南山の先生

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経営学部・経営学科

川北 眞紀子

職名 教授
専攻分野 マーケティング、消費者行動、広報
主要著書・論文 『広報・PR論』, 2014, 共著, 有斐閣
「ニュース流通の仲介者としての広報部門の役割:メディア・リレーションズにおける情報縮約と品揃え形成」, 単著, 2012年3月, 『広報研究』, 第16号, 日本広報学会, pp.35-49.【査読付き論文】
「消費者の情報源選択の研究アプローチ~現在の情報環境における研究エリアの有効性~」, 単著, 2008年9月, 日本マーケティング協会 『季刊マーケティングジャーナル』110, Vo.28, No.2, pp. 90-105.
将来的研究分野 消費者の情報源選択、準拠集団の影響、メディア・リレーションズ、芸術のマーケティング
担当の授業科目 マーケティング論A、消費者行動論、ブランド・マネジメント

消費者はなぜその商品を選択するのか。

消費者がなぜその商品を選択するのでしょうか。そこには様々な要因があります。

「テレビに新しい機能が追加されたから」、「セーターの色がキレイだったから」、「サイフの手触りがよかったから」といった商品そのものが要因であることもあるでしょう。しかしそれだけではありませんよね。「憧れのタレントが使っているブランドだから」、「このセーターなら合コンで注目を集めそうだから」、「シェアするネタとして面白いから」など、人と人との関係が商品選択の要因になることもあります。また、「テレビが壊れからすぐに手に入れたい」といった時間圧力、「セール時に7割引になっていた」といった価格変化、「販売員がイケメンだった」といった楽しい購買体験なども影響します。また、同じペットボトルに入った水であっても「水道水ですよ」と薦められるのか、「名水百選に選ばれた安曇野の湧水ですよ」と薦められるのかによって、その美味しさは違ってくるかもしれません。

人々にとっての商品の価値は、その人自身が持つ価値観、どんな風に薦められるのか、誰に見せるために使うのか、その商品カテゴリーにどれくらい関心があり詳しいのか、といった様々な要因によって異なってくるでしょう。

このように消費者に焦点をあてその購買行動をひもといていくのが消費者行動です。そして、様々な消費者の行動を捉えながらアプローチしようとする売り手側の活動が、マーケティングなのです。

現在、マーケティングはモノやサービスを売るだけではなく、価値観を提示していくこと、顧客と共にブランドや世界観をつくることなど、様々な形に発展してきています。そんなマーケティングの世界をみなさんと共有できればと思っています。