南山の先生

学部別インデックス

経営学部・経営学科

BREMER,Marc

職名 教授
専攻分野 財務論
主要著書・論文 “Empirical Evidence of Coercive Tender Offers in Japan” Japan and the World Economy (February 2017) Volume 41, pp 71-86.
将来的研究分野 Stock Market
担当の授業科目 「国際財務論」「Corporate Finance」等

金融(ファイナンス)とは?

金融とは、会社や人によるお金の使われ方です。会社は、資産を買うためにお金を使います。資産には、土地や機械からブランドやアイディアまであらゆるものがあります。会社は、買った資産の支払いのため、お金持ちや貸付業者などからお金を借ります。

金融は、重要で非常におもしろいものです。ビジネスが成功するか失敗するかは金融に関する決定にかかっているので、会社にとっても大変重要です。金融学は巨額のお金を扱うことを勉強し、世界で最も活躍する人たちが関心を持っていることなので 興味深いのです。しかし残念なことに、金融について誤解がいくつかあります。

金融についての7つの誤解

1)「金融は難しすぎて理解できない」?!
誤解です!金融とは、お金と価値についての実用的な常識にすぎません。ほとんど誰でも金融の基本を理解できます。また、金融の基本を理解すれば私生活を本当に良くすることができます。

2)「金融はつまらない」?!
誤解です!それどころか、金融は最もエキサイティングなビジネスのトピックです。国全体の崩壊から最も優れた創造的な会社の成功まで、ドラマチックな金融の出来事が、テレビ、ラジオ、新聞、インターネットのニュースを占めています。

3)「金融は役に立たない」?!
誤解です!金融がうまくいっても成功するとはかぎりませんが、金融が悪ければほとんどと言っていいほど失敗や破産を招きます。これは、会社だけではなく、個人にも当てはまります!車を買えるだろうか、ヨーロッパで休暇を過ごすにはどれだけユーロが必要だろうか、結婚のために毎月いくらずつ貯めるべきか、郵便局に貯金するべきか、それとも株式市場に投資するべきかなど、実際の問題に対処する場合も金融の考え方を使っているのです。

4)「金融には難しい数学が大いに必要」?!
誤解です!足し算、引き算、かけ算、わり算ができれば、金融の基本を学習できます。暗記すべき方程式もありません。

5)「金融には非常に高度な統計学の勉強が大いに必要」?!
誤解です!金融の基本には、統計学はまったく必要ありません!統計学に関して本当に知らなければならない考え方は、リスクの考え方だけです。リスクとは、未来に何が起こるかわからないということにすぎません。

6)「金融には複雑な会計学の勉強が大いに必要」?!
誤解です!金融の基本では、会計学をマスターする必要はありません。知っておくべき会計学の考え方は、貸借対照表と損益計算書だけです。賃借対照表は、会社が所有している物と、会社が借りているお金のリストにすぎません。損益計算書は、1年間に受け取ったお金と支払ったお金のリストです。

7)「金融には本当に大変な経済学の勉強が大いに必要」?!
誤解です!金融の基本では、経済学などまったく必要ありません。

このように、金融は実用的で重要で身近な学問なのです。皆さんもきっと興味が湧くはずです。