南山の先生

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その他・体育教育センター

中路 恭平

職名 教授
専攻分野 スポーツ経営学
主要著書・論文 「スポーツ集団のマネジメント」共著(ぎょうせい)、「スポーツマネジメント~スポーツビジネスの理論と実際~」共訳(大修館書店)
将来的研究分野 地域社会における人々のスポーツ行動分析
担当の授業科目 「基礎体育」「スポーツ実技」「スポーツ科学論」

私達の生活とスポーツ

「基礎体育フィットネスの授業風景」

スポーツのルールは社会の縮図
スポーツとはいったい何でしょう。現代的な意味は、闘争や競争などを含んだ身体的活動(競技的身体運動)などと一般的に考えられていますが、このような意味合いを持つに至ったのは「近代スポーツ」が誕生したつい100余年前のことです。スポーツ(sport)の語源は、ラテン語で気晴らしや気分転換を意味するdisportareと言われています。すなわち、真面目な生産的活動の合間に息抜きとして行う遊びがそもそもスポーツの始まりであり、そういう意味では人類の歴史が始まって以来存在してきたと言って過言ではないでしょう。現在スポーツには様々な種目があり、その中には古代から伝わる伝統のあるスポーツもあれば、つい最近になって生まれたものもあります。古くからあるスポーツでも、そのルールは最初の頃とはずいぶん変わってきていることでしょう。また今でもどんどんルールは改正されています。スポーツがそれぞれの時代を経て受け継がれていく間に、そのスポーツに携わった人々の考え方がルールに反映されて来ているからです。最近では、スポーツの国際化に伴う民族の価値観の違いやスポーツ施設や用具の改良などといった点もルール改正に影響を与えています。そういう風に考えると、まさにスポーツは人類の文化遺産であるといえるでしょう。日ごろよく目にするスポーツを、そういう観点で改めて見つめ直してみませんか?

運動すれば健康になる?
最近の日本人のスポーツ実施状況を見てみると、中高年の実施率が大幅上昇してきており、ほぼ成人の2人に1人の割合で週1回以上の運動を実施していると言われています。日本人もずいぶん多くの人が運動やスポーツに取り組むようになりましたね。あなたはどうですか。何か運動をやっていますか? ただ、この数字も世界の主要先進国の中ではかなり低い方なのです。

ところで、健康のために運動をしている、という人も多いことでしょう。でも、本当に運動すれば健康になるのでしょうか。こういう問いかけをすると、そんなこと当たり前じゃないか、と思われる人もいると思います。しかし、運動も身体にとってはひとつの刺激です。ふつうの生活を送っている人が、運動中に死亡する事故が起きる場合もあります。そこまでは極端な話としても、病気等で体調が悪いときに運動すると非常に辛かったり、健康の回復が遅れたりすることがあります。また、運動をすると多量の酸素が必要となりますが、多量の酸素摂取は万病の元といわれている活性酸素をも同時生産することになります。このように、運動は必ずしも身体に良いことばかりでなく、諸刃の剣であるわけです。

肝心なことは、運動の行い方です。目的に応じた運動のしかたを理解して実施することが大切です。運動だけでなく、日ごろの生活も見直すこと。睡眠や栄養が不十分ではいくら運動しても効果はあがりません。

以上述べたことは主にスポーツ科学論の講義の中で扱っていますが、同じ観点から実技の授業も行っています。