ハラスメントの防止のために

あなたがハラスメントの被害にあったら
ハラスメントは多くの場合、「いや」とは言えない状況で起こります。不快な気持ちを相手に伝えられなかったとしても、自分を責めたり、「自分さえ我慢すれば」と沈黙したりする必要はありません。
ハラスメントだと感じるような言動を受けたら、日時・場所などについて、できる限り詳しい記録を残しておきましょう。
そして、一人で解決するのが難しいと感じたら、身近な信頼できる人に相談したり、学園のハラスメント相談室を利用しましょう。
誰かを傷つけてしまわないように
ハラスメントは、どのような人との間でも、どのような場所・時間帯でも起こりえます。「弱い」立場にある人は、「強い」立場にある人に「いや」と意思表示できないことがあるからです。「強い」立場と「弱い」立場は、状況によっても変わります。相手が不快なのかどうかに気付くアンテナを誰もが持ち、互いに信頼関係を築くことが、ハラスメントを起こさない環境づくりにつながります。
また、ハラスメントは、差別意識や固定的な観念等を背景として引き起こされます。ハラスメントが起こらないようにするためには、お互いの違いや価値観の多様性を認め、互いの人格を尊重し合うことが必要不可欠です。
そして、従来はごく当たり前のことで、社会的には許容されると思われていたことや、その人にとっては「常識」の範囲内での言動でも、今日では社会的に許されず、他者を不快にして傷つけるかもしれないことに注意しておかなければなりません。たとえその「常識」が目の前の成果や結果につながるとしても、ハラスメントになりうるのです。
学園のハラスメント相談室では、自分の言動がハラスメントに当たるかもしれないと悩んでいる方からの相談にも対応しています。
困っている人を見かけたり、相談を受けたりしたら
困っていることを相談するには、大変な勇気を要します。困っている人を見かけたら、まずは優しく声をかけてあげましょう。
もし、相談されたときは、困っている人の話にしっかりと耳を傾けましょう。困っている人の主張を、真摯に受け止め、あなたを信頼して気持ちを打ち明けてくれた勇気に敬意を払いましょう。
そして、その人がどうしたいかを自分自身でじっくり考えられるようサポートすることが大切です。南山学園ハラスメント相談室の利用を勧めることも、一つの方法です。
ハラスメント相談室を利用できる方
ハラスメント相談室は、ハラスメントに関することでお困りの南山学園で学ぶ人、働くすべての人が利用できます。