南山の先生

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外国語学部・英米学科

花木 亨

職名 教授
専攻分野 コミュニケーション研究
主要著書・論文 『大統領の演説と現代アメリカ社会』(大学教育出版、2015年)
『異文化コミュニケーション事典』(共著、春風社、2013年)
International Communication (SAGE Benchmarks in Communication)(共著、Sage Publications、2012年)
『現代日本のコミュニケーション研究――日本コミュニケーション学の足跡と展望』(共著、三修社、2011年)
担当の授業科目 「異文化コミュニケーション」、「政治とコミュニケーション」、「メディアとコミュニケーション」など

伝わることと伝わらないことについての研究

私の専門はコミュニケーション研究です。コミュニケーション研究というのは、コミュニケーションについて考える学問です。なるほどと納得しましたか。でも、よく考えてみてください。コミュニケーションって何ですか。

私たちは朝起きてから夜寝るまで絶え間なくコミュニケーションを続けながら生活しています。家族や友人と話をするのはコミュニケーションのわかりやすい例です。ひょっとしたら、家族とはあまり口をきかないという人がいるかもしれません。でも、この口をきかないという態度も「私はあなたと話したくない」というメッセージを相手に発していますから、やはり一つのコミュニケーションだと言えます。コミュニケーションの例は他にもたくさんあります。私たちは本や新聞を読んだり、テレビや映画を観たり、音楽を聴いたり、スマートフォンでメッセージをやりとりしたり、状況によって着る服を変えたりします。これらのすべてがコミュニケーションだと言えます。つまり、誰かに対して何らかのメッセージを投げかけたり、受けとったりする行為のすべてがコミュニケーションだと考えられるのです。

私たちはコミュニケーションなしには生きていけないのですが、そのコミュニケーションについて学問的に考えるということには、どういう意味があるのでしょうか。この問いに対してはいくつかの答えが考えられますが、ここではコミュニケーション研究が社会と自己についての理解を深めてくれるという点に注目したいと思います。私たちは家族や友人たちとのコミュニケーションをとおして、お互いのことを理解したり、誤解したりします。また、各種メディアに媒介されたコミュニケーションをとおして、国家や集団に対するイメージを作り出したり、壊したりします。

私たちは周囲の人たちに何を伝え、何を伝え損ねているのでしょうか。

メディアは世の中について何を語り、何を語っていないのでしょうか。

こうしたコミュニケーションをめぐる問いを意識的に発することで、私たちは社会と自己について考えなおすきっかけを得ることができます。コミュニケーションについて考えることの可能性は無限です。そして、その作業はとても楽しいです。みなさんも試してみませんか。