南山の先生

学部別インデックス

経営学部・経営学科

竹澤 直哉

職名 教授
専攻分野 ファイナンス
主要著書・論文 “A Note on Credit Risk of Vertical Keiretsu Firms: Preliminary Evidence from the Japanese Automobile Industry”Asia-Pacific Financial Markets Vol. 12 No. 4(共著)
“Real Options and the Evaluation of Research and Development Projects in the Pharmaceutical Industry: A Case Study”Journal of Operations Research Society of Japan Vol. 45 No. 44(共著)
“Risk Hedging Through Forward Supply Contracts and Equity Ownership in a Spin-Off Decision”International Journal of Production Economics Vol. 106(共著)
「リアルオプションと経営戦略」ジグマベイズキャピタル社(共著)
将来的研究分野 リスク評価・管理のオプション理論への応用

資本市場と投資論

金融は、何を勉強する分野なのかと問われたら、どのように答えていいのだろうか? 漠然とお金に関係のあることというイメージを持ってしまっている場合も多いかもしれません。事実、金融と一口にいっても、近年の金融市場のめざましい発展によって、金融という分野に入る事柄は、年を追って広くなってきつつあり、お金に関係のあることなら、どこかで金融に繋がる可能性は非常に高いでしょう。年金、銀行預金、クレジットカード、証券投資等、毎日の生活の中で、何らかの形で金融というものに関わりを持って生きているということが言えるのではないでしょうか? こう見てみると、日々の生活を支えている企業活動は、金融と深く関わっているのです。

この企業活動をより高い視点から見ると、金融はお金の流れを見ているということが言えるのではないでしょうか? 幅広くとらえれば、金融はお金がある場所から別の場所へ動き回っているのを分析しているとも言えるかもしれません。こうして流れているお金を提供する側は"投資活動"を行い、そのお金を受け取る側は"営業活動"などを行っているのです。この流れを円滑に進め、可能にしているのが"資本市場"であり、一般的には、企業活動を助けてくれるのです。企業活動といっても、その活動は複雑に入り組み、投資と営業の両方を行いながら、企業独自の活動も行っているのが実情でしょう。こうした活動を総合的に把握し個別的に分析するために、資本市場を分析することが多々あります。この分析ツールのひとつとして、投資論が存在します。企業活動の範囲が国内の枠を超えて、グローバルに展開する中で、投資活動もまた国際的に展開されています。この国際性を補完した分野が国際投資論となります。