学部・学科海外実習
海外研修プログラムB(台湾)
台湾の古都で中国語を学び、異文化や歴史に触れる。
台湾の台南市にある国立成功大学で夏休みに約25日間実施されます。「海外研修プログラムB(台湾)」(通称:台湾NAP※)では中国語の語学学習、台湾の文化体験、見学ツアーなどのプログラムを行います。こうした体験を通じてグローバル人材としての素養と現地社会に対する理解力を高めることを目的としています。
※NAP:Nanzan Asia Program
実習内容
※プログラムの内容は年度によって変更となる場合があります。最新の情報は履修登録前に開催される事前説明会(ガイダンス)等の情報を確認してください。
※台湾NAPは2025年度より「政策研修プログラム」から「海外研修プログラム」に変更されます。
国立成功大学での中国語学習・台湾文化研修を通じた異文化理解。
国立成功大学の華語中心(中国語センター)で約25日間、中国語の学習とフィールドトリップなどを行います。中国語のクラス授業では中国語と英語のみが使用されるため、最初は不安に感じるかもしれませんが、先生方はとても丁寧に、分かるまで教えてくれます。また、南山大生に成功大学の学生が「語言交換」(会話練習)の個別チューターとしてつきます。
さまざまな文化体験に加えて、個別チューターの学生さんたちとの散策などを通して、台湾の人々の日常生活に接する機会もあります。
滞在する台南市は日本でいうと京都にあたる、台湾の中でも歴史のある都市であり、「原住民」(先住民族)の文化やオランダ統治時代、日本の植民地時代の面影を残す遺跡や伝統的な寺院が多くあり、休日や授業後に気軽に見に行くこともできます。プログラムにも台南市内見学や台南近郊への日帰り旅行が組まれています。
このようなプログラムを通して、台湾の歴史・文化を深く理解することができ、台湾と日本とのさまざまな形での関わりを振り返ることができます。

成功大学の学生たちと、互いに学び合う。
このプログラムでは、成功大学の学生の皆さんが南山大生にとって非常に大きな存在となります。大学院生の語学チューターとの復習の時間は中国語の学習にとって大きな力になります。さらに、個別チューターは「語言交換」で中国語での話し相手になる他、日帰り旅行や文化体験にも同行します。チューターの学生さんたちと毎日のように会うことで、研修プログラムが終わる頃には親友といってもよいくらいの間柄になることも多いです。同世代の学生との交流を通じて、中国語の語学力だけでなく、台湾の文化や社会に対する理解も深まるプログラムとなっています。

今後の勉強に活かせる学びの場となる。
研修後の第3クォーターに事後報告会があります。全体授業としてのこの報告会には他国へのNAPの履修者も出席する他、自由参加形式で行われますので、NAPに関心のある学生が学年や所属学部を問わず参加できます。現地研修の内容や体験について、分かりやすく、魅力的に、簡潔に伝えることは、当日のプレゼンテーションの経験だけでなく、それまでの準備も含めて、今後の総合政策学部での学びに大いに役立つことでしょう。


参加学生の声
総合政策学科 高田歩美さん
(2018年度台湾NAPに参加)
台湾は日本の九州ほどの面積ですが、実に多くの文化や民族が共生する多民族社会です。私は今まで日本で暮らしていて、多少方言の違いはあれ、同じ日本人というアイデンティティの中で生活してきたので、その違いに驚きました。私がお世話になったホストファミリーは原住民と北部客家人の夫婦でしたが、決して自分と違う民族や文化を否定せず、お互いの文化を尊重しあって生活しています。成功大学の学生もまた、台湾内の他の民族の学生はもちろん、世界各国からの留学生と仲良く切磋琢磨して勉強に励んでいることに惹かれました。
私は台湾NAPに参加することが決まって、初めて中国語を勉強しました。去年第二外国語で中国語を専攻した仲間と比べて大きなディスアドバンテージを抱えての授業でしたが、講師の先生はグループ学習やペア学習を通して根気よく教えてくださいました。成功大学では台湾人の友達を作ることもでき、今でもSNSでやり取りをし、半年後また会いに行く予定です。たくさんの思い出と素敵な縁に巡り合えて、このプログラムに参加して良かったと感じています。
学びの内容
学生一人一人のレベルに合った語学研修。
国立成功大学において中国語教員による中国語授業を受講します。基本的に午前中に授業を受講し、会話及び文字を中心に学習します。尚、大学院生の語学チューターによる個別指導による復習の時間が毎日設けられ、宿題、会話、読み書きを実施しています。
台湾に対する異文化理解力を養う。
多様な台湾文化に触れる体験授業を実施しています。また、現地学生との交流により、台湾についての理解を深めます。
現地校での語学試験と、帰国後の報告発表会で台湾NAPの成果を確認する。
成功大学での授業最終日に中国語のテストを受けます。また帰国後には、現地の学生等との交流、フィールドトリップの経験に基づいて、プレゼンテーションを行います。
スケジュール(2024年度)
1日目 | 台南着 |
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2~26日目 | 台南市成功大学にて研修
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27日目 | 帰国 |
※1 スケジュールは、年度によって変更になる場合があります。
※2 二人部屋。基本的には南山大生同士で割り当てられますが、現地学生と相部屋になる場合もあります。
基本情報
海外実習先 | 台湾 国立成功大学 |
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滞在地域 | 台南市(タイナン) 台南市は日本でいうと京都にあたる、台湾の中でも歴史のある都市です。台湾先住民族の文化やオランダ統治時代、日本植民地時代の面影を残す遺跡や伝統的な寺院が多く見られます。 |
期間 | 8月3日~29日(2024年度実績) |
単位数 | 海外研修プログラムB(3単位) |
参加費用 | 約50万円(2024年度実績) |
参加人数 | 1~4年次 約20名(募集定員) |
※2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により不開講
※2021年度、2022年度は政策研修プログラムⅢ(オンライン)を開講
※2023年度以降の概算費用:35~50万円(参加人数や為替レート、燃油サーチャージ、宿舎手配状況等により費用が変動する可能性があります)
※2024年度までは政策研修プログラムとして実施
※パスポート取得費用、ビザ申請費用、旅行傷害保険料、現地での食費、宿舎での光熱費(大学寮を使用の場合)は各自負担