南山大学

 

メイルマガジン EPISTOLA

No.4

「教育の場としての上南戦」

2017年7月19日

今月7日から三日間、上智大学を会場として開催された「上南戦」の応援に出かけました。大会パンフレットの表紙には「JOHNAN THE CLASSIC」という文字が掲げられ、毎年一度行われる上智と南山の伝統の一戦が今年も始まることを告げていました。この上南戦の正式名称は「上智大学・南山大学総合対抗運動競技大会」といいます。大会期間中には体育系のクラブだけでなく、一部の文化系クラブもこの機会に会場校に出かけ、展示や演奏をとおして交流しています。上南戦は今年が第58回目の開催でした。

大会は記念ミサで始まりました。これはいずれもカトリック大学である上智大学と南山大学の間で挙行される上南戦らしい特徴です。聖イグナチオ教会のマリア聖堂には両校の関係者、各団体代表者、聖歌隊が集まり、会場校副学長サリ・アガスティン神父が司式者を務め、私は共同司式の一人として参列しました。サリ神父の説教は聖書の第一朗読「使徒パウロのフィリピの教会への手紙」(3章12−14節)から、パウロの目標を目指してひたすら走る姿を、両校の選手たちの戦う姿になぞらえて分かりやすく解説する内容でした。ちなみに、ミサの奉納式では、上南戦スケジュールや選手団名簿も捧げられました。

今年の試合会場は、梅雨入り後の雨天を考慮したために、屋外種目がメインキャンパスから離れたところにある会場で行われるケースが多くなりました。私は、メインキャンパスの体育館で行われた競技を中心に観戦し、文化部の会場にも顔を出すことができました。観戦できた種目はどれも接戦でした。試合時間の最後まで、あきらめることなく戦い抜く選手の皆さんの姿に感銘を受けました。同時に、試合中途切れることなく応援の掛け声や演舞を続けた応援団(リーダー部・チアリーダー部)の皆さんにも感動をもらいました。さらに、大会会場に駆け付けた本学の教職員はもちろん、名古屋のみならず東京在住の体育会系クラブOB・OGの皆さん方、同窓生の皆さん方もわざわざ会場に足を運んで私どもと一緒に声をからして応援してくださり、心より感謝しています。

私自身、高校1年生の時に縁あって応援団の一員になったことがあります。たとえば、炎天下での野球の試合など、学ランを身に付けた応援は実に大変なものです。しかし、母校の勝利のためにと、団員皆が声をからし、太鼓をたたき、演じます。上南戦の会場で、しばし、昔を思い起こすことができました。

上南戦は、上智も南山も、上南戦実行委員会を構成する学生委員たちが中心になって盛り上げてくれています。大学の正規の学業をきちんとやった上で、課外活動にも情熱を持って取り組み、観戦してくださる多くの人々に感動をもたらす学生たちの上南戦は、まさに実践的に人間の尊厳を自覚するための「教育の場」と称することができると思います。

南山大学長 鳥巣 義文

発行人:南山大学長

発行:南山大学学長室 (nanzan-mm-admin@ic.nanzan-u.ac.jp