
プエルトリコのSan Juanにある教会に飾ってあった馬小屋
不特定多数の人が利用している建物等の設計で最近注目されているのはユニバーサルデザイン("universal design")、つまり年齢や障がいの有無に関係なく、すべての人が使いやすいようなデザインである。例えば、来年の秋に名古屋キャンパスのR棟でリニューアルオープン予定の人類学博物館は、視覚障がい者も利用でき、触覚で学ぶことができるようなデザインを目指し準備しているところである。
残念ながら、建物等で成功を収めているuniversal designは挨拶の言葉には向いていないようである。一日中等しく「お早うございます」と挨拶する私であるが、「芸能界なら通じる挨拶かもしれない」と度々ひんしゅくを買っている。考えてみれば、花金の合い言葉となっている"TGIF"("thank God it's Friday")も、感謝する神様を信じない無神論者とは共有できない ― まして、キリスト教と関係なく生活している多くの人々に何故「メリークリスマス」と言えるのであろうか。
皆が一つになって一緒に楽しめるせっかくの祝日なので、もう大分前からカードにMerry Christmasの代わりにSeason's Greetingsという文言が使われている。12月の終わりごろは、家族や友達と一緒に良い食事と飲み物を味わう「ユニバーサルデザインのお祝いの季節である」、というメッセージである。(念のために:「universal=普遍的」は決して「uniform=画一的」という意味ではない。)
寒い日は続いているが、EPISTOLAを受信される皆様に謹んでこの心が温まるSeasonのGreetingを!どうか、今年も心を一つにして、家族・友人と一緒に、お祝いのユニバーサルデザインとなっているクリスマス・シーズンを味わってください。
南山大学長 ミカエル・カルマノ
