学部・学科海外実習
海外法文化研修A(カナダ/オーストラリア)
モレーン・レイク(カナダ・アルバータ州)
現地大学のプログラムで語学、そして海外の法制度を学ぶ
カナダ・カルガリーのカルガリー大学、オーストラリア・シドニーのマッコーリー大学で語学研修や現地の法律についてのレクチャーを受けながら、4週間のホームステイを体験します。なお、オーストラリアのマッコーリー大学は、コロナ禍後派遣を中止しており、今後の再開に向けて調整中です。 法制度が異なる海外の事情を体感することで、新しい視点で日本の法律を学ぶことができるでしょう。
現地での研修は8月に実施します。その前の第2クォーター(6~7月)では事前の授業を行います。また帰国後の第3クォーター(9~11月)には現地で学んだことを発表し、レポート文集を作成します。
毎年度の参加スケジュール
毎年1月 | 参加者申込 |
---|---|
2~3月 | 参加者決定 |
6~7月 | 事前授業(海外法文化研究AⅠ) |
8月 | 海外法文化研修実施 |
9~11月 | 事後授業(海外法文化研究AⅡ) |
実習内容
- 研修先の大学で英語を学ぶとともに、ホームステイに滞在して生の語学経験をします。一緒に料理をしたり、スーパーに買い物に出かけたり、足をのばして公園を散策したりホストファミリーと現地の生活を楽しみましょう。
- 日本と異なる法制度を現地での生活で実感したり、また現地裁判所を⾒学するなど、法文化を体験し見聞を広げます。日本とは異なる法律・政治の制度が話題になっているに違いありません。
- 現地大学が用意するツアーにも参加しましょう。シドニーの市街地ツアーでは、オペラハウスやハーバー、昔の刑務所などを訪問します(オーストラリア)。カナディアンロッキー・ツアーでは、ラフティングやキャンプ体験などが予定されています(カナダ)。

裁判所訪問(2024年 カナダ・カルガリー大学)
参加学生の声
法律学科 長田百愛さん
「留学を通して得られること」
私は幼い頃から自然が大好きで、日本とカナダの自然にはどのような違いがあるのかを体験したいと思い参加しました。実際に行ってみると、とても言葉では言い表しきれない美しい風景が広がっていました。当時の感情、風景は今でも心に深く残っています。同時に、壮大な自然を守る法律も充実していることや、人々の自然に対する考え方も日本とはかなり違うことを学べました。視野を広げたい、興味があることについて考えを深めたいという人は、ぜひ挑戦してみてください。初めての海外でしたが、自分でも驚くほどの行動力や自信を身につけられました。一生忘れられない大切な思い出になっています。
法律学科 小笠原駿さん
「さらなる成長のきっかけに」
私は、在学中いろんなことに挑戦してみようと思い、もともとカナダの税法に興味を持っていたこともあって今回のプログラムに参加しました。現地では、ホストファミリーや学校の先生方と英語で会話するのはもちろんですが、バスの待ち時間に見知らぬ方からいきなり「バス遅れてるのかな?」と話しかけられ、そこから雑談に…なんてこともありました。1か月という短い期間ですが、英語を話すことへの抵抗は格段に減ります。また、大学の図書館には英語で書かれた法律書もありました。借りることもできたので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
学びの内容
異文化に触れ、複眼的な思考力を身につける。
異なる文化に接することで、これまでの自分をさらに成長させることができることでしょう。それはこれからの法律の勉強やものの見方、そして自分の能力の発展にとても重要です。
カナダ、オーストラリアで、生の現地の言葉を習得すると共に、多様な異文化世界を体験することによって、複眼的な思考の大切さを学びます。より具体的には、私たちが日本でこれまで学んできた「英語」は、どちらかというとアメリカ英語で、カナダやオーストラリアでは、よりイギリスに近い英語が特に書き言葉として使われています。
センターはCenterではなくて「Centre」、Programは「Programme」などです。オーストラリア英語の発音では、/ei/は、/ai/となるので、todayは「to die」と間違えないように注意が必要ですね。
そのような些細なことから法律制度、社会制度の大きな違いまで、想像もしなかったことを実体験し、異文化に触れることで、そこからこれまでとは異なる視点、つまり複眼的な視点と思考力が身につきます。自分が成長するチャンスをつかみましょう。
海外の法制度を知ることで、日本の法制度に対する理解を深める。
日本とは異なる法文化を学ぶことによって、日本の法制度を相対的に見ることの重要性を学びます。
カナダもオーストラリアも多文化主義を採っていることで有名です。なぜでしょう?また、そこから同性婚や同性カップルの制度、社会保障制度などさまざまな法制度や社会制度が日本とは異なるものとして現れてきます。
また、両国とも連邦制を採っているので、例えば連邦裁判所とは別に州の裁判所があるなど、裁判所ひとつとってもわが国とは大きく異なっています。さらに例えばわが国も同じ議院内閣制を採用していますが、カナダやオーストラリアとまったく同じものでしょうか?
そのようなことを見聞きし調べるチャンスも現地に行くことで得られます。そしてそのことが、さらに日本の法制度などを客観的に見て、理解し、改革案を考えることに結びつきます。
2025年度シラバス
基本情報
海外実習先 |
|
---|---|
期間 |
|
単位数 | 海外法文化研修Aは4単位、海外法文化研究AⅠ、AⅡは1単位 合計で6単位 |
参加費用 |
|
参加人数 | 2~4年次
|
その他 | 異なる年度であっても、1と2の両方を履修することはできません(重複履修)。 |
海外法文化研修+海外法文化研究履修モデル
Q1~Q4に履修単位数を平均的に登録すると、十分、年間単位数44単位を取得できます。
第1Q(4~5月) | 自由に11単位履修(ゼミ1単位含む) |
---|---|
第2Q(6~7月) |
|
8月 | 海外法文化研修 現地実修 |
第3Q(9~11月) |
|
第4Q(11~1月) | 自由に11単位履修(ゼミ1単位含む) |
※但し,海外法⽂化研究I・Ⅱと海外法⽂化研修はセットでの履修となります。