文字サイズ
  • SNS公式アカウント
  • YouTube
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram

学部・学科海外実習

海外フィールドワーク2(フランス)

フランスの第2都市の活気を通して国際言語のフランス語を身につける。

外国語の学習においては、基礎的な文法や語彙を身につけることが不可欠です。しかしあるレベルに達したら、その言葉が用いられている社会で実際に暮らしてみることがとても重要です。それは言語を生きた社会や文化の中で、それらと共に学ぶことになるからです。この海外フィールドワーク2においては、リヨンやスイスカトリック大学の授業だけでなく、ホームステイ先の家族との生活や、リヨンやスイスの各種国際機構の訪問などを通じて、大学の授業では学べない生きたフランス語を学ぶことができます。

フィールドワークの内容

充実したコミュニケーション集中授業

フランス語の授業においては、文法・講読・会話・作文等の基礎的なプログラムに加えて、コミュニケーション能力を身につけるアクティブ・ラーニングの一環として、当地のFMラジオ局でのインタヴューや放送される番組へ参加も予定しています。さらに、ホームステイでフランス人家庭に入り、フランス社会で実際に生活することで、実践的なコミュニケーション能力を身につけることができます。

社会学習と史跡訪問

中世以来栄えてきた都市リヨンにはかつての政治や文化やキリスト教の中心地として、古くはガロ=ロマン期から、さらにはフランス革命当時のものなど歴史的な建築物が多く残されています。リヨン市はユネスコの世界遺産にも指定されたフランスのグルメ文化の中心地でもあり、またリュミエール兄弟によって発明された映画の発祥地としても知られています。地理的にスイスにも近く、リヨンを拠点としながらジュネーヴの国連本部やローザンヌの国際オリンピック委員会(IOC)を訪問することによって、他のフランス語圏の国を知ることができるだけではなく、今日におけるフランス語の国際的な役割を実際に目にすることができます。週末にはステイ先のホストファミリーがフランス人のさまざまな習俗や慣習を紹介してくれるでしょう。このように、書物ではわからないフランス社会の具体的な知識を内側から学ぶことができます。

各種機関との社会交流事業

ヨーロッパの政治的中心地の一つとしてリヨンには「ヨーロッパ館」が設置されています。現代のヨーロッパ社会の構成や運営実態について学ぶため、そこで欧州議会の代議士たちとの交流を予定しています。また現代のフランスの社会ならびに政治問題を具体的に知るために現地の日刊紙『ル・プログレ』の編集部や裁判所を訪問するプログラムも予定しています。それらすべての課外活動における学びについては、滞在の最後に学生たちによるグループ発表の形で報告することになっています。

その他の活動

研修期間外においても、さまざまな新しい教育的試み(リヨンカトリック大学の学生との交流など)を行っています。また、研修後にフランス政府公認のTCF試験の集団受験を実施し、実習の学習効果を検証しています。

参加学生の声

フランス学科 三浦俊之介さん
(2年次に参加)

私は海外フィールドワークで1カ月間フランスのリヨンカトリック大学に留学しました。このプログラムでは、フランス語の学習はもちろん、教養を身につけるという点でも非常に魅力的なプログラムであったと思います。特に、国連本部やIOC本部を見学するというのは滅多に行えることではないので、私にとってそれはとても貴重な経験でした。

また留学先の大学では、フランス語を用いて歴史や文化を学んだり、与えられたリヨンならではの研究課題に対して自分たちの目や足を使いながら調査を行い、プレゼンしたりしました。プレゼンはフランス語やフランスという国に対する理解をより深められる良い機会であったと思います。休日には、友達とパリへ行ったりリヨンにある世界遺産を巡ったりするなどとても楽しい思い出を作りました。リヨンはフランスでも有数の大都市でありながら、治安がとても良い街なので過ごしやすいのではないかと思います。

海外での勉強や生活に不安を持つ方々もいるかもしれませんが、相手に学ぶ意思や会話する姿勢を見せれば、相手はその気持ちに応えてくれるのではないかと思います。この留学を通して私は行動を起こすことがいかに重要であるかを教えていただきました。

学びの内容

さまざまな交流を通じて多面的なフランスを知る。

参加学生はリヨンカトリック大学の特別プログラムでフランス語を集中的に学習し、高度なコミュニケーション能力を獲得します。同時に、一人ずつフランス人家庭に入ってホームステイを行うことで、実生活に即した実践的なフランス語能力を身につけます。また、歴史遺産や公共施設を訪問し、現地におけるフィールドワークを行うことで、フランスの社会や国際言語としてのフランス語に関する知識を内側から習得します。このようにこの海外フィールドワークでは、大学での学習にとどまらない多彩な活動を通じて、フランス社会を多面的に知ることができます。

シラバス

海外フィールドワークで検索してください

基本情報

海外実習先 フランス、リヨン
滞在地域 リヨンはフランス南東部、ローヌ川流域に位置するフランスの第2都市です。穏やかな気候に恵まれ、周囲にはアルプス山脈地帯が広がっています。文化的にはガストロノミーにおいてポール・ボキューズのふるさととして知られています。また、活気のある近代的な大都市であると同時に旧市街にはローマ時代の巨大遺跡やルネサンス時代の建物など歴史的遺産が数多く残されています。
期間 6月~7月(第2クォーター)、約4週間
単位数 4
参加学生 2年次生 約20名(2023年度のデータ)
参加費用 約80万円(2023年度のデータ)

スケジュール

第0週目 木曜:リヨンサンテグジュペリ空港到着、リヨン到着
土曜・日曜:ステイ先でホストファミリーと過ごす
第1週目 月曜:リヨンカトリック大学でオリエンテーション、市内見学、歓迎会
火曜~金曜:授業
土曜・日曜:自由行動
第2週目 月曜~金曜:授業
土曜・日曜:遠足(スイス(国連本部、IOC本部など)訪問)
第3週目 月曜~木曜:授業
金曜:遠足(ボキューズ博物館など見学)
土曜・日曜:自由行動
第4週目 月曜・火曜:授業、TCF受験
水曜:修了証書授与式
木曜:リヨン出発、リヨンサンテグジュペリ空港出発

スケジュールは、年度によって変更になる場合があります。