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南山のDNA 先輩インタビュー 鷲津 千夏 さん

情報理工学部システム創成工学科 2014年3月卒業
理工学研究科機械電子制御工学専攻 博士前期課程 2016年3月修了

鷲津 千夏 さん

株式会社デンソー エレクトリフィケーションシステム技術部 車両システム技術室
(2020年1月取材)

大学院修了後に株式会社デンソーへ入社。エレクトリフィケーションシステム技術部 車両システム技術室に所属し、電動化システムの研究開発や車両システム設計等に従事。昨年に第一子を出産し現在は育児休業中。

現在の理工学部機械電子制御工学科

自信を持って「頑張った」と言える学生時代の経験が、
今の仕事のモチベーションに。

南山での学生時代、新しい技術に挑戦する面白さを知る。

私が学生時代を振り返り、今の自分に一番大きな影響を与えたと感じるのは、大学院での研究の日々です。学部3年次に配属された研究室で制御工学に出会い、研究を通して新しい技術に挑戦する面白さを感じ、大学院へ進学することを決意しました。

大学院では、高度な専門知識を学べたことは勿論、理論に基づいて実機で検証するプロセスも実践から学び、それらは現在の仕事に生かされていると感じます。また修士2年次に挑戦した国際学会での発表は、研究成果が世界に認められ、新しい技術に挑戦する醍醐味を味わうことができた瞬間であり、とても印象に残っています。

大学院時代、研究室での様子

大学院での経験を活かし、入社後は電気自動車の開発に携わる部署へ。

仕事では、自動車部品メーカーで電気自動車のシステム設計や開発を担当しています。自動車業界が100年に一度と言われている大変革期に直面している今、電気自動車の開発もスピード感が求められており、いかに快適な空間を生み出すか、長距離を走行できるか等を追求する毎日です。まだまだ若手ですが、大学院での経験を活かし積極的に成果や考えを発信し、高いモチベーションで業務に取り組むことができています。昨年出産したため現在は育休中ですが、時短勤務やテレワークなど柔軟な働き方が可能なため、復職後もこれらの制度を活用して子育てと両立しながら働く予定です。

復職後も、新しい技術に挑戦し続けたい。

デンソーは創業当初に電気自動車「デンソー号」を製造した歴史があり、その後もアイドルストップ搭載車やハイブリッド車向けの電動化製品等、多くの製品を生み出してきたように、常に新しい技術を生み出してきた会社です。そんな会社で、これまで先人たちが培ってきた技術を基に、新しい技術へ挑戦する日々にとてもやりがいを感じます。将来自分の携わった製品がクルマを通して世界の人々の幸せや地球環境に貢献できるようにこれからも挑戦し続けたいです。

学生時代に自信を持って「頑張った」「成長できた」と言える経験を。

就職活動ではよく「学生時代に頑張ったことは?成長したと感じる経験は?」と質問されることがあります。私にとってそれは研究であり、国際学会での発表という経験でした。そしてそれが今、仕事のモチベーションの根本にあると感じています。このように、何か力を入れて取り組んだ経験はその後の社会人生活に影響すると私は思います。だからこそ、学生のみなさんには学生時代に自信を持って「頑張った」「成長できた」と言える経験をして欲しいです。大学生は自由な時間も多く、一番物事に挑戦しやすい時期だと思うので、目的を持って若いパワーでたくさん挑戦してください。将来、皆さんが様々な分野で活躍されることを楽しみにしています。

(2020年1月取材)