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本学理工学部の井上克郎教授が情報処理学会2023年度功績賞を、本学青山幹雄名誉教授が情報処理学会2023年度顕功賞を受賞
2024年6月17日
本学理工学部の井上克郎教授が情報処理学会2023年度功績賞を、青山幹雄名誉教授が情報処理学会2023年度顕功賞を受賞しました。
この賞は、情報処理に関し特別の功労があり、その業績が顕著な方に対し授与されるものです。
井上教授は、ソフトウェア工学、特に、プログラム解析技術のソフトウェア開発支援への適用において多くの成果を挙げており、ソフトウェアの保守性に影響を与えるコードクローンの分析システム、ソフトウェア部品の重要度に基づく部品検索システム等を開発し、学術面のみならず、実際のソフトウェア開発現場での実用化という点で、情報処理分野に大いに貢献してきたことが評価されました。
青山名誉教授は、生前の業績は顕著であり情報処理に関し特別の功労があると認められ、永く表彰されました。
6月5日に、表彰式が開催されました。
受賞のことば
理工学部 井上克郎教授
このたび、情報処理学会より2023年度功績賞をいただき、大変うれしく、また、光栄に思っております。受賞理由としましては、ソフトウェア工学の研究に関することと同時に、実践的ソフトウェア工学教育プログラムenPiTの代表としての実施があげられています。このenPiTでは2012年度から9年間にわたり全国100以上の大学が参加して実践的なITの教育プログラムを展開し、述べ6,000名以上の修了者を出しています。本学も理工学部ソフトウェア工学科が中心となり多くの学生が参加してきました。このような大規模な教育プログラムを多数の大学が協力しあって実施していくことはなかなか容易ではありませんでしたが、多くの大学関係者や企業の方々のご尽力の結果、無事、完了することができました。本学の教員や職員の方々も含め、関係者いただいた皆様に深く感謝いたします。
今回、情報処理学会から、3年前に亡くなられた本学の青山幹雄先生に、2023年度顕功賞も贈られています。この賞は功績賞に準ずる特別賞として、功績賞を受賞するに相応しい特別の功労が認められる故人となった会員に贈呈されます。青山先生は、ソフトウェア工学の研究において、常に国際的な第一線で活躍し続けるとともに、本学の発展に非常に尽力されてきました。私も青山先生の志を忘れず、今後も教育研究活動を続けていきたいと思います。