受験生の皆様

Global News −南山大生の海外見聞録

「もらう存在」から「与える存在」へ。

ヨーロッパ

服部 奏美さん (外国語学部スペイン・ラテンアメリカ学科)スペイン自治大学へ交換留学 [ 2013年9月〜2014年1月 ]


南山で教鞭を取られていた先生のお家を訪問


母が来てくれたときに食べに行ったコシード(カスティーリャ地方の煮込み料理)


日本とスペインの友人たちとのパーティー


名残惜しいスペインの友達。お別れのあいさつ

授業でスペインの言語、文化、歴史を学んだけれど、実際に人々はどんな暮らしをしているのだろう?
そんな想いを胸に旅立ったスペイン留学。私は現地の「人」にフォーカスした。
行ってみたら驚いた。
留学前にパソコンで散々やりとりした授業や寮の手続きが、最終的には口頭で処理されるし、銀行口座の開設にはなぜか2週間もかかる。
よく言えば大らか、悪く言えばいい加減。
確かに最初は戸惑ったが、次第にこの国の「普通」に慣れ、逆に日本の几帳面さを貴重だと感じるようになった。
もうひとつ、現地に飛び込んで気づいたことがある。
日本では、たとえば客と店員、先輩と後輩という関係性を考慮してコミュニケーションを図る。
しかしスペインの人々は、相手によって話し方や態度を変えることがないのだ。

立場という壁を取り払ってみると、建前ではない「人対人」の純粋な関係性が浮き上がる。
私は、スペイン自治大学で言語学を学んでいたのだが、ハードな内容に悪戦苦闘の日々が続いていた。
毎日すべての授業を録音して授業後に聞き直し、ノートをまとめ、その上で課題に取り組む。
それでもわからないところは、スペイン人の友達に教えてもらっていた。
嫌な顔ひとつせず、親切にあれこれ世話を焼いてくれる彼ら。
しかし留学生という立場に甘え、もらってばかりの自分はどうなのだろう?
今度は私が彼らの力になる番だ、そう思った。
元気のない友達に声を掛けたり、日本食が大好きな子に料理を振る舞ったり、誕生日に手紙を書いたり。
大きなことではないけれど、彼らが喜んでくれるのを見ると、私も嬉しい気持ちになった。
そうやって人と人は心をつないでいくのだと確信した。
スペインでは、誕生日パーティを自分自身が主催する習慣がある。
私も留学中、自分のパーティを開いたのだが、友達の友達、その友達…とたくさんの人が集まり、サプライズのケーキやプレゼントでお祝いしてくれた。
優しさとか感謝の気持ちって、もらえばもらうほど、与えれば与えるほど、どんどん大きくなっていく。
これからも自分がどんな立場であれ、たくさんの人とハッピーな気持ちをシェアできる存在になりたい。

見聞録メモ

費用

授業料:免除(留学先)、約95万円(南山大学・年額)
家賃:約7.5万円(寮・月額)
食費:月1万円
奨学金:留学奨励奨学金10万円、貸与商学金50万円、日本学生支援機構から給付奨学金:留学生交流支援制度(協定派遣)奨学金)月8万円

おすすめの食べ物

Cocide(コシード)

cald(カルド)と呼ばれるスープに、ひよこ豆や腸詰などの具材が入った煮込み料理。壺に入っていて、見た目にも食欲をそそられます。

苦手だった食べ物

Arroz con leche(アロスコンレチェ)

その名の通り“牛乳ごはん”なのですが、デザートの一種でかなり甘いです。日本人には驚きの一品!

おすすめスポット

Palacio Real王宮

マドリードと言えば、プラド美術館やレティーロ公園が有名ですが、こちらも必見です。フランスやイタリアの建築様式も取り入れられていて、まるで王朝の貴族になったかのような気分が味わえます。

(2015年12月掲載)