟からR棟に移る

  • 2012

    CJSサマープログラム始まる

  • 2014

    創設40周年記念事業(2014-2015)日本語・日本語教育研究大会 & 国際シンポジウム開催

  • 2017

    国際センター設置

  • 2017

    多文化交流ラウンジStella開設

  • 2021

    CJS Modern Japan Program始まる

  • 2022

    ヤンセン国際寮開設

  • 2024

    CJS創設50周年

CJS At a Glance

数字でみるCJS

学生数

24

Fall 1974

24

Fall 2023

学生の出身国・
地域の数

5

Fall 1974

5

Fall 2023

協定校数

1

1974

1

2024

外国人留学生別科
修了者数*

12

1974

12

2023

*連続する2学期間において必要な単位数を修得した学生数

Time Travel Photo Gallery

フォトギャラリー

1988

CJS Students

CJSでの出会いが人生の貴重な財産に

2023

CJS Students

CJSでの出会いが人生の貴重な財産に

1980s

Mochi-tsuki
(もちつき)

日本のお正月の伝統行事であるもちつきをしながら国際交流

2019

Mochi-tsuki
(もちつき)

日本のお正月の伝統行事であるもちつきをしながら国際交流

1991

Socializing with friends

世界中からCJSに集う学生達と交流し、多様な価値観に触れる

2024

Socializing with friends

世界中からCJSに集う学生達と交流し、多様な価値観に触れる

1986

Japanese Arts
(生け花)

日本の伝統文化を体験しながら、その奥深さと魅力を学ぶ

2019

Japanese Arts
(生け花)

日本の伝統文化を体験しながら、その奥深さと魅力を学ぶ

1986

Japanese Arts (書道)

日本の伝統文化を体験しながら、その奥深さと魅力を学ぶ

2022

Japanese Arts (武道)

日本の伝統文化を体験しながら、その奥深さと魅力を学ぶ

1975

CJS Class

少人数の日本語クラス、経験豊富な講師陣によるきめ細やかな指導のもと、楽しく学ぶ

2022

CJS Class

少人数の日本語クラス、経験豊富な講師陣によるきめ細やかな指導のもと、楽しく学ぶ

1980s

CJS Class

世界中から集まった学生達と共に学ぶ貴重な経験

2018

CJS Class

世界中から集まった学生達と共に学ぶ貴重な経験

1992

Field Trip

日本文化を直に体験し日本への理解を深められるフィールドトリップはいつの時代も人気

2024

Field Trip

日本文化を直に体験し日本への理解を深められるフィールドトリップはいつの時代も人気

1980s

Outdoor Activities

緑豊かな屋外での授業

2022

Outdoor Activities

緑豊かなキャンパスで友達と交流

2008

CJS Festa

CJSフェスタではクラスメイトや日本人学生にプレゼン

2019

CJS Festa

CJSフェスタではクラスメイトや日本人学生にプレゼン

1980s

Green Area

開放感あふれるグリーンエリアは、友達とランチを食べたり、勉強をしたり、自然を感じながらゆっくりとした時間を過ごせる場所

2018

Green Area

開放感あふれるグリーンエリアは、友達とランチを食べたり、勉強をしたり、自然を感じながらゆっくりとした時間を過ごせる場所

Special Movie

スペシャルムービー

1974年以来、1万人を超える学生がCJSで日本語や日本文化を学んできました。

CJSを巣立った卒業生たちはその知識と経験を活かして世界各地で活躍しています。

各世代の元CJS生からのメッセージをご紹介します。

Messages from Alumni

卒業生からのメッセージ

CJS同窓生のみなさまから多くの
メッセージをお寄せいただきました。

ありがとうございました!

Commemorative Event

記念行事

University of Wisconsin
Madisonでの同窓会

CJS創設50周年を記念して、米国ウィスコンシン大学マディソン校で、2024年8月4日に同窓会が開かれました。

CJS同窓生のほか、南山大学同窓生、協定校の日本語教師が集まり、思い出話やお互いの近況を語り合い、久々の再会を楽しみました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしています!

外国人留学生別科創設50周年記念
町田奈々子名誉教授 最終講義

外国人留学生別科設立50周年を記念して、外国人留学生別科の発展に多大な貢献をされた町田奈々子名誉教授の最終講義を行いました。

CJSでのこれまでの歩みを振り返りながら、「ことばを学ぶということ」や「留学」の意義についてお話いただきました。

Logo for the CJS 50th Anniversary

CJS 50周年記念ロゴ

CJS創設50周年を記念して、ロゴマークを2024年1月から2月にかけて学内で募集しました。南山大学生、外国人留学生別科生、教職員よりあわせて10件の応募があり、審査の結果、国際センター事務室職員・今井和子さんの作品が最優秀作品に選ばれました。

Designed by 今井 和子さん
(国際センター事務室・職員)

<制作意図>

外国人留学生別科50周年を迎えておめでたいということ、そしてこれからもこのプログラムが続くことを願い、縁起物でもある「だるま」をモチーフにしました。だるまの表情は、見た人が親しみを持ちやすいように笑顔にしました。顔の中心にある鼻を「CJS」というアルファベットで表現しています。

優秀作品

  • 菱川 真莉奈さん

    2024年春学期CJS生

  • 一色 妃夏さん

    法学部法律学科学生

  • 町田 奈々子さん

    名誉教授

CJS 50th Anniversary

1974