南山の先生

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理工学部・システム数理学科

佐々木 美裕

職名 教授
専攻分野 オペレーションズ・リサーチ
主要著書・論文 Exact optimal solutions of the minisum facility and transfer points location problems on a network, International Transactions in Operational Research , 15(2008 ), pp. 295-306.(共著)
Hub network design model in a competitive environment with flow threshold, Journal of the Operations Research Society of Japan , 48(2005 ), pp. 158-171. (単著)
将来的研究分野 実際問題への応用のためのネットワーク設計モデル
担当の授業科目 「線形計画法」「オペレーションズ・リサーチ概論(大学院)」他

オペレーションズ・リサーチ

みなさんはオペレーションズ・リサーチという言葉を聞いた事がありますか? 略してOR(オーアール)ともいいます。私も高校まではこの言葉をまったく知らず、大学に入ってから、「オペレーションズ・リサーチ」という科目があることをはじめて知りました。いったいどういう学問なのか皆目見当すらつかなかったものの、なんとなくその響きの良さにひかれて授業をとった記憶があります。海外ではOR学科のある大学もありますし、ORの手法を使って大成功を収めている企業もたくさんありますが、残念ながら、日本ではORはまだそこまで普及していないようです。

さて、では、ORとはいったいどんな学問なのでしょうか? これを一言で説明するのは至難の業ですが、キーワードは「最適化」であると言えます。もう少し具体的に説明すると、「与えられたさまざまな制約の中での最適な行動・戦略を見つけること」と言えるでしょう。難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はみなさんの身近にも例がたくさんあるのです。旅行に行くことを考えてみましょう。どの旅行会社のどのプランが一番お得なのか? もちろん、旅行や食事の内容だけでなく、料金や日程も選択するときの基準のひとつです。予算や日程という制約の中でもっとも自分にとって価値のある「最適な」プランを見つけようと考えるのはごく普通のことでしょう。次に旅行先でお土産を買いに行くことを考えてみましょう。うまく値段交渉すれば安くお土産を購入できるかもしれません。一方で、あまり無茶な注文をつけると交渉が決裂して結局値引きしてもらえないかもしれません。こんなとき、どんな戦略で交渉すればいいのでしょう? 2週間後に定期テストが控えているとき、どんなスケジュールをたてて勉強すれば一番効率よく準備ができるでしょう? (普段から十分に勉強している人にはこれは愚問かもしれませんが...)ORの「最適化」問題は決して特別なものではなく、みなさんも知らず知らずのうちに考えている問題だということが実感できましたか? このような問題を数理モデルとして記述し、最適な行動・戦略を見つけようというのがORの手法です。みなさんの身近にもまだまだいろいろな例があるはずです。ぜひ考えてみてください。

ORは、文系・理系にかかわらず、社会に出てからもあらゆるところで応用できます。もちろん、日常生活にも役立つはずです。あなたも南山大学でORを学んでみませんか?